「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

現在8巻。物語が大きく動いてきました。

まず、とんでもない設定が意表をついてましたね。
天狗さんや狐などが、当たり前にこの町の皆さんに溶け込んでいるところは、本当に不思議な世界です。
お父さん、とっても力があるのにお茶目だし・・・。
普通に八郎坊とか五郎坊とかいるし。

最初の2冊くらいは、天狗の修行の事などで、退屈感が否めず、なかなか読み進まなかったのですが、タケル君とのくだり以下、瞬君との関係の変化がだんだん見えてきて、がぜん面白く・・・
きゃああ、きた!って盛り上がってまいりました。

絵柄がとってもぎこちないのですが、赤沢さんと狐さんの話や、瞬君のたまに見せる笑顔が、ようやく合ってきたという感じ。
固い絵が、逆にキュンとした感を浮き立たせるのでしょうか。

それにしても、魅力的なキャラが多いですね。
女の子が、基本的にあまりかわいくないところがまたいい。

今後、天狗になるのか? どんな力を持った天狗になるのか?
楽しみです。

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[投稿:2011-06-17 15:24:16] [修正:2011-06-17 15:24:16] [このレビューのURL]

8点 わさび

変なんです。
実に変な漫画。
でも、なんだかはまる、ばかばかしくて、笑える。

真面目な場面でこそ笑いが止まらなくなりますよね。
法事とか、結婚式とか、校長先生のお話とか。
真面目に真面目に、主人公である隆太郎が何かやろうとすればするほど、
家政婦のふみにはおかしくてたまらない。
また、一條さんのこの絵が・・・一層おかしなことにしてしまう。

帯刀家の様子を見て笑ってしまうのは、どこか「家政婦は見た」
みたいな気分なのかも。

最後もギャグ漫画にしたら、予想外のオチでした。
ある意味、ものすごいすっきり!

しかし、こんな純和風の家、着物を着た一家、
どこにあるんだ!?

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[投稿:2011-06-16 14:18:34] [修正:2011-06-16 14:18:34] [このレビューのURL]

8点 白眼子

北海道に実在した人物を描いた作品。

占いとも預言ともつかない、ただ、何かが見える人というのはいるもので、
今ではヒーリングとかスピリチュアル系の人のような存在でしょうか?
時間を逆上ったりもできるようなので、本当に凡人にはわからない存在なのかもしれません。
新聞とかに広告が出てるような「運命観想」とかも、普通なら胡散臭いと思ってしまうけど、山岸さんが描くと、こうも本当にそういう力を持った人がいたんだ、と信じてしまう力を感じさせてくれます。

眼が見えない白眼子だからこそ、何かと感じ取る力があり、
彼が発する言葉が真実をついていると、主人公光子には感じられます。
ちょっと特別な関係にある(物語の最後に明かされる)この二人の間に
流れる信頼感のような、温かい空気が好きですね。

「幸と不幸は皆等しい量」
「災難を避けてはいけない、どう受けるかが大事なのだ。必要以上に
幸運を求めたらすみに追いやられた災難が大きな形で戻ってくる」

こんな白眼子の淡々とした言葉が、必要以上に何かを求めようとする
卑しい心根を持った人への警鐘。
静かですが、重く響きます。

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[投稿:2011-06-15 14:40:13] [修正:2011-06-15 14:40:13] [このレビューのURL]

妻子ある男性との不倫に身をゆだねる女性の詩的な情景。

いいとも悪いともなく、ただ主人公はさらりと男に身をゆだねる。
流されているようだけど、嫌悪感や結婚への思いが顔をのぞかせ、
時に鋭い刃物のようにしゅっと振り下ろされる。

女は決断したら早いですね。

独特のクールなイラストっぽい絵で、詩のようにセリフが
描かれるので不倫、別れのどろどろも、さらっと読めてしまいます。

作者の早すぎる死が惜しまれます。

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[投稿:2011-06-15 14:34:01] [修正:2011-06-15 14:34:01] [このレビューのURL]

