「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

女子高生マーニーが繰り広げるショートストーリー型の探偵物語。
身の回りで起きる小さな事件や悩み事を解決するのがメインであり、
先に前作の「ふらん」を読んでいるとどうしても比較しちゃって
インパクトに欠ける印象をもたれるかもしれません。
それでも毎週毎週捻りの利いた話を作る木々津先生の力量に感心させられます。
飄々としたマーニーのキャラクターもなかなか魅力的。
欲を言えば話の描ききれない部分が補完ができる程度
もう少しページ数を増やしてもらえればありがたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-01-20 01:20:38] [修正:2013-01-20 01:20:57] [このレビューのURL]

感想については下のほうで皆様非常に素晴らしいレビューを
語ってくださっているので私からあまり言うことはありません…

エンターテイメント性から言えば万人に楽しめないかな?
そういう意味で6点にしました。

ただ読むと何だか長文感想を書きたくなる。そんな作品です。
現チャンピオンの台風の目みたいな存在ですね。
この勢いがどこまで続くか見ものです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-14 02:48:20] [修正:2012-10-14 02:48:20] [このレビューのURL]

平凡に暮らしていながら仕事と家族を失った不器用な「おとうさん」と、
唯一残った飼い犬ハッピーの二人旅を描いた作品。
二部構成になっており、タイトルになっている前編がいわば本筋で
後編の『日輪草』は第三者がみた前編のエピローグといった構成です。

前編、ハッピー目線で語られる不自然なくらい淡々としたおとうさんの人生の終着の旅は
何を思い亡くなっていったのか明確に描かれず、若干モヤモヤさせられるんですが
後編に奥津氏が逆なぞりして辿るルートの中で上手く補完してくれています。 
エピローグの使い方が非常に上手いですね。

感動ものの作品は作り手が狙う狙わないに限らず
100%共鳴できる層がある程度絞られてしまいますが、
他のレビュアーの方々も言われていますように
長年飼い犬をパートナーとして連れ添い、そして死別を経験された人こそが
この作品の真価に共鳴できるのだと思います。

自分は家で犬を飼っているのですが、いまいちピンと来ない部類でした。
おそらく自分が二十歳を超えてから初めて犬を飼い始めており
まだまだ飼い犬との付き合いも日が浅く、
いつか来る別れに対して自分の中で想像が及ばない、
実感が沸かないというのが正直なところなのだと思います。お恥ずかながら。
もしいつかまた手にとる機会があったとき
作品に対する評価が変わるのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-30 23:54:27] [修正:2011-04-30 23:57:58] [このレビューのURL]

石黒正数先生が贈る半ノラ猫のフルットと
半飼い主で「それ町」の紺先輩に良く似た鯨井先輩ののんびりギャグ漫画。
毎週チャンピオン巻末で掲載されており、
だいたい1ページ4コマ×2=8コマ漫画なスタイル

基本的にはゆる目なギャグが中心ですが
独特の石黒テイストが本作品でも発揮されており
政治や詐欺手口をネタにしたり、引き出しがとても多彩。
そうでなくても鯨井先輩や頼子など3頭身のキャラクターが見ていてかわいいので
それ町好きなら比較的満足できると思います
時たま読み返したくなるのでこうやってコミックまとめてもらうとありがたい。

鯨井風汁なし麺はたまに食べてます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-01 23:22:01] [修正:2010-11-01 23:25:44] [このレビューのURL]

6点 かるた

チャンピオンゲーマーの主人公が「競技カルタ」に出会い
その面白さにひかれ取り組んでいく物語。

珍しいジャンルですが本質的にはスポーツ漫画として描かれています。
特に良かったのはキャラクター面。
主人公から敵キャラ含め皆、非常に爽やかで
かるたにかける青春がわかりやすく伝わり何とも清々しい気分になります。
札を詠まれた後の一瞬の取り合いの描写も力が入れてありGOOD。

…が、テンプレちっくな萌え作画が受けなかったのが原因か
売り上げが及ばず2巻で打ち切り。
欲を言えば主人公が競技カルタと出会ってから初期の段階を
もう少しじっくり描いてくれた方が良かったかなと思う
(数話ですでに百首全部暗記しちゃってたし)

何にせよ、このすぐ後にご存知「ちはやふる」が連載され大ヒットしたのをみれば
目の付け所自体は非常に良かったといえます。
それゆえにもうちょっと編集部には様子を見て欲しかったんですが…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-30 20:09:05] [修正:2010-10-30 20:12:31] [このレビューのURL]

「だめよめにっき」の第二弾。今回もオールカラー。
前作よろしくヨメとオットのラブラブ新婚生活コメディーですが、
友達のツマコさんの加入でだいぶコメディー度が強くなってます。
(ツマコさんに影響されたか?)
扉絵のような気合の入った絵もコマに取り込んでみたり前作から変化を取り入れて
飽きることなくほのぼの楽しめるのはさすが。

