「ジブリ好き!」さんのページ

「なるたる」「ぼくらの」が嫌いでも、これは好きになれると思う。
鬼頭は鬱しか描けないわけではない。

恐ろしいまでに完成された構成力はこの頃からすでにあったようだ。
短編集とは思えない濃密さと完成度。オムニバス形式でありながら各話がリンクしていることも素晴らしい。

画はいつもの乾いた筆致だけど、作風が変わると、この乾き具合の感触が変わるのも不思議。

作者の才能の底知れなさが窺える良作。

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[投稿:2010-01-16 21:40:49] [修正:2010-03-26 23:58:35]