「チーズカバオ」さんのページ

総レビュー数: 75レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年07月23日

[ネタバレあり]

遂に完結。
終着はある意味必然的というか、因果というか、らしい終わり方であり、ベストとな最後と言えなくもないが……

ただ最終巻を読んで改めて思ったのは、この作者は純粋な漫画家としてのセンスは高くはないかなー、と。
漫画の基本的な技術や演出、話運びに粗が多くて、最後にその部分が露骨に反映されちゃったような気がする。

ただ、その異端な感性や着眼点により作られた独特な作風は唯一無二であり、強烈な存在感を放つ名作であったと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-05 05:43:50] [修正:2019-06-05 05:58:08] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

最後の最後までドン引きさせてくれた作品だった。
最終回でヒロインをあんな酷い扱いした漫画は他に無いだろう。死亡エンドより可哀想になってくる。
終始ブレなかった作風はさすがだと思う。面白さはブレまくっていたけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-05-23 18:46:30] [修正:2019-05-23 18:46:30] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

愚直なまでに、男子学生向きな少年漫画。
バトル!バトル!!バトル!!!の王道的展開に、既視感があるが魅力的なキャラクター、色々な名作からのパクリ・オマージュ・リスペクト。

作者が裏表なくシンプルに楽しいものを描こうとしているので、ぶっちゃけ描かれているもの以上でも以下でもない、読んだまんまの作品。
ある意味潔いし、少年誌的バトル漫画としてはある種の正解と言えなくもないと思う。

ただ間違いなく、画力は超一流である。
烈神召喚時の八竜同時召喚の演出、そして柳の炎のカラー扉だけで理屈抜きにこの作品を讃えたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-10-04 21:52:57] [修正:2017-10-04 21:52:57] [このレビューのURL]

5点 犬夜叉

[ネタバレあり]

ゴールデンタイムにアニメを放送し、商業的に成功を収めた最後の少年漫画と言える。
そしてそのせいで、引き延ばしや対象年齢の引き下げなどの弊害をくらい、中盤で完全にグダグダになってしまった不幸な漫画。
そのつまらない期間のイメージを強く持っている読者も多いと思う。

しかし、その偏見を取っ払って改めて読んでみて欲しい。
間違いなく序盤の完成度の高さに驚くはずである。20巻くらいまでで言えば、個人的にはサンデー史上でもトップ10に入る名作だと思っている。

そして中盤の中弛みの期間は確かに相当つまらないが、ラスト10巻は中々良い。
特に話の畳み方は、数多のキャリアを積んだ高橋留美子が、これまで自身が描いてきた少年漫画と青年漫画の作風の境界を調和させた、とても味のあるものとなっている。

最初と最後が良いので、総じて見れば決して悪くない作品と言えるのではないだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-10-04 21:30:07] [修正:2017-10-04 21:30:07] [このレビューのURL]

5点 ARMS

進撃の巨人や、テラフォーマーズの作者に影響を与えたという、スタイリッシュ系近代バトル漫画の代表作。
ハードな展開と、格好良い設定や作画が魅力的。
ただ、進撃やテラフォ同様にダレるところが多いため、今読み返すと結構しんどい。
ジャバウォックの無敵っぷりにどれだけ心躍ろされるかが、この漫画を楽しむ上での肝である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-23 16:00:04] [修正:2017-07-23 16:00:04] [このレビューのURL]

典型的な「おもしろくもないが、つまらなくもない漫画」。
本当に暇で暇で仕方ない時に、目の前にこの漫画しかなければ読む程度の内容。でも、2週目以降はそれでも躊躇うかもしれない。

しかし最近の漫画やアニメ関係のアンケートによくこの作品の名が挙がっているのを目にするが、今の若年層にはこの程度の作品がそんなにもてはやされてしまうのかと思うと、少年漫画の未来に少し不安を感じる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-11 10:39:41] [修正:2023-04-11 10:41:18] [このレビューのURL]

根本的な話運びが今一つ。
展開が劇的なのは良いが、作者の描きたいシチュエーションありきでキャラクターが動くので、色々と唐突な流れが多い。
しかもその割りにはとりとめのない場面をじっくり描いたり、妙に伏線が張ってあったりと、慎重に読ませようとしてくる要素が多くバランスが悪い。

全体的に作者が自分の発想に陶酔している感があるような気がするが、それぞれの要素の繋ぎ方が稚拙に感じる。
大まかなプロット自体は悪くないとは思うが、若年層向けの子どもだましな展開が多くてしんどかった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-06-25 05:58:33] [修正:2022-06-25 05:58:33] [このレビューのURL]

この作者は読者に甘えすぎだと思う。
ヘルシングの後半から言えることだが、平野耕太がどんな話を描いても「ヒラコーカッコイイ」って感じで全肯定する読者が多いものだから、もはやこの十余年は作者も「以下に楽に、適当に仕事するか」しか考えていないと思う。
だから、1、2年に一度出るコミックスでまとめ読みをした時ですら、滅茶苦茶散漫な展開で、メリハリがまるで無い。
たまにちょっと閃いたときや、少し興が乗った時にイカす話は描くものの、基本的に向上心も探究心も無いのですぐになぁなぁで終わるし。
ドリフターズもこれだけ完璧なベースを創ったのに、作者のモチベーションがこれでは名作には成り得ないだろう。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2017-07-30 20:46:08] [修正:2017-07-30 20:46:08] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

違う、そうじゃない!
なぜこんな展開になる!?
そう、それだよ、俺達が読みたいのは...って、だからなんでそっちに向かうんだ!?

こんな気持ちが、読んでいる間ずっとつきまとう漫画。
読者がバトル漫画に渇望している本質を確かに持っているのに、
いらん要素や展開が怒濤のような勢いで押し寄せ、悉くこちらの意欲を萎えさせる。
結果、読者は謎のストレスや怒りを感じ、不完全燃に陥る。

読みたいと思う部分がチラチラ見え隠れするだけに、余計にフラストレーションが溜まってしまうのだ。
そういう意味では、ただつまらない漫画よりタチが悪いとも言える。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-03-07 16:57:30] [修正:2018-03-07 16:57:30] [このレビューのURL]

作者の引き出しの狭さとストーリー構成力のなさにげんなりさせられる。前作同様に、生理的不快感を誘う展開と、何となく意識高い系の設定を武器に、中毒性の高い漫画を書こうとしているのかもしれないが、はっきり言って作者の身の丈に合っていない。
全てが稚拙で薄っぺらい作品に感じる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-07-23 16:18:47] [修正:2017-07-23 16:18:47] [このレビューのURL]