「オカシュー」さんのページ
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読まなくてイイ追記2011・3
好きな作品を多くレビューするので高得点になる事をお許しください(点は少し甘いと思うので−1点くらいでお考えください)
妻と子供(小学生)の3人暮らしで全員漫画好き。
パソコンは先月(21年6月)買ったばかりで今夢中になってやっとります。レビューが楽しくてしかたない訳で変な事書いてたとしてもおおめにみてやってくださいね!
本を買わずにレビューするのは漫画家さんに失礼だと思うので買ってる漫画のみレビューします。
私の紹介した漫画を読んで喜んでくれる人がいたらいいなぁ・・・
(追記21年11月)
買った本だけレビューしていましたが家庭の事情(置き場所)と経済的事情等により自分しばりを解除する事にしました。
ただこれからも作家の方に感謝と尊敬の念は忘れぬようレビューしていきたいと思います。
(ロト6が・・・ロト6が当たってくれさえすれば・・・)
(追記22年3月)
仕事が地獄の忙しさです。先日は入浴中に寝かかりブクブクするとゆうマンガみたいな体験をした。
日曜も仕事なのでレビュー投稿がままならない。で、コメントくらい更新する事としました。
読んでいないマンガのレビューにナイスレビューした事なんてなかったけれど初めてしました。しかも2回も。
文章が鮮やかでしかも自分の思い出が蘇ってくる名文だったからです。
またこのサイトの宝であり素晴らしい武器が1つ増えたなぁ、そんなかんじでした。
(追記22年4月)
お正月のちょっといい(?)はなし。
今年の1月数年ぶりに映画を観に行った。ゲオの下僕と化して久しいのでとても新鮮な気持ちではあった。(でもムービックスジュース高ぇ!)
しかも実はアニメ。前回劇場で観たアニメが思い出せぬわ。うはは。
さて原作者も制作に参加するとゆうその某アニメ(えぇワンピースだす)内容も楽しみだが入場者プレゼントの「0巻」というコミックスが真のねらいだ。(うおおお、踊らされてる、いい年のおやじが踊らされてるぅ・・)
うちの子供はワンピに興味がないので実弟と鑑賞した。(こいつもまた大いなるマンガ馬鹿)
これはその時のお話。
無事「0巻」もゲットした上映開始直前、テンションもあがりつつ通路を歩いていた。
すると前を歩いていたカップルの男性の方が「これイラネ」と言って「0巻」コミックスをゴミ箱へ投げ捨てたのだ!
おいっ!
私はフリーズした。多分顔も引きつっていたと思う。
いや見知らぬあなた、いくらなんでもそれは無いだろう。いい年したオヤジの事も考えてくれ。(無理か・・)
それがアリなら「0巻」が真のねらいの私って一体・・・?
その後私は分別ある大人としてあるまじき行動にでた。周りの目なんて知るもんか。
そのカップルの去った後ゴミ箱に手を突っ込み袖がべちょべちょになるのも構わずその捨てられた「0巻」を取り戻した(?)。
トイレに直行しペーパーで「0巻」、袖の順で拭きに拭いた。
その後冷静さを取り戻し既に始まっていた映画を無事鑑賞した。
別に2冊欲しかった訳じゃあない。オークションとかするつもりもない。
ブックオフにでも売るならまだいいが捨てるのは何か許せなかった。なんかね。
多分あの男性は彼女の付き合いでワンピ観に来ただけなのであろう。
そのように特にファンでなくとも話題に乗っかって来た人は他にもたくさんいたのであろう。
他の上映館でも見られた光景なのであろうか。あぁいやだ、いやだ。
私は鑑賞後、自分の1冊と計2冊を持ち帰路についた。
弟は話を聞いてドン引きしていた。
しかし神様は私の行為を認めて下さった様だ。
後日ネットで検索していると「0巻」はセリフ違いの2バージョン存在する事が発覚。
急いで私の2冊を調べるとそれぞれ別バージョン!おおお!
やはり正義は勝つ!(これって正義・・・?)
