「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

まずこの漫画、擬音が個性的過ぎ。ちょっと手元の1冊開いて見てみたら
「ユッサユッサ」「ムネムネ」「クイコミン」「ナマーン」
すげーアホw
さてストーリーに関して、よくこの漫画は萌え漫画の最極北だの最凶の萌えだの形容される。
例えば萌え漫画の代表格にラブひながある。キャラは皆シンプルで誰もがとっつき易い
クセの無い顔つきをしてるしいわゆる「属性」もキャラ毎にしっかり振り分けられている。
読者を萌えさせよう。100人中100人萌えさせようそんな作り手の意識が垣間見える。
一方のエイケン…つーかそもそもコンセプトはラブひなのパクリなので対比するのもどうかと思うが
クセがありすぎるキャラ造型。小学生でバスト111cmとかまさに狂気の沙汰。
しかも多くが巨乳。キャラ属性かぶりすぎ。作者は読者を萌えさせようとしてるのではない。
自分が優先的に萌えたかったんだと思う。
しかしそういう描き方でも読者の10000人に1人ぐらいハマッてしまう人が出てくる。
そしてそこでハマッてしまうともう抜け出せない。恐らく作者との感性が完全に合致したのだろう。
まさに個性派漫画家を多く出すチャンピオンでしか出来ない事だ。
そんなこの作品の毒にやられた人たちをネットではエイケニストと呼ぶ。
きっとエイケニスト第1号は連載にGOサインを出した担当編集。
そして全国のエイケニスト達の力で最終的に18巻まで連載してしまった。
まさに異様が産んだ異様の業。

なんやかんや言いましたが、たいていの人はストーリーが糞つまんねーわ設定が気持ち悪いわ
少年誌限界の極度のエロ描写も犯罪スレスレだわで気分を害すると思われるので極力読まない事をお勧めします。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2008-01-24 01:28:47] [修正:2008-04-30 22:05:04] [このレビューのURL]

かわいい猫が繰り広げる残酷極まりないかつどうしようもない童話。
ただ個人的には残酷というより狂気的な印象を受けた。

ギラギラの炎天下の中、川辺で一心不乱にうどんを食べるキ○ガイとか
あからさまに工場労働者を差別してたり、ユ○ヤ教にケンカ売る描写など
今じゃ絶対に普通に売れないような過激すぎる表現に加え、不条理で脈絡なく
進んでいく展開が余計に作品の味である不安定さに拍車をかける。
どうも作者の見た夢を元にしたストーリーが多々あるようで人間の底知れぬ
深層心理を覗いたような錯覚に陥り、下手なホラー作品を読む以上に
なんとも言い知れぬ薄気味悪さを感じた。だがそれがいい。
初めて読んだときの衝撃度を加味して7点。

現在作者の夫である「ねこぢるy」こと山野一氏のHPで
本作品に収録されている「かぶとむしの巻」が無料で読めるので(暴力的表現があるので注意)
一読して心に何か来る人があれば古本屋なんかで探してみてもいいんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-29 15:36:30] [修正:2008-04-29 15:36:30] [このレビューのURL]

昔この漫画の主人公のような若い床屋さんのとこへ毎回切って
もらってたのでそこら辺懐かしく思いながら読ませてもらった。
閑散とした(笑)床屋さんの雰囲気が非常に良く出てて素晴らしい。

いい感じの癒し系漫画。
超天然で絵に描いたようないい人の主人公が毎回毎回「えーなぁ…」
と「メルへん」な世界に浸る。
それメルへんじゃないだろwと突っ込みたくなるような事でも浸る。とにかくなんでも「メルへん」。
それでも主人公の聖人っぷりが鼻につかない良いキャラなので平凡な日常パートも飽きずに読める。
読んでるうちにいつの間にかこっちまで「えーなぁ…」と伝染してしまう。かも。

