「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

7点 JIN -仁-

設定はSFですけど、医療漫画、歴史漫画としての側面も強く、設定や考証もしっかりしているため幅広い層に受け入れられそうな作品。

ひとつ気になった部分。
ドラマですから庶民から金を取らない貧乏医者という設定はいいのだけど、
その一方で特注の手術道具をガンガン注文したり、他の医療スタッフの食い扶持など、どう見ても通常の町医者の数倍、下手すれば10倍くらい経費がかかっているのではないだろうか。
そんな状況でもあっさり資金を提供してくれる人物が現れるあたりが若干リアリティが薄れる。

名前からして南方熊楠に繋がるのかと思ったが、そこはあっさり流されてしまった。
ラストは序盤から張っていた伏線も回収しているのだけど、無理矢理な印象も拭えない。
胎児のような脳腫瘍や現代に帰る設定は蛇足だったような気もする。

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[投稿:2011-04-16 19:16:58] [修正:2011-04-16 19:16:58] [このレビューのURL]

アニメの人気を知らずにネタと思って読んでみたら意外な展開で結構面白かった。
タイトルで敬遠した人は先入観を捨てて読んでみていいと思う。
アニメの方は劇団イヌカレーによる敵キャラデザインなどイエローサブマリン並のアートアニメーションを見せてくれるが、さすがにコミカライズにそこまで要求するのは無理でしょう。

割とよく使われるSFテーマが主軸になってきますが、オチはどうつくのでしょうね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 19:15:16] [修正:2011-04-16 19:15:16] [このレビューのURL]

ケータイ小説の漫画化。小説版も出版されているが、アマゾンレビューなどを見てみると映画デビルマンにも匹敵する酷評の山。
しかしながら漫画版は現在2巻までですが、そういった原作の評価に反して結構面白い。
元のケータイ小説というメディア特性からくる部分もあるが、状況の描写不足など、原作の欠点を漫画という表現がうまくカバーしていると思う。

ただし、結末が気になり原作のネタバレを検索してみたら、「あ?ぁ、これやっちゃったんだ」。
推理物に見せかけて、オチが超能力・心霊現象・未知のウィルスといったどうしようもないパターン。
この漫画は最初からホラーと銘打ってるし、ミステリだなんてどこにも書いてないのだけど、現実的なトリックでオチがつけれそうな分、真面目に考えてしまう。

クラスメイト全員が理不尽な王様ゲームに巻き込まれてしまうという発想は面白いのだけどねぇ。
オチまで読めばあと2、3点は評価を落とす事になりそう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-15 01:27:46] [修正:2011-04-15 01:27:46] [このレビューのURL]

5点 GOSICK

一言で言うと美少女安楽椅子探偵が主人公の推理劇。
ただ原作時点での問題だと思うが、推理が荒すぎる。

犯行時間、現場にいた久城は金髪の女の子の妄想をしていた。
「君が夢想したのは実際に視野の片隅に金髪の少女がいたからだ。
金髪の少女が犯人だ、探してみたまえ。」(要約)

・・・こういった推理とは言えない暴論エピソードを、一番最初に持ってきたのは間違いではないか。
その後、指に怪我をしているというだけで、転校生を怪しむ久城。
倉庫に閉じ込められていて、外の事を知る筈がないのに「わたしが本物のアブリル・ブラッドリーよ」と読者視点の台詞。
図書館へ来る前の久城の行動を言い当てるヴィクトリカだが、食べかけのパン、結び忘れたネクタイ、読みかけの手紙、などなど必ずポケットから覗いている物的証拠。どうも客観性に欠けている。
序盤にツッコミ所が多いため、推理物として読むべきか、ただの冒険活劇として読むべきなのか悩む所。話も絵も悪くないだけに残念。

ヴィクトリカのキャラクターがローゼンメイデンの真紅とやたらかぶっているが、まぁそこは二の次。
というかそこで売れている気がしないでもない。
ちなみにゴシック様式(Gothic)のゴシックかと思いましたが綴り違い。病欠という意味ですかね。

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[投稿:2011-04-12 06:30:12] [修正:2011-04-12 06:32:43] [このレビューのURL]

絵だけみるとオカルトホラー。走るポーズはどうみてもギャグ。
話の内容はSF。こんな漫画描ける人は他にいない。

実は最初に読んだ時、最終巻だけ読みそびれて、長い間ラストを知らずに
もやもやしていた漫画でしたが、現代に帰るか全滅かのどちらかしか
予想できなかったのでなかなか面白い展開でした。