そうれみた事か!(いや誰にむかって・・・?)
なんか気が晴れた。なんかね。
バージョン違いの「0巻」2冊。
彼らは私の本棚で今日も静かに微笑んでいる。
(おしまい)
(追記22年4月)
むむっ、お前のレビューは何か説教くさいって?
年寄りの言う事は聞くものじゃ。
(追記22年4月)
仕事の量が落ち着いてきました。よーし、そろそろレビューも頑張ろうかな。ぐへへ・・・
(追記22年5月)
健全なる日本国民が晴天の下、観光地へ繰り出しまくっている連休日の中部屋へ籠りパソコンの画面を眺め続けているとなんだかファンタジーの世界の住人になったような気持ちになれました。
(追記22年5月)
通勤途中にJAFの車が溝にハマっているのを見た。
あんたが落ちてどーする。
(追記22年8月)
会社が夏休みに入った!旅行にでも行くか、それともマンガ読んでレビューするか。うーん、悩むな。
とりあえず録画していた「うぬぼれ刑事」観るか。
うおおお、クドカンーー!
(追記22年9月)
このような私的コメントを読んでくださっている皆さんありがとうございます。しばらくレビューしてないのですがそれは仕事が忙しいとかでなく単にサボっていました。
夏は会社の休みが多いので逆に出かけるばっかりしていました。で新作も読んでいないし蔵書を読み返したりもしてないので何も書けません。
またこれからガンバりたいと思います。とりあえず休み中の出来事でも書きます。ヒマなら読んでやってくださいね。
(某デパートのトイレでのお話)
私が個室に入っていたら外でどこかのお父さんと娘さんの会話が聞こえてきました。
娘「お父さん、男はおしっこした後ちんちんをなぜ拭かないの?」
父「・・・」私「・・・」
(私の心)ぬおっ、よつば並みの切り口の鋭い質問じゃあないか!?どうする?どう答えるっ、お父さん!?
父「・・うーん、男はね色々ぶん回すから乾いてしまうんだよ、ははは」
娘「・・・」私「・・・」
(私の心)いやいやいや!色々ぶん回すってどうゆう事!?
それでいいのかッ、それで娘への返答は本当にいいのかッ!?おとーさん!!
あなたなら、どう答えますかッ!?
(追記22年11月)
先月も大忙しでした。職場異動はあるは(栄転とか左遷とかゆーほどの地位ではない)ゲーセン熱が再発するは(本当に忙しいのは実はこっち)。
10月レビュー書けなかった…トホホ。でもマンガレビュー好きなのでせめて雑文を・・・。
少し前に旅行しました。「水木しげる記念館」と「青山剛昌記念館」に行きました。
いやいやとても素晴らしかった!どちらも大人が楽しめます、おススめ。特に地方でマンガ家さんの生原稿が見れる所って無いですから。鮮魚もウマウマでした。
しかし何度か訪れていますが相変わらず山陰の天気の悪さ(昼から急に豪雨)と祝日の渋滞(あの国道は・・・)はヒドい。
まぁそれも含めて愛すべき山陰地方なのですが。
サウナの張り紙に目玉おやじ(例のフロ)は笑った。
(追記23・3)
安西先生・・・レビューがしたいです・・

10点 おまかせ!ピース電器店
今更ながらだが当マンガレビューのキモとは個人ではフォローできなかった良いマンガに出会えることだと思う。
作者名も知らなかったマンガを特に期待もせず読んで大当たりだった時の喜びは計り知れない。
私自身も本サイトで何度かお宝にめぐり合い大変幸せな想いをさせていただいたのだが本作ピース電器程お宝感を感じた事は今まで無かった。
(後述するが)そのギャップも含めて衝撃を受けた。
まずここまで万人にお薦めできる少年マンガは今どき珍しい。
一言で言えば発明マンガだがドラえもん程児童向けで無くまたスケットダンス程マニアックでも無い。その中間に位置し守備範囲もかなり広い。
似た立ち位置のマンガを挙げるならば「それでも町は廻っている」や「大長編ドラえもん」辺りであろうか。
他のレビュアーさんが褒めちぎるのも納得、私も子供と本を奪い合って読んだくらいだ。(大人げないわ)
いや褒めても褒めても褒め足りないくらい良かったのだが「人気はイマイチだった作品である」事実も強烈に感じた。
私はこのマンガを古本屋数店まわり全巻揃えたのだが単行本全てが初版本だった。(重版されてない・・・作者あとがきマンガでも印税より原稿料の割合が多いと書いていた)
さらに古本なのにことごとく新刊ニュースが挟んであった。(出版社の返品在庫が古本店に流れたということだろう)
販売不振具合をヒシヒシと感じた。
敗因は私が思うに二つ。
タイトル「おまかせ!ピース電器店」はい、まずここだ。
作品によってはカマキリとまで戦うほどバトルマンガが隆盛の少年マンガのこのご時世に電器店のマンガに引き付けられる少年が何人いるとゆーのか。(本当は発明マンガだが)
残念1、タイトルをもう少しなんとかッ!