長屋に住む住人に関わる人の話が、オムニバス形式で出てくる。それが落語の話をアレンジしたりという、ちょっと面白い構成というので、読んでみたけど・・・正直、あまり魅力を感じなかった。落語についての解説も、各話の後についているが、うまく溶け合っているのでしょうか。

話の展開も急に飛んでしまったり、さっと読んだだけでは良く分からない話も。(理解力不足でしょうかね・・・)
ツイッターとか、育児放棄とか、ホストとか、イマドキの話も織り交ぜているのですが、それはそれとして、折角の長屋の良さがあまり活かされていないような気がします。

この人の絵も作品も、あまり個人的に合わないのかもしれないです。
ぐっと来るポイントも、笑いのポイントも、ちょっとずれを感じてしまいました。

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[投稿:2011-06-14 12:01:29] [修正:2011-06-14 12:01:29] [このレビューのURL]

ゴローちゃんが宇宙に行けるかという駆け引きのあたりが一番楽しめました。
まあ、そのあたりもH系の描写が激しすぎでしたね。青年誌だからしょうがないかと諦めてましたが。

宇宙・科学系の知識は皆無なので、細かい設定とかは全く分からないですが、それでも結構楽しめました。

中国との宇宙開発戦争、政治の駆け引き、月への移住、次世代の話になってきたら、あまりに黒い話が多くて、正直、ちょっとうんざりしかけています。
それでも、ここまで広がってしまった話を、どうやって決着つけるのか、見届けたいということで読み続けています。

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[投稿:2011-06-14 11:50:17] [修正:2011-06-14 11:50:17] [このレビューのURL]

誰でも自分の生きる意味が分からなくなって悩んだり、
人に優しくしたいのに自分の嫌な部分が押さえられず、
攻撃してしまったり。
自分の感情がコントロールできなくて、どうしたらいいのか
迷路にはまってしまうことがあったと思う。

思春期の頃の熱病みたいなものかもしれないし、
通りすぎてしまったら何てことはなく、今の悩みの方がずっと大きいし
深刻だよ、と思うかもしれない。

でも、この時期にはこんな悩みで世界が終わりみたいな気持ちになって
しまうんだよね・・・ってことを、思い出す作品。

人を傷つけてきたことを思い悩む主人公に、篠がかける「人が何に傷つくか分からない鈍感な奴より、知っている奴の方がその人を本当に理解しようとしている」というような言葉がとても優しく響く。

今は傷つきたくない人、傷ついた!と声高に叫ぶ人が多いけど、こうやって傷つけあって人間関係を築いていこうとする人間は、強くなるだろう。

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[投稿:2011-06-12 13:06:18] [修正:2011-06-12 13:06:18] [このレビューのURL]

はっきりいって自分には合わなかった感があります。

小鳥を飼ったことがあると、見方もちょっと変わるのかもしれないんですね。少しは笑いが入っているのかもよく分からない、ぼやけた印象です。

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[投稿:2011-06-08 14:01:14] [修正:2011-06-08 14:01:14] [このレビューのURL]

最初は素直に面白いと思いましたね。

知識や興味によってギャグの面白さの感じ方がかなり左右されるような気がします。そんな事言わせていいのか!?と思う事も。

2,3巻位までは楽しめましたが、だんだんパターン化してきました。そろそろ潮時ではないでしょうか。
だんだん評価が下がってきてしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-08 13:51:36] [修正:2011-06-08 13:51:36] [このレビューのURL]

恨みを持ったまま死んだ人が恨みの門へやってきて、門番イズコによって
その後の三択を迫られる。
設定としては面白かったです。

最後までやるせないまま終わるのか、魂が救われて終わるのか。
温かみをもって終わる話も増えてきたので良かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-08 11:51:08] [修正:2011-06-08 11:51:08] [このレビューのURL]