「頭突き串の寿司」さんのページ

総レビュー数: 99レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年09月14日

広がる世界観 深まる謎
邪道のようで多くの人がハマるであろう作品

首がハネ飛ばされるグロかと思えば
このまま魔法使いの日常モノとしても成り立ちそうなほどほのぼのとした雰囲気
取り合わせの妙などといってみたり。
ただそんな雰囲気も序盤までで、
謎解きパートの比重が高くなってきた最近の展開は評価が分かれるかも?


ホール組、煙ファミリー、十字目たち
どこまでも悪者に見えないキャラクターたちもこの作品の魅力

また食べ物洋服小物(マスクとか)への凝った描き込みは
芸大出身の作者のセンスが光る
コマの端までじっくり読みたくなる。

単行本の装丁で表紙のエンボス加工とか、
巻末の「魔のおまけ」も毎回楽しみなので一冊が高くてもまあ文句はないかな。


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[投稿:2012-07-18 18:29:38] [修正:2012-07-18 18:29:38] [このレビューのURL]

大海に浮かぶ無数の島々からなる世界「イヴォワール」。
その中の孤島に住む少女・マローネは、ファントムと呼ばれる霊魂を操ることができる能力のせいで、
人々から「悪霊憑き」のバケモノと忌み嫌われていました。
だけど、いつかみんなに好かれることを夢見て、今日もマローネはファントムのアッシュとともに人助けの依頼を請け負うのです──。
っていうゲームのコミカライズ。

ゲームをプレイしていないのでなんとも
道満ファンでもあえて読むほどのものでもない
これだけ読んでも全然物足りないし。
おまけは楽しめる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 18:27:54] [修正:2012-07-18 18:27:54] [このレビューのURL]

作者はどうもアニメなどのイラストレーターとしても活躍しているらしく
表紙とかのカラー絵はうまい
んだけど、中の絵が…
ラフスケッチのような絵は決して「味がある」という感じではなく、
ただ下手に見えるという

ギャグそのものはちょくちょく笑えたりするかなといった感じ。
あとラブコメ要素が蛇足のような気もする。

テンポ早めのテンション高めなギャグマンガは好きなほうだが
これに関してはそんなにハマりきれなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-26 19:06:32] [修正:2012-06-26 19:06:32] [このレビューのURL]

身体的コンプレックス、ひきこもり、いじめ、不倫
ダークなテーマを刺々しくときにふんわりと綴ってみせる

女性の繊細さとか大胆さとかを描くのがうまい
それでいてこの作者、男だっていうんだからちょっとびっくり。


女キャラのかわいいこと!
澄ましているときの顔とか良い。
なんで単純な絵なのにかわいく見えるのだろう。
黒丸の目?ちょっとした仕草?
結局のところよく分からないけど。


キャッチコピーにいわく、「ある種の天才あるいは変態」
いやいや、そこは「ある種の天才'かつ'変態」でいいんじゃないでしょうか。
天才はいつだって変態なんじゃないでしょうか。
そんな気がする。

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[投稿:2012-06-26 19:03:42] [修正:2012-06-26 19:03:42] [このレビューのURL]

農業高校に入りながらも自分には将来の夢がないとウジウジしたり
都会と違う大自然での生活に翻弄されたり
そんな中で生きることについて学んでいく八軒には清々しさを感じる
一歩ずつ止まって悩んで「それっぽくまとめられる」のでは満足できない
牛歩でもしっかりと進んでいく

フィクションではない分現実にもこんな生活を送っている同世代の学生がいるのだろうなと
八軒の目線で読むといろいろと思うところがある

ハガレンにおいてあいさつと感謝の言葉を入れるよう心がけた荒川先生
エドとアルは旅の途中で出会う人たちとのつながりを大切にしてきた
そしてこれからさまざまな形で生き物の命と出会い別れていくであろう八軒
そこには「いただきます」「ありがとう」という同じ命に対する感謝やあいさつを
変わらず大事にする主人公の姿が描かれるはずである
そう、前作が「人間賛歌」のマンガであったとすれば
今作は家畜を含む「生き物すべてへの賛歌」なのだろう


