「ジブリ好き!」さんのページ

痛みを伴わない教訓には意義がない。
人は何かの犠牲なしには、何も得る事などできないのだから。
しかし、その痛みに耐え、乗り越えたとき、
人は何物にも負けない、強靭な心を手に入れる。
そう

鋼のような心を


女性作家でありながら少年漫画でここまでヒットさせたのは、高橋留美子以来だと思う。
ダークファンタジーってジャンル分けが本当に似合う漫画だけど、ギャグや番外編の4コマのセンスも抜群。戦争経験者との対話を何度も行って描いた戦いにおける感情描写も素晴らしい!
「痛みを伴わない教訓には意義はない」、ホントその通りっす。。

1巻読んだ時は作者も言ってる通りB級映画っぽい流れであまり面白く感じなかったんス。けど2巻読んでみるともう大変、当時発売中の6巻まで一気読み!
中盤はテンポが遅く感じるけど、1.5倍に濃縮してラストへ加速する終盤は見逃せません!

アニメ化は2度され、1期はグリード編以降オリジナルになります。映画版で完結しますが、面白かったです。(2期は原作に忠実)

(完結追記)
ガンガン7月号にて無事完結!3日足らずで全国で売り切れるもの凄い状況になりましたね。お詫びに9月号で再掲載するとか、ガンガン始まって以来の快挙なのでは?(そして今後が不安…)

初連載作品とは思えないほど綺麗にまとまって本当にすごい!
出産でも休まず、一度も休載することなく、本当にここまでお疲れ様でした!
ただ、「何かが足りない」という人の気持ちもわかります。
思うに、ちょっと綺麗にまとめることを意識しすぎたのでは?
元よりバトルを楽しむ作品でもないからそこはいいとしても、例えばエルリック兄弟は「国の命令があれば戦う」と言いながらも、直接手を汚すことがなかったり。若干周りが汚れ役を買い過ぎた気もします。

ちなみにお気に入りシーンは最後の告白の場面。ハガレンならではの告白ですよね、他にもこの作品の世界観や設定だからこそなセリフや言い回しが多く、こういうセンスも大好き♪

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-11 01:45:30] [修正:2011-01-08 02:00:57]