「bugbug」さんのページ

総レビュー数: 518レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年01月22日

8点 鬼虫

この作者は選ぶ題材が一風変わっていて、本作も例に漏れず独特です
平安時代を描くにあたり、孤島に目を向ける作家は他にいないんじゃないかなぁ

ほとんど資料なんか残っていない題材だと思うんですが
生活感の描写が半端じゃない
ものすごい説得力があります

ストーリー構成もきちんと起承転結があり
心理描写も丁寧
女性の性(いやらしい意味でなくサガと読みましょう)が主題でして
迫力を持って描かれています

題材が題材だけに
ツボにはまる人と、そうでない人がいると思うのですが
個人的にはドツボな作品です

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-31 20:34:41] [修正:2009-06-05 06:07:41] [このレビューのURL]

ショートカットで元気印の幼馴染キャラは、一服の清涼剤
+1点せざるを得ない

非常によく出来ているミステリー
少年漫画ということであまり期待していなかったのですが
トリックの張り方や、伏線の使い方に驚かされっぱなしです
「テロ組織がそんな甘いわけないだろ」って突っ込もうと思ってたりすると、伏線だったりする
粗らしい粗も、一生懸命探したけど見つからない
複雑なトリックを分かりやすく見せる努力も感じるし、盛り上げる工夫もある
エンターテイメントとしても十分

キャラクターが若年層に偏りすぎとか、こんな天才いるわけねー
というのは、漫画なので許容できると思います

画力も及第点以上で、なんでこの内容でマガジンのエースになれないのか分からない
よく比較されるデスノートより、個人的には好きです

最近、幼馴染が空気と化しているのが、唯一残念
結末までに、もう一度見せ場が欲しい

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-03 23:05:10] [修正:2009-02-03 23:14:14] [このレビューのURL]

ラストシーンが抽象的でなにかと評判が悪いですが
本作の魅力は別の点にあると思います

極限状態での人間の醜さがきちんと描かれている点はもちろんですが
過剰なまでに描くことで
救いを求める主人公を徹底的に追い詰め、絶望を与える
人類全体が感じる絶望を主人公という存在に矮小化することで
読者が感じやすくなる構図になっていると思います

上記のように、どうしようもなく退廃的で破滅的な空気が本作の最大の魅力ではないでしょうか
表現域が広い漫画という媒体でも、厭世感あふれ、なおかつ救いがないこの作品は
描ける作家・描こうとする作家が少ないだけに貴重だと思います

ストーリーを追うことも漫画ですので大切ですが
エンターテイメントに仕上がってないかと言えば、そんなことはなく
物語的な謎や盛り上がりもありますし、着地も収まっていると思います

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-01 03:27:02] [修正:2009-02-01 03:28:45] [このレビューのURL]

8点 SLAM DUNK

ジャンプ漫画にありがちな引き延ばしがないことを評価したい
主人公の成長と、バスケの楽しさは十二分に伝わってくる
さすが、バスケブームの火付け役

漫画的な絵ではないけれど、連載中に画力が向上したランキングというものがあったら
確実に上位にくいこんでくることでしょう
所々の細かいギャグも嫌いじゃない

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-22 21:06:02] [修正:2009-01-28 00:41:42] [このレビューのURL]

8点 MONSTER

ストーリーが暴走列車のように走り出し
最後まで止まりません

謎が謎を呼び
ヨハンの影響で起こる、さまざまなエピソードも
浦沢イズム全開で完成度が非常に高いです

結末に否定的な方も多いですが
個人的には、これ以上ないくらい完璧な〆だったと思います

浦沢氏はこの頃に絵柄が完成されると思います
半端じゃなく上手いです

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-26 19:06:56] [修正:2009-01-26 19:06:56] [このレビューのURL]

8点 銭ゲバ

近年、小林多喜二著の「蟹工船」がなにかと話題を集めている
この作品は別の切り口から、資本主義という価値観の持つ側面に
鋭くメスを入れた快作である

連載は1970年開始
私が生まれるはるか以前だ
必ずしも現代に通じるとは言い難いが、当時の世相を映す
公害問題や、学生運動などの背景の中に
資本主義の価値観を突き詰めた人間の孤独が、狂おしいほど鮮明に描き出される

う〜んなんか小難しいレビューになってしまうなぁ
とにかく読め!!
ハンマーで頭をかち割られたような衝撃に襲われる

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-01-26 03:19:01] [修正:2009-01-26 03:19:20] [このレビューのURL]

まったりしたギャグセンスが秀逸だと思います
大笑いするより、ニヤリとほくそ笑んでしまうような笑いが好きな人にお勧め

絵はキレイですが、書き込みの量が圧倒的に少ないシンプルな絵柄で
好みが分かれるところですね

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-22 22:13:16] [修正:2009-01-25 04:07:14] [このレビューのURL]

8点 リアル

バスケだけにとどまらず、社会問題や若者像にまで踏み込んだ
意欲作ですね

スラムダンクの後期くらいから、感動的な場面の描写が非常に上手くなっており
本作でも十分に演出で見せてくれます

成長と葛藤と心の傷とスポーツの楽しさを真正面から真剣に描いた作品
漫画のお手本のような作品だ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-25 03:56:26] [修正:2009-01-25 03:56:26] [このレビューのURL]

いわゆる少年漫画的王道展開を囲碁に落とし込む作者の度量は
驚かされます
決してハデではない囲碁という題材で主人公の成長が見事に描かれている
そして、題材が派手でなくリアルであるから、過度なインフレが起こらない。
スラスラと読めます
個人的に小畑氏の絵柄はこの頃が一番洗練されていて、読みやすいと思います

多くの方が指摘する通り、第二部は蛇足ですが
第一部までは本当に面白いし、感動できます

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-24 02:27:58] [修正:2009-01-24 02:27:58] [このレビューのURL]

先生も好きですねぇと言いたくなるくらい
また、少年とお姉さんが主役です

SFの設定はありきたりですが、詳細は結構詰められているので
巻末の設定を読んでニヤニヤしちゃうのが好きな人は是非読みましょう
ラスとは結構衝撃的で、一話(読みきりだった)の時点から
構想が決まっていたとしたら、結構驚きです

キャラクターは相も変わらず魅力的

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-23 03:18:10] [修正:2009-01-23 03:18:10] [このレビューのURL]