「bugbug」さんのページ

総レビュー数: 518レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年01月22日

本作が成功したその源は登場人物のユニークさにあると思う
原作の大筋を外さない範囲で、登場人物の性格を改変してある
主人公のミロクはラスコーリニコフよりだいぶ幼稚だし
エチカはソーニャよりも人間的、俗物的
他にも、ダークヒーローのような首藤や、あまりに救い様のないバカのリサ
現代日本という舞台のなかでこうしたキャラクターの魅力が
物語の中で余すところなく消化されている。そしてそのストーリーが面白くて仕方がない

プロットがきちんと組まれているので、話がだれることなく進行している
こうした作品は得てして熱量不足に陥りやすいが、
凶行の現場、五位検事との舌戦やエチカとの一夜など、圧倒的な迫力で描かれる。

9点を付けるべきか悩んだ。
結末までもう少しなので、ラストを見てから再評価したいということで8点
原作をなぞるだけでなく、果敢に挑戦した心意気を評価したい。どうかきれいに着地してください

作品の評価とは関係ないけど最後に
五位検事って、「ひぐらしのなく頃に」の刑事がモデルですよね
名前が同じ蔵人だし、しゃべり方とかもうそれにしか見えなくて困る

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-22 22:47:15] [修正:2010-02-23 00:17:29] [このレビューのURL]

少女が手にしたのは大きな銃と小さな幸せ

このマンガは設定だけ聞くと、多分普通の人はドン引きしてしまう
まぁ私は間違いなくオタクなので、こんな飛び抜けた設定でも
違和感なく物語を楽しめました

基本的に数話完結ものかと思いきや、ストーリーの核があり
その輪郭が次第に浮き上がってくる
この構成は単純に見事だと思う
伏線の張り方も計算がしっかりなされていて、楽しめる

歪んだ純愛とイタリア社会の狂気(だいぶ脚色されてます)が妙にマッチしていて
好きな人にはたまらない作品だろうなと思います
私が好きなのでそう思うだけかもしれませんが

絵柄が7巻くらいから変化してきていて
徐々に大きなコマが増えてきているのが残念ですね。初期の絵柄が好きでした

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-01 20:37:04] [修正:2010-01-24 06:22:47] [このレビューのURL]

一度読んでみると、単純に面白い
読み返してみると、伏線や設定が緻密なことに気が付き驚かされる。
ずっと我慢して完結を待って一気読みしたが、我慢した甲斐があった

あまり細かい設定を褒めると読む楽しみを奪ってしまいそうで怖いので
些細な話は割愛しますが
設定を明かすタイミングが絶妙すぎる
早すぎず遅すぎず、少なすぎず多すぎず。これが不十分な漫画が多すぎる

個々のエピソードは安定感がなかった
面白い話はとことん面白いんだが、低調なエピソードも多い

総評として、
巻数も丁度いいし脂乗ってる漫画家の優良作品

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-24 05:14:23] [修正:2010-01-24 05:16:12] [このレビューのURL]

漫画を読んでから原作にまで手を伸ばしてしまった作品は久しぶり

このサイトで平均点数が高かったのでずっと気になっていたんですが、
面白い漫画を掴むためにこのサイトは本当に便利!!
(私は管理人さんではありません)

原作と比べても漫画のほうが出来がよい
軽妙なテンポと卓越した画力
人物の内面まで描写するような迫力に驚かされる

しっかし、ユーリアのまつ毛はなんとかならんかったのかね
いや、別にいいんだけどさ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-16 00:49:31] [修正:2010-01-16 01:04:16] [このレビューのURL]

作者の作品の中では一番好きです
上手いとは言い難い絵なのに、浮世さんの色気と心の闇が
「絵」を通してだけでも伝わってきます

人間の愛憎劇を書かせたらこの人にかなう人はいないんじゃないか

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-22 23:34:02] [修正:2009-10-31 14:51:27] [このレビューのURL]

作者の短編集の中では抜群に好き。
毒も薬も酸いも甘いも、全部入ったエンターテイメント。

西部劇の『エメラルド』が特におもしろかったです。
元ネタがあるらしい。う〜ん読みたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-31 14:24:36] [修正:2009-10-31 14:24:36] [このレビューのURL]

8点 GANTZ

エログロが好きな人は安心して読める作品かと
予想不可なストーリーと、奇抜な設定だけでも十分楽しめる

それに加え、本作の最大の魅力はキャラクターだと思います
萌えやキャラ人気に媚びているという意味ではなく
主要キャラクター全てが明確に行動原理を持っていて
意外性がありながらも、描写をしっかりすることで説得力があり
非常に読み応えを感じる

だんだん、新しい設定やガンツの謎も明かされてきているので
そろそろ物語の終盤だと思います
単純に結末が楽しみでならない

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-22 21:27:03] [修正:2009-06-27 04:53:02] [このレビューのURL]

ジョカ編が蛇足という意見をよく耳にしますが、私はそうは思いません
藤崎竜流のアレンジ・解釈があってこその漫画版封神演義だと思います

壮大なスケールで描き出される古代中国ファンタジーですが
広げた大風呂敷を余すところなく消化されている
それが原作の力なのか、作者の力なのか
原作未読なので詳しいことは分かりませんが
漫画として見た場合の完成度が非常に高いと感じました

絵柄・ギャグ・キャラクターはちょっとクセがあり
人を選ぶかもしれません

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-23 03:00:19] [修正:2009-06-05 06:15:27] [このレビューのURL]

非常に男臭い作品です
中高生のころにこの作品に出合っていたっら
山岳部に入ってしまっていたかも。危ない

登山史上に残された謎をめぐるミステリーと
山しか愛せない孤独な男の半生
この二つの主題が濃密に絡みつき
かつてないドラマが展開されます

多くを語ると読む楽しみを奪いそうで怖いのですが
最終巻の展開は、孤独な男の悲しみという詩的な側面と
謎が解決されるエンターテイメント性が両立されていて
読後感が非常に良いです

スラスラと読めるタイプの作品ではないですが
なんども読み返したくなる漫画としての力もありますね

お勧めです

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-26 02:46:50] [修正:2009-06-05 06:15:01] [このレビューのURL]

8点 度胸星

火星に行くまで
とありますが、作中のほとんどは宇宙飛行士選抜試験のお話です

Wikipediaで超ひも理論とか、クエーサー星とかを
調べてしまうようなSF好きな人は、間違いなくハマります

一癖も二癖もあるキャラクターは人を選びますが
太い独特の線で描かれるキャラクターが僕にはハマりましたね
できればもっと描いてほしかったのですが
早期に完結してしまったことが残念です

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-26 03:07:19] [修正:2009-06-05 06:14:49] [このレビューのURL]