ジャケ買いも欲しい。はい、次ここだ。
通常ページには何の問題も無い。無いどころか非常に魅力的。さらに内容も濃密で小さいコマも多いくせに小さいキャラがまたかわゆい!
なのに何故かカラー原稿がイマイチ。よって単行本の見栄えがイマイチ。
残念2、色ゲンコーがもう少しなんとかッ!
敗因は以上だが書いてて馬鹿らしくなった。そんなの関係なく面白いんだって、もう。
息子はゲラゲラ転げまわって喜ぶし、大人の私はそのクオリティに驚愕したそんなマンガ。
なによりもそんな不人気の作品が24巻も続いた事実。これは編集部が作品の良さを認めていなければあり得ないことであろう。(巻末のやさぐれ4コマも作者の苦悩が味わい深い・・・)
今買うにも新刊は無かろうし古本屋でも不人気で安値のハズ。見つけたら(一話完結なのでどの巻でも)即買いを自信を持ってオススメする。
少年チャンピオンの埋蔵金。これ埋もれさせちゃダメだ。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-08-10 19:12:41] [修正:2010-08-10 22:58:52] [このレビューのURL]
7点 ガラスの仮面
演劇に賭ける少女、北島マヤの物語。大人買いでどっぷり浸ってきました。
少女マンガというジャンルの広がり方は少年マンガに比べるとかなりちいさく感じる。
その大きな要因は「恋愛要素」にあるのではないかと思われる。
多くの少女達にとって恋愛こそ現在最大の関心事であり他のテーマを寄せ付けないほど突出している。
それゆえ少年マンガのように多くのテーマに分かれる事無くコメディにせよシリアスにせよ内容の中心部分は恋愛でかためられている。
恋愛は「醤油」のようだ。
多くの料理にあう万能調味料醤油があったがゆえに日本では他国のようにバラエティある調味料が発達しなかった。少女マンガもそんな日本と似ているのではないか。
そんな中、醤油(恋愛)をかくし味程度に抑えた少女マンガもいくつか存在する。
そしてそんな(少女マンガ的には)邪道な作品の中にこそ名作は多く生まれている気がする。
本作「ガラスの仮面」もそうだ。
これは完全にスポ根(スポーツ根性モノ)である。演劇を見事な手腕で屋内競技として描き出している。
(恋愛は脇役に徹していて私の好きな桜小路君などヒドい扱いになっている。その分最終章は濃い醤油味かもしれないが。)
近年少女マンガでスポ根を取り入れて成功した屋内競技作品と言えば「ちはやふる」が挙げられるか。
本作はそんなスポ根モノの大先輩にあたるのではなだろうか。
しかしだからと言って誰かれに勧められるという訳でもない。
「ちはやふる」は現在のスポ根系少年マンガの洗練された最先端作(スラムダンク等)をベースに創られている。(トレスっちゃうくらい好きみたいだ)
しかし「ガラスの仮面」は魔球渦巻く古典的スポ根がベースとなっている。(事実「大リーグ養成ギプス」的なものまで作中に登場する。舞台あらし編)
つまりスポ根マンガであると同時に超人マンガ的内容にもなっているのだ。
