「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

身に覚えがあるとただのフィクションとは思えない話。
ただし同人の世界に共感できず、首をかしげる箇所もいくつか。
遥と姉の確執など、どうでも良い話を変にプライドで持ち上げているようにしか見えない。
あまり「おたく」を正当化するのも考え物。
マンガ・アニメに限らず、どんな趣味・娯楽でも限度を越えると新興宗教に入って買わされる壷と何ら変わりはない。本来おたくという物が嫌われていたのは、自分の価値観だけに囚われてしまっていたからではないだろうか。
趣味を正当化する事ではなく、現在背負っている家族・絆といった物を正面から見つめる事で、この話は成り立つのだと思う。

序盤の叶が風邪を引く話はせめて単行本化の際にもっと手前の話数で収録すべきだった。親子関係があそこまで構築されての耕太の失敗は、失敗というより人として大丈夫か?というレベルに思える。

めぞん一刻はそう好きな訳でもないですが、ここまでオマージュしているのには笑えました。

余談ですが、2000年に岸谷五朗主演で「神様のいたずら」というドラマをやっておりました。
この漫画と同じくうだつの上がらないダメ男の元に突如、娘だと名乗る女の子が現れるという話です。
そのドラマでは、主人公は安月給とはいえ一応はサラリーマン。
愉快な下宿人達も出てきませんでしたが、なかなか面白かった。あれビデオ化してくれないかなぁ。
この漫画もあぁいったドラマでやれば結構面白いのではないだろうか。

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[投稿:2010-09-05 02:34:11] [修正:2010-11-14 04:00:53] [このレビューのURL]

殺人など事件の起きないミステリ形式学園SF。
主人公以外の人間は全て特殊な目を持っており、嘘を見抜く、危険を察知するといった特殊な能力をそれぞれひとつ持っている。
そんなルールの上で、学園内で起きる出来事・謎を解決していく。

描き手によってはすぐインフレ化してしまう設定だが、
地道に展開しており、読ませる作品となっている。
1巻巻末にてオイロケ・ゼロを宣言しており、正統派の漫画として頑張っているのではなかろうか。
アイデアがどこまで続くのか楽しみである。

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[投稿:2010-11-07 13:08:41] [修正:2010-11-07 13:09:39] [このレビューのURL]

漫画→アニメ→原作の順に既読。
アニメなり原作なり見てみようという位の気にはなる。
ただ今後、物語の前半・後半で展開ががらっと変わってくると思うので、現時点では評価をつけづらい。かけ足気味なストーリー展開だが、果たして完結までたどり着けるだろうか?

漫画でも現実でも結構珍しい存在ではないかと思うが、
掃除・食事など家事の好きな竜児というキャラクター、
現代ではなかなか理想的な存在ではないかと思う。

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[投稿:2010-09-15 17:15:25] [修正:2010-11-04 20:54:08] [このレビューのURL]

現実サイドの主人公像が格好悪いを通り越して、汚い・下品・高齢と救いようがなく、ギャグ漫画ならともかくストーリー物としては通常はありえない人物。絵だけ見ると敬遠してしまう。
どんな漫画でも通常は、いくらダメ人間やもてない人物として描かれても、読者目線ではそれなりに格好よく描かれている物だ。
一見すると、こんなキモいおっさんの話なんて読みたくねーよ、というのが人情。

そしてストーリー自体もSF小説や映画などではありがちな設定。
しかしながら読んでみると、この前述の意外性のあるキャラクターが活きてきて、他には類を見ない個性的なSF作品となっている。

ラストはとても打ち切りとは思えないほど、うまいオチをつけている。
描ききれなかった部分も若干感じるが、全4巻、物足りない位でちょうど良かったのではないだろうか。

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[投稿:2010-11-02 22:12:27] [修正:2010-11-02 22:12:27] [このレビューのURL]

6点 洗礼

自己投影って言葉があるけど、軽い意味では子供のヒーローごっこだとか、映画で主人公に感情移入したり、スポーツ中継で贔屓のチームや選手の勝ち負けに一喜一憂できる事もそうかもしれない。
病的な例ではジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンは自分こそがジョン・レノンだと思っていた節がある。

以前父親が統合失調症を発症した際、警察に保護された事があったのだが、職務質問等されて、私の名前や経歴を騙っていたという事があった。
この漫画にもそういったリアルな怖さを感じる。
自分の失敗を自分の子供を通じて取り替えそうと考える親は多いと思う。
時代のせいもあるだろうが、娘がどういった心境からそこに至ったかという経緯がかなり端折られている事が残念ではある。

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[投稿:2010-10-03 05:28:22] [修正:2010-10-09 08:48:54] [このレビューのURL]

幕末物ではお馴染みの新撰組だが、キャラクターが従来のイメージを壊すように描かれ、かつ望月三起也らしくなっている。

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[投稿:2010-10-09 07:17:51] [修正:2010-10-09 07:17:51] [このレビューのURL]

他の人も書かれているが、少年誌に載っていてもおかしくない内容。
この頃の花とゆめって、柴田昌弘だとか魔夜峰央だとか男性漫画家陣も結構活躍していて、男が読んでいても内容的にはあまり違和感なかったんですよね。

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[投稿:2010-10-05 23:12:15] [修正:2010-10-05 23:12:15] [このレビューのURL]

ラノベのコミカライズとは思えないテンポの良さ、成功例のひとつだと思う。
原作で読むと、主人公のマゾ発動時の無意味なセリフが鬱陶しくて仕方がない。1、2回読めば充分で、あとは略して欲しい。
この辺のセリフは読まなくても差し支えない内容だが、文字ベースであると読まざるを得ない状況になる。
原作の8巻あたりで人間関係に大きく変化が出てくるが、そこに至るまで太郎さんのセリフを読み続けるのはかなりつらい。
これがマンガという表現になるとセリフと絵による描写に分かれるため、スルーしていてもほとんど気にならない。
むしろマンガの方がよい出来ではないかと思う。問題は月刊誌ペースなので進行が遅い事。終わらないのではないか?

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[投稿:2010-10-03 05:13:33] [修正:2010-10-03 05:13:33] [このレビューのURL]

筒井康隆×赤塚不二夫という夢の競演。
原作は七瀬シリーズの「家族八景」。人の心を読む超能力を持つ七瀬が、住み込みのお手伝いさんとして、あちこちの家庭を訪れ、家族の持つ問題とつきあたる話。

元々、ひみつのアッコちゃんという少女漫画も描いていた赤塚不二夫ではあるが、基本3頭身なのでこのナナちゃんのように長身の美人キャラというのは非常にレア。
脇役はみな普通のギャグマンガキャラだが違和感はない。
ついでにバカボンのパパがエキストラで出てきたりもするが、あの七瀬もタジタジである。
ギャグマンガ調でありながら、話はシリアスなので、かなり異色の作品となっている。こういう物もいいんじゃないだろうか。

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[投稿:2010-10-03 04:40:16] [修正:2010-10-03 04:40:16] [このレビューのURL]

思春期の逆走しがちな恋愛感情は非常によく表現できていると思う。
しかし、一貴って高校生にしてはあまりにも無気力すぎやしないだろうか。
終わりの方はほぼニート化しているし、主人公が反感持たれるのも納得いく。
電影少女にしても、他の作者の類似のラブストーリーを読んでも
大概自分の進路について真面目に考えているし。
あえて駄目人間を主人公に持ってきた方が読者層が広がると見たのかもしれないが。

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[投稿:2010-10-02 01:28:20] [修正:2010-10-02 01:28:20] [このレビューのURL]