「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

少年ジャンプで「純情パイン」「少年エスパーねじめ」を連載し
読者から「少年誌に合わねーよ」と煙たがれ打ち切られた作者。

満を持して青年誌で連載を始めたが、作品全体で見るとネタの頻度を多くして詰め込んでる分、
持ち味のテンポや台詞回しの質が悪くなっているような…総じて何かギャグがくどい印象を受けた。
掲載雑誌もビジネスジャンプって微妙すぎるなあ

尾玉作品の中では自分にとってベストだった「ねじめ」と比べてとりあえず4点をつけたが
この作者評価してる人はものすごい評価する傾向にあるようなので正直この点数はあてにしないほうがいいです。

イケメン男子にセクハラしまくりなギャグは想像通りというかなんと言うか…w
誰をターゲットにしているのか分からない微妙すぎるパロディ探しも面白い。
個人的には労働組合ネタが一番笑った。

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[投稿:2008-06-25 00:26:01] [修正:2008-06-25 00:26:01] [このレビューのURL]

なんと言ってもアニメで主要キャラだったマシロを男性化して
主役に抜擢した発想の勝利に尽きる。
フェミニンな男性萌えが徐々に表立ってきたとはいえこの大胆なキャラ設定は
今後、イヤミの無いハーレム漫画の新機軸として各方面で積極的に取り入れられるんでしょうなあ。
あと、何か恨みでもあるのかと思うくらいとことん非道に描かれているセルゲイ少佐は何なんだろうw

絵に関しては作画担当の佐藤健悦氏の特徴である美麗かつきめ細やかさな描写が今回も健在。
毎度毎度お色気シーンがお色気シーンに見えない(笑)という欠点がありつつも
前作のようなキャラの崩れ顔は解消され、着実に力をつけていることが伺える。
特にラスボスとの最終決戦の描写の力の入れようは圧巻の一言。

もちろん欠点もある。まず何よりアニメとほぼ同時進行でやらなきゃいけない制約が
あるせいで展開が速い。シナリオにアニメ製作スタッフが本格的に参加しており
前作ほどとは言わないまでも、やっぱり進行は唐突過ぎる印象を受ける。
ネタを知ってる状態でもそうなのだから、おそらくこの漫画だけでシリーズ未読の場合、
半分も楽しめないのでは…
あと、あまり言い出来とは言えなかった前作(漫画のね)ネタを引きずってたのは
ちょっと失敗だったかな。まあアニメでもやってたしそこはお約束と見ればしょうがないか。

…と長短所それぞれ挙げたところで総じて6点。
こういうコミカライズ作品の場合、大抵が本編(アニメ)に比べ見劣りするような出来になるが
これはこれで独立して魅力を引き出しているというなかなか珍しい作品。
絵の違いに多少戸惑うかも知れないがアニメだけ視聴してる方には試してもらいたい。

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[投稿:2008-06-24 00:40:45] [修正:2008-06-24 00:40:45] [このレビューのURL]