私などは全然オッケーでうひゃうひゃ言いながら楽しめたのだが古い画風と合わせてこの辺は賛否両論かもしれない。(それにしても月影先生のパワハラはヒドい)
それでも昭和を越え平成までも生き続けたこの大作は多くの少女達に多大な影響を与え続けている。
以前テレビに美内先生が出演された時ファンから「お願いですから私が死ぬまでに完結して下さい。」というファックスが届いていた。
これはいろんな意味でマジである。いまだ未完の恐るべき大作なのである。
彼女達はこのマンガの結末を見届けない訳にはいかないのだ。
それは少年期にドラゴンボールに出会ってしまった男の人などにまま起こる事と同じで、もはや愛読書の一つではすまされずその人の「青春そのもの」と化しているのである。
北島マヤの青春こそ自分の青春。
読了後、本作を少女期に読めた人たちがとてもうらやましく思えたのだった。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-08-04 20:09:29] [修正:2010-08-08 13:45:44] [このレビューのURL]
8点 虹色とうがらし
色々なマンガサイトを見てて常々感じる事が一つある。
「読みやすい」事が「軽んじられている」事である。
んーそうじゃないと思うのだけれど・・・凄く技術の必要な事だと思うのだが。
この隠れた名作と呼び声も高い「虹色とうがらし」にもその技術は惜しみなく注ぎ込まれていると感ずる。
時代劇(一応)という若者には敬遠されがちな題材をこうも読みやすくしかもなんとも爽やかに描写しあげたのはまさにあだち技術。
たまに物語を難しくこねくり回しているマンガに出会うといーっ!ってなる。
マンガって大衆娯楽なんだし取っ付きやすい、読みやすいってのはとても大切だと思うのである。
キャッチコピー作りに(少し)ハマっている私としては「バリアフリー漫画」と命名させて頂きたい。
分かりやすい事を恐れない。
それがあだち品質。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-05-30 04:44:40] [修正:2010-05-30 04:44:40] [このレビューのURL]
10点 君に届け
「君に届け」の恐怖
最近、妻が「君に届け」にドはまりしている。
なんか泣きながら何度も何度も読み返している。
先が分かっているのに泣かせるのがスゴい。
先日なぞ夜なかに私がトイレに起きたらリビングのコタツで単行本開いたまま寝ていた。
おいおい。
その魅力は睡魔にも抗おうとさせるか。
彼女の意見で10点としておくがこりゃあオイラもキチッと読んでレビューし直さなければ。
妻には何かがバッチリ届いているようだ。
恐るべし。
「君に届け」
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-04-26 01:34:18] [修正:2010-04-26 01:34:18] [このレビューのURL]
8点 帯をギュッとね!