また(個人的に)気になるタイトルの「銀の匙」とは
silver spoonとは「裕福な家に生まれる」という慣用表現であるが
これは八軒の家庭を示唆するものなのか
それとももう一つの意味である「よい星の下に生まれる」として使われているのか
作品の中で詳しく語られることはまだないがこの先テーマとなっていくのかもしれない

「あの荒川弘の最新作」というネームバリューだけで評価される部分は多い
内容が評価されるにはまだまだだがきっとこの人ならまた素晴らしいマンガを描くだろう
と、やっぱり「あの荒川弘」だから期待してしまいます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-20 17:46:44] [修正:2012-06-03 19:03:50] [このレビューのURL]

設定が良い!
‘壁’っていうフレーズからはそれだけで‘町’が連想される。
‘壁’をつくる者は‘戦争’を知っている者。


巨人の不気味さ、人類が味わう絶望感やらが伝わってくる

だがやっぱり絵の問題か。
キャラの表情が2,3種類しかないように感じる
そのせいかキャラに好感を持てないし終始シリアスな雰囲気になっているかな…

注目度だけなら今トップでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-30 11:33:15] [修正:2012-06-03 18:56:45] [このレビューのURL]

内容的にも絵的にも四コマの枠に収まりきらない密度
絵についてはちょっと見にくいと感じるかも?

クロ一行の旅の先々での人びととの出逢いや
行き着く場所で起こる不思議な出来事
こういう物語を童話チックな雰囲気でゆったりと描きつつも
ニジュク、サンジュの目線で見た世界についてもしっかり描いている
このニジュクとサンジュの無邪気さがときに話を深く、重くするときがある
ほんわかと和むお話とときにグサリと突き刺さるお話
ふたつの比重が絶妙。

また黒く塗りつぶされたコマのまわりと絵本のようなカラーページのコントラストも素敵。

3巻では物語が大きく動き始める魔女の正体とは?
研究所から消えた3体の実験体との関係は?
ますます続きが気になる!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-03 18:36:26] [修正:2012-05-03 18:36:26] [このレビューのURL]

最初「海野藻屑」なんてとんでもねぇ名前だな、なんて思ったけど
原作者の方が書く物語の登場人物では珍しくないみたいですね

そんなことはさておき内容はというと
小説を漫画化しただけあってしょうがないんだけど
途中で先が読めてしまった。

鬱展開も雰囲気だけでなんとなく感情移入もし辛くて…


それでも表現の良さは気に入った部分があった
「砂糖菓子の弾丸」という表現だったり。
なぎさの兄を「現代の貴族」だと例えたり。

原作を読めばまた評価が違ったのかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-04 19:02:03] [修正:2012-04-04 20:07:28] [このレビューのURL]

ちょっと分かりにくくてモヤモヤするがそれで読まず嫌うのはもったいない。

なかでも日下兄妹が分かりやすいかな。
肩の部品を失った兄と元はタンスのネジだったかけらのような妹
妹は本を読み知識をつけ兄の役に立とうとする
やがて肩を治した兄の体の一部となった妹
これでもう離れることはないと

こういう日常に紛れ込む異質な命との付き合いっていうのは心に染みるものがある

個人的にはもう一歩で好きになれそうなマンガかなと思った。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-04 19:01:01] [修正:2012-04-04 19:01:01] [このレビューのURL]

日本人がカタコトで喋る違和感w
日本人であるはずの湯音が
フランス パリの町並みの中では異国の人間に見えてしまうという
逆説的ともいえる設定

この時代の日本にこんな萌え顔した娘はどうなの?というツッコミはさておき
湯音が健気にクロードと絆を深めるのは可愛らしいと思うが
ストーリー的にはあんまり厚みはないし、なんかなあ…

でも続きは素直に読みたいと思うのでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-29 17:56:59] [修正:2012-03-29 17:56:59] [このレビューのURL]