作品ではヒロインとのラブストーリー(コメディ)をもう一つの軸として話を進めているが、
そんな気にするほどでもないかもしれないけどこれがほぼ女性的な目線なので
男性読者にはちょっと相容れない感じを受けるかもしれない。
あと舞台が大阪+近辺なんでそっち方面に住んでる人にはネタとかわかってより一層面白いでしょう。
逆に関西独特の鋭いツッコミとかやりとりが合わない人は少々とっつき辛いかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-26 01:03:14] [修正:2008-04-26 01:03:14] [このレビューのURL]

REDで連載されていた不安の種がチャンピオンに移籍
数年前まで出版されていた本「新耳袋」みたいな感じ。
ただ最近ネタがマンネリ化してるような…
特に話数が多く掲載されている単行本で読むと
あれ?これ今さっき読んだような…みたいな錯覚に陥る。
ページ数が少ないし一話完結モノだから月1ぐらいで
雑誌でサラッと読むぐらいが読み方としてはいいのかも

<追記>
マンネリ化=いい意味では安定してると思いまだまだ続くかなと
みてたら意外に早く連載が終了してしまいちょっとショック。
最終回のエピソードが良かったのと唯一の少年誌本格ホラー
としてがんばったのを考慮して+1点追加。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-24 22:01:53] [修正:2008-04-19 23:31:25] [このレビューのURL]

外国人トニーと国際結婚した作者の日常エッセイ漫画第一弾。
といってもこの本が出版された時点では正式には結婚してなかったが。
トニーとの面白おかしいほのぼのな生活を描いているが
このトニー、ちょっと変だが非常に賢明で観察してても飽きない
というキャラ的に素晴らしい人で読んでいて非常に好感が持てる。
また、日本の物価や英語などちょこちょこ出てくる外国との
比較文化の話も面白いのでそこら辺もおすすめ。
このジャンルで良作ということで6点ぐらい。

唯一欠点を挙げるとしたらこの本は書籍扱いなので定価だと
ボリュームのわりに少々割高感があるかもしれないとこかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-15 20:02:00] [修正:2008-04-15 20:02:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

金剛寺編までは6点ぐらい。
作品から微妙に漂うマッチョイズムが鼻につくかもしれないが
『裸の大将』的な安定した展開やテンポの良い話運び、
画力のうまさがよく噛み合っていた。

ただそこからが酷い。とにかく迷走に次ぐ迷走。
女子高編の教育論は読み応えがあったが
その後のなんか毒電波でも浴びたかのような自然回帰的な主張と
怒涛のSEX論には正直…。そして極めつけのラスト。
どうも作者と編集者との意向の違いでこうなったらしいが
振り回され続けた読者にはたまったもんではなかったと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-11 23:50:25] [修正:2008-04-11 23:50:25] [このレビューのURL]

『ライジングインパクト』『Ultra Red』などでまさに少年誌らしい
さわやか漫画を描いていた鈴木央初の青年誌作品。
いろんな意味で作者の描きたいもの描いちゃってる自由さが出てる。

冒頭の主人公の旅立ちとラストのシーンも見事ながら
個人的には中盤の『銀河鉄道999』を思わせるような
冒険展開がお勧め。読者をグイグイ引きこませる内容はもちろんの
こと、『ライジング〜』などでちらほら見せていたお得意の
ショタ×セクシーお姉さんのラブロマンス(コメディ)が
実によく描けており以前の作品で作者のそこらへんの性癖?に
惹かれてた人には非常に満足できると思う。
また特有の緻密で暖かいタッチの背景描写もSFファンタジー
ならではの世界観が出ており◎

これだけ良作品に仕上がっているが欠点はなんといっても短い!
中盤をもっと描いてくれてたら(個人的には)
8点にも9点にもなっただろうに3巻で完結してしまったのが
本当に本当に惜しまれる作品。

でもまあ自分としては作者の描くエロシーンが(間接的ではあるが)
読めたので非常に満足だったりする。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-08 22:00:09] [修正:2008-04-08 22:00:09] [このレビューのURL]