「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

有名ながら未読だったので読んでみました。

カマキリみたいな(失礼)奇抜なキャラクターデザインしかり、
物語の時間軸がムチャクチャ飛んでいるくせに
詳細な説明無くポンポン物語を進めていたり、ましてや膨大すぎる世界設計や
中二病軽く超越した全知全能なキャラばかりということもあり、初見は本当に入りづらいです。
完全に読み手のセンス(と忍耐)に委ねられると思います。
実際1巻冒頭の人物紹介の時点で非常に苦痛でしたw
ただ読んでいくと小節それぞれのストーリー自体はなかなか読ませるものばかりなので
途中で挫折はしませんでした。あと単純にMHがかっこよかったと思いましたし
銀英伝みたいな硬派な作品かなと考えてたらかなりキャラクターぶっ壊れてたりでそこも
性に合ってました。

しかしこの作品の真髄はまさに噛めば噛むほど味が出るスルメ漫画的な魅力ですかね。
私の場合、この作品を薦められたとき「数週(回)も読むのが最低条件」と
言われて素直に2週目読んでみたんです

あれ?あのキャラはこんなとこから…ああそういえばこの設定って後でああなって…と
初見では解りづらかった複雑に入り組んだ設定がようやく垣間見えてきたんですね
そこで例の巻末の年表やら資料が生きてくるのかーなるほどなるほど

…あーヤバイ今更ながらはまってしまったかもしれません

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[投稿:2009-03-20 23:44:07] [修正:2009-03-20 23:44:07] [このレビューのURL]

7点 大奥

奇妙な伝染病により男性のみが激減し、女性が社会進出をする事になったと言う設定の江戸時代絵巻。
簡単に例えると人間版蜂の社会です。

美男子ばかりが揃う大奥ということでやはり同性愛描写もちらほら見られます。
男性には少々キツいかもしれないが、
まあそこまでディープでは無いので承知のうえで入れば意外と読めるかと。
どちらかというとキャラの背景描写なんかレディース系雑誌に似た雰囲気があるかな

基本的に女将軍とそれを囲む大奥の男達の恋愛物語なのだが
欲を言えばユニークな世界観と実際の江戸時代とのリンクにもう少し焦点を当てられたらよかったかな
序盤だけでも鎖国や保科正之など使える題材結構ありそうだったんですが
まあそこはこの作品に求めるところが違うと言われればそれまでですが…

刊行ペースが遅いのでコミックスのみ追っているが
家光編の前半で早々に面白さのピークを迎えてしまった感がある。
これから後の将軍代で序盤を超える面白さを作り出せるか作者の力量に期待したい。

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[投稿:2009-03-19 00:27:01] [修正:2009-03-19 00:27:01] [このレビューのURL]