少年サンデーの長編マンガは私の中で評価が高くなりがちである。
これはかなり昔からである。
察するに毎週毎週の人気を極限まで追い求めるジャンプ作品。とそれに比べ作品の完成度をこそ重要視し、週間の人気レースをそれ程長編作品に厳しく求めなかったサンデー編集部の方針の違いがあったのではなかろうか。
その為(例外はあるものの)ジャンプ長編作は結局最後はグダグダになりがち。それに対してサンデー長編作は単行本で読むととても満足させてくれるのだ。
そんなサンデー長編作マンガの代表的1本がこの「帯をギュッとね!」である。
ポップでライトな出だしのこの作品、誤解を受けてしまう可能性がある。
1、2巻読んだ時点で見限られたならばよくある無限ループ学園コメディの烙印を押されかねない雰囲気を醸し出しているからだ。
しかしここは当サイトの評価能力を信用してくださいよ、と言うしかないだろう。(少年マンガ部門上位なのです)
試合内容、ストーリー共にポテンシャルはそうとう高い。
最終巻を読み切ったならば「サンデーの長編マンガ」の名に恥じない事が分かってもらえると思うのだ。
例えていうならボクシングのボディブロー攻撃的作品というか。軽いノリだなとスラスラ読んでいく内になんだかジワジワと効いてくる良さがあるのだ。
それは柔道というモノにとてもしんしに向き合った描きかただったり。
また今どき珍しい程のピュアでプラトニックな恋愛の描きかただったり。
これらをうそくさいと言うのは間違い。
私のような汚れきったおっさんの真っ黒な心の中でさえ、奥の奥の隅の一角にわずかに残るその琴線に確かに触れるものがあるのだ。
(ラストお別れ会後の杉と桜子の独白などキュンキュンきましたよ)
ケンカ暴力でバキッ!グシャッ!とかパンツがペロン!とか。そんな安っぽい刺激物に頼らない世界で高いクオリティを提示するのが河合作品の素晴らしい所です。
また本来泥臭くなりがちな柔道という格闘技と少し淡白な絵柄が上手く混ざり合って良い味をだしているのも追い風か。
そして後半、ラストまでの怒涛の盛り上がりはアッパレというしかない。
描きかたを変えた訳でも過剰な演出が出てきた訳でもない。なのに。
今までのボディブローが。キャラクター達と共に過ごしてきた漫画内時間が僕らにどっと押し寄せてくる。
味わって欲しい、この心地よい感動と興奮。
・・・だからあなたも。
心をギュッとね!
されてみないか。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-02-17 22:29:13] [修正:2010-02-17 23:29:25] [このレビューのURL]
8点 シャカリキ!
自転車ロードレースの世界を描いた熱ーい男達のドラマ。
まさに熱血、精神力が勝負を多く支配する。私の好きなタイプの漫画だ。
BSのマンガ評論番組で出演者の一人がある人気漫画を指してこう言った。
「気合いの強い方が勝つという、いわゆるバカ漫画。」
もちろんこれはそのタイプの漫画全般を某人気漫画を例に挙げて批判した訳であるが、私には納得できかねるモノであった。
理論武装した漫画が必ず面白いとも限らないし、穴だらけのストーリーも上手い作家にかかれば魅力的な作品に早変わりしたりする。
血も涙もないロボットのお話で無いのだから、根性論も人間ドラマには有効に働く時もある。
なにより若年層が入り込みやすい。大人を納得させるような面倒な説明を入れるより主人公の雄たけびシーン一つの方が漫画として正しい時もあるのではとも思う。
そんでもって「シャカリキ!」だ。
練習風景も多く描かれ丁寧に創られてはいるが気合い勝負の展開も多い。
友人の声援で主人公のパワーは復活するしタイヤがパンクした自転車をかついで坂を登るシーンなどノリで読めない人には辛い所もあるかもしれない。だけど知るもんか。
この熱さははずせない。はずせないんだ。
シャカリキがシャカリキでなくなってしまう。
さぶいぼが立つほどの熱血を、血液が逆流するほどの熱血を。
美術品や骨とう品の評価は高名な評論家の言う事が正しいであろう。
しかし少年漫画は違う。テレビに出るようなおっさん評論家の言う事よりもそこいらの小学生の評価の方が正しかったりもする。
だから昔も今も気合い漫画は子供たちに受け入れられ読み続けられている。
バカ漫画とは少年漫画では褒め言葉だ。
バカバカしいほど熱い展開、熱いキャラ。
