「景清」さんのページ
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5点 ヒナまつり
(※現在発売中の単行本1巻のみの内容に基づいたレビューです。)
一人暮らしの独身男性の頭上に謎の少女が降ってくるという導入からなる落ちモノ系コメディ漫画だが、この手の漫画は主としてラブコメ作品などで古くから量産されまくってきた為、変化球と言うか作者の照れ隠しと言おうか、他のそっち系漫画とは一線を画した奇妙な設定がまず印象的だ。
主人公の男性は気弱で普通の男子学生などではなく羽振りのいいヤクザの若い衆で、一方空から降ってきた謎の少女は念動力を駆使しイクラ丼に異常な執着を燃やす綾波系無表情超能力少女、ヤクザxサイキック少女というヘンな組み合わせに勝るとも劣らず作品の雰囲気もアウトロー物らしいブラックさと相反するようなアホな脱力具合とズレたアットホームさがうまい塩梅で融合しておりなかなか面白い。
主人公のヤクザを下手に「実はいい人」に貶める事無く、かつひょんなことからハタ迷惑な能力使いと同居することになった苦労人としての側面を強調する事で一癖ある存在感を発揮させており、一方で物語のキーパーソンである謎のサイキック少女”ヒナ”もズレた言動と破壊的なマイペースさで物語の台風の目として周囲を思う存分引っ掻き回す様が見ていて爽快、ただ、しかし…。
世間から後ろ指さされる身の上の男性の元に突然ハタ迷惑な能力使いの無表情少女が降ってくるという設定といい、ブラックさと脱力さを融合させた展開を売りとする点といい、なんとなく似ている気がするのだ、沙村広明による落ちモノコメディ史上の大怪作『ハルシオン・ランチ』に、色々と…。しかも残念ながら1巻を読んだ時点ではネタのシュールさ、奇想天外さ、インパクト等様々な点でまだまだ『ハルシオン・ランチ』には遠く及んでいない印象を受けた。作品の方向性の違いといえばそれまでなのだが。
それでもら2巻以降は何やらライバルの超能力少女も登場して派手な能力系バトルが展開されたりするらしく、まだまだ物語の核心部分も見えないままなので、今後の展開如何によってはこの手の作品としても独自の境地に達する可能性はある。
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[投稿:2011-09-30 00:20:04] [修正:2011-10-01 00:28:23]
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