「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

「孤独のグルメ」の久住昌之先生原作、そして作画はうさくn…
もとい期待の大型新人水沢悦子先生のコンビが描くグルメ漫画。
しかも連載はレディース誌「Eleganceイブ」。
…どういう経緯でこの作品が生まれたのか非常に気になるんですが、本作品では
鮭フレークマヨトースト、卵ご飯、3日目のカレー…などなど一人暮らし経験者なら
誰しもやったことがあろうズボラ飯を主人公の花ちゃん(30)が
手抜きまくり、食べまくります。

まあとにかく水沢先生の描く花ちゃんが非常にかわいいです。
作画はもちろん、一人きりなのにやたらコメント(ダジャレ多し)するわ、
部屋の中でやたら服脱ぎ捨てだすわ細かな生活描写も面白い。

また孤独のグルメよろしく料理への感想も名言連発しています。
「今ならアタシブタと呼ばれてもいいっ」
「このうまさには大森貝塚やむを得ず!!」
「ほぁああ」「ほぁああああああああ」
など最後なんか感想ですら無いんですが、花ちゃん(30)のリアクションとマッチして
決して極上ではない料理達が非常においしそうに見えるんだから不思議。

書籍扱いなので少々割高ではありますが、貴重なこのコンビのいつ終わるとも知れない
月8ページの連載なので一気読みすればお腹いっぱいの充実感が得られるはず。
もちろん男女ともおすすめです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-19 21:03:52] [修正:2010-12-19 21:12:55] [このレビューのURL]

表は冴えないサラリーマンの逢魔法一郎。
しかしその実態は社会に蔓延る悪を閻魔大王に代わって裁く闇の司法官!

…と、あらすじでも分かりやすい勧善懲悪ものなんですが実はこの作品、
その勧善懲悪が上手く機能していません。
連載当時の社会背景からか、善なる被害者が凄惨な目に会う事が多く、
闇の裁きで悪を抹殺させても何とも後味が悪い話ばかり。
また客観的であるべき主人公に必要以上の感情を持たせているのもマイナスで、
読み手に私刑と捉えられかねない点など疑問の残る作品作りになってしまっています。

後半は立て直しのためか、「闇の弁護士」など登場させて
霊能力バトルに趣向を変えましたが、いまいち盛り上がらず短期で終了してしまいました。

現在、キャラ設定や構成が非常によく似た「ダブルフェイス」を連載されていますが、
この作品のリベンジ的な意味合いも含まれているのかもしれませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-05 23:53:00] [修正:2010-12-05 23:53:00] [このレビューのURL]