小学生が麻酔なしで盲腸の手術だとか、その辺のリアリティのなさにこだわる人も多いとは思う。
多分そこを気にしちゃう人にとってはつまらない作品かもしれない。
ただこの漫画におけるSFの定義はサイエンス・フィクションではなくサイエンス・ファンタジーではないだろうか。

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[投稿:2010-10-03 05:29:15] [修正:2011-01-08 14:55:44] [このレビューのURL]

前半の鬼相撲あたりまでは普通に漫画として面白かった。
ただ後半が・・・。
世間ではデビルマンの続編的に評価されているけど、つまらないですよね。

スターシステムというよりも、作者本人による二次創作。
つまらない二次創作の同人誌見せられたような残念感が漂う。

永井豪氏、筆が進む時はいくつも名作になるような漫画を残しているけど、
煮詰まるととことん外してしまうのではないだろうか。

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[投稿:2011-01-08 14:27:40] [修正:2011-01-08 14:27:40] [このレビューのURL]

アメコミの2大出版社と言えば、バットマン、スーパーマンなどのDCコミック社と、もうひとつがこのスパイダーマンを生み出したマーベル社。
昔、マーベル社のアメコミが光文社からマーベル・コミックスとして8巻の翻訳本が出ておりました。
その時のラインナップはスパイダーマン、ファンタスティック・フォー、ハルク、キャプテン・アメリカ、ミズ・マーベル、マイティ・ソー、シルバー・サーファー。
その後も何度か翻訳本が出ているようですが、そちらは未見。
現在DCコミックスの方は翻訳本が出ているみたいですが、マーベルはないのかな。

基本的に能天気なアメコミヒーローの中でコミックスのスパイダーマンはやたらと悩んでいるシーンが多い、一風変わったヒーローでした。
その能力も取り合えず腕から派手な光線を放つ他のアメコミヒーローと異なり、クモの糸を出してピストルを取り上げたり、敵を縛ったりと非常に地味。
その辺が逆に等身大のヒーローとして異彩を放っていた気がする。
石ノ森章太郎の描くヒーローに近く、日本人にも馴染みやすいキャラクターだったのかもしれない。

もっとも鳥山明のドラゴンボール以降は日本のヒーロー物もアメコミっぽくなってる気もしますが。
途中から作画がジョン・ロミータに代わりますが、ロミータの画は頬などに無駄に影などの描線が多くあまり好きではなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-08 03:52:01] [修正:2011-01-08 03:52:01] [このレビューのURL]

作品自体は悪くなく、普通に楽しめる漫画だろう。

ただ以前は何だか妙な既視感があったのだけど、思い起こすと後半の展開の仕方など同じ少年サンデーに連載されていた細野不二彦の「さすがの猿飛」とそっくりなんですよね。じいさんの名前はどちらも八宝斎だったりするし。
あちらのレビューに書かれている人がいらっしゃいますが、「さすがの猿飛」も当時はかなり人気があった筈ですが、完全に高橋留美子に食われた形になってしまったのではないだろうか。

そんな既視感と前作「うる星やつら」の設定や不条理さのインパクトの高さの反動で、らんまの評価は低目になってしまうかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-08 02:58:39] [修正:2011-01-08 02:58:39] [このレビューのURL]

シルヴァスタインの絵本「ぼくを探しに」が引き合いに出されているのだけど、この絵本自体が不要な物を極力排除して哲学的なまでに含みを持たせているだけに、解説入れてしまうのはちょっと野暮ったかったのではないだろうか。
恋とは違う、自分と似た部分を持った人への想い。
相性が合いすぎるゆえに縛りあってしまう2人。
丁寧な筆致も手伝って清々しい一冊です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-04 07:24:17] [修正:2011-01-04 07:24:17] [このレビューのURL]

ASHIMOに代表されるように、日本のロボット技術の高さ、特に2足歩行に関しては異常。
足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。と某アニメの台詞にもあるが、
本来は必要のない機能な筈だが、日本人にとっては夢なんだろうね。
その日本人の技術者達に影響を与えたのがこの鉄腕アトムや鉄人28号、
そしてマジンガーZ以降の巨大ロボットアニメなのではないかと思う。

今の時代に他の漫画と比較してどうこういう漫画ではないが、これだけ日本人に未来の夢を見せ、
科学の発展にも影響を与えた手塚治虫。何故に国民栄誉賞を取れなかったのだろう。
そういった意味を含めてもっと評価されていいのではないかと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-04 06:41:55] [修正:2011-01-04 06:41:55] [このレビューのURL]