最後は子供が生まれて一応の完結となりましたが、
ネタとして面白そうな妊娠から出産をたった5ページで一気にまとめてしまったのは
作者のモチベーション的には続編は期待できないという事でしょうか?
そう考えるとかなり残念だなあ…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-17 01:12:40] [修正:2010-09-17 01:17:46] [このレビューのURL]

小学六年生などの学習雑誌で連載されていたため、掲載一年の完結もの、
このためコミックスごとで主人公、ストーリーがそれぞれ異なる形式をとっています。
しかし基本的なプロットは同じで、ひょんな事から女装してアイドル活動する事になった
男の子が芸能界で活躍していくなかで、恋愛や友情を通じて成長していくという流れ。

主人公は男の子なんですが、どの主人公もヒロインの親身になって相談に乗ってくれたりする
女の子の面も持ちつつ、いざと言う時は男らしい決断力も見せる、女の子にとっては
まさに理想のキャラクター。当然女の子向けの作品なんですが
しかし、コテコテな理想像かというとそうでもなく、小学校高学年の男の子のリアルが
上手く引き出されていて男性サイドからみても違和感無く読めます。
ここら辺は「水色時代」や後年の「ないしょのつぼみ」など思春期の子供の心情を
長年表現し続けている作者の強みですね。

明らかにベクトルの異なる「GO!GO!ICHIGO」編を除けば総じて爽やかに読める作品。
個人的には7巻の話が好きです。

男女両方が読者である学習雑誌に掲載されていましたので昨今の似たような萌えブームを見るに、
もしかしてこの作品で密かに男の娘萌えが植えつけられた人も少なからずいたのでは…?
(明らかに狙った感のあるネタもちらほらあるし)
そういった意味では罪深い作品なのかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-24 14:26:24] [修正:2010-08-24 14:27:56] [このレビューのURL]

最近ネットで評判の作品。
嫁姑やご近所関係などレディスコミックでありがちな重いテーマを痛快ギャグに変換した
アクションコメディー。
こういう冒険を繰り広げる辺りやはり秋田書店というところなんでしょうか…
セリフのセンスや掛け合い自体はベタながら
レデイコミ特有の細やかなペンタッチで繰り広げられる格闘シーンが独特の世界観を
生み出しています。特に母子家庭の有山さんがやたらシュールで笑える。
毎回無駄にキメてくる見開きなど読んでてこっちが勢い負けしてしまうパワーがある作品。
本誌のラインナップ読んでてこの作品に出くわしたらたまらんだろうな…
スカッとした読後感を味わいたい人にオススメ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-28 23:01:13] [修正:2010-06-28 23:01:13] [このレビューのURL]

本作の前に同誌でちょこっと連載されていた
「飲みに行こうぜ!!」という作品で
破天荒な大酒飲みのギャグコメディを描かれていたんですが
(文庫だとセットになってるようです)
実は作者がまんまその破天荒な酒飲みだったというオチ。
そして全てがノンフィクション。
日常エッセイというジャンルからするとある意味問題作(笑

内容は作者と作者の友人たちの酔っ払い失敗談。
エピソードのめちゃくちゃっぷりもさることながら
一年余りと比較的短い連載期間で回が進むにつれて
話も絵もはっちゃけて開放的になっているのが笑える。

お酒を飲むのが好きな人、お酒で失敗した事ある人にはぜひおすすめです。
共感含め笑えると思います。
ただし↑と全く逆のタイプの人だと激しく嫌悪感を覚えてしまうかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-14 18:33:29] [修正:2010-05-14 18:33:55] [このレビューのURL]

まずなにより美術誌に取り上げられたほど絵の独特さが目を引きます
繊細で緻密な描き込みと
空白を大胆に使った構図が非常に個性的

そこから生み出されるかわいい女子小学生と
粘膜のネチャネチャした音が耳の奥から
聞こえてきそうなグロい姿のエイリアンとの接触は
一種の歪んだ魅力が引き出されてますね

世界設定や背後関係に
ほとんど説明が無くストーリーが進んでいき、
よくわからないまま、いつの間にか終わってしまう印象を受けますが
よくよく読むとあちこちにストーリーの種が仕込まれており、
知らず知らずのうちに共生…もとい侵蝕されていく
作中のキャラクター達とシンクロした感覚を味わえるとも言えます。

正直人を選ぶ作品ですが
読み手がこの作品=エイリアンとの「共生」に適格か不適格か
試してみる価値はあり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-23 00:37:40] [修正:2010-04-18 20:14:03] [このレビューのURL]

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