「シャカリキ!」は気合いで読むのがよいでしょう。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2009-12-27 16:54:54] [修正:2009-12-27 17:28:06] [このレビューのURL]
バキの魅力は何なのか。板垣マンガの面白さは何処にあるのか。
「範馬刃牙」で極まってきた板垣節の魅力を綴りたい。
皆さんのレビュー評価を見てみる。すると1作目グラップラー、2作目バキ、3作目範馬と新作になる毎に評価は下がっている。
この評価の下がり具合のポイントは、ちぐはぐなストーリー展開バトル展開にあるように思う。
この部分こそがバキ漫画面白さの分かれ道である。
バキの面白さとは大衆的である。もっと言えば低俗的魅力。色々筋道を追っていくと色褪せる。
何も考えず頭をからっぽにして場面場面を楽しむ作品としてならかなりのデキではなかろうか。
これは例えば「ハンタ」富樫作品のような完璧に組み立てられた心理戦バトルを楽しませるような漫画と対極に位置するものである。
板垣「バキ」は久保「ブリーチ」や武論尊作品のような「ライブ感」を追及する作品なのだ。
先の事は考えない。それどころか今までの流れすらも。彼らにとって大事なことはその週の20ページを最高に面白くする事。
その結果全体でみるとヒズミが出来る事もお構いなしなのだ。
週間連載の作家がそのストーリーを全て作り上げてから連載している事はほとんど無かろう。
また大人の事情により作品が新たなステージへ流れ込むのも良くあることだ。
こういう漫画製作手法は昔から漫画家が使っている、いや使わざるを得ない王道的手法でもある。
しかしさすがに多くの人はバランスも考える。単行本で読んだ時に突っ込まれまくられぬようある程度矛盾点は無くしておくようなストーリーへと進めるよう工夫をする。
でもそんな小細工はしない。おかしげな部分を堂々と残しても面白さを底上げしたいと考える作家がいる。
それが板垣先生だ。そりゃそうだ。しょっぱなから主人公をカマキリと戦わせる先生がその程度の事気にする訳がない。器が違うのだ。
形に残る単行本、それで読むと出る矛盾、そんなのどうでもいいわい!
今の漫画界の利益は単行本にかかっている、そんなのどうでもいいわい!・・・こんな感じであろうか。
板垣先生は毎週20ページの事だけ考え、そこに重きを置いて描いているのだろう。
「範馬刃牙」をショートストーリーの集合体として考えるなら数え切れぬほど傑作が挙げられる。例えば不評がきかれるピクル編だけ取ってみても・・・
少年誌掟破りの衝劇的登場シーン、80話。
トラ目線の良作エピソード、91話。
オーガパフォーマンス全開の86話。
ジャック会心エピソード、149、150話。等々、どれもつながりを気にしなければとても良い。
板垣先生の描きかたはまさにジャックハンマーの生き方にかぶる。
「明日に期待せず、刹那に徹した生き様」!
そんな先生にとって単行本は20ページを集めただけのもので、熱々だったご飯も既に冷めてしまっているのだ。
結論!
「範馬刃牙」は週間連載で読むべき!大画面を最新号で読めば熱々炊きたてご飯の味が分かるのだ。
全体を通して読むと矛盾もある。これはストーリー完全至上主義者の人からみると評価の低い漫画かもしれない。
だが次週へのヒキが弱く、週間単位での面白さを最優先しない漫画は雑誌読者を軽んじている、とも言えるのだ。自分の単行本での完成度の為に・・・
「範馬刃牙」は週間少年チャンピオンを売り上げる事を考えている漫画作品と言えるのではないか。
単行本はコレクションとして集めておけばいーのである。
板垣恵介こそは週間少年チャンピオンの「看板作家」なのだから!
以上ッ!おしまいッ!!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2009-12-21 00:50:58] [修正:2009-12-27 01:11:33] [このレビューのURL]
8点 クロスゲーム
思えば80年代はラブコメが燃えていた時代であった。
サンデーが異常に元気よく「タッチ」「みゆき」等、火付け役の1人は確かにあだち先生であった。
その後あだち(系)ラブコメ漫画を描く漫画家が大量生産されブームは大爆発。そして時代は流れた。
あれから30年が過ぎた。ブームはとうに去ったものの少年誌にラブコメは手堅く一定枠を確保している。
しかしそのラブコメ形態は様変わりしていた。1話に3回以上パンツ見せるか、いやいやそれ以上くんずほぐれつかという次世代型(エロ合体型?)が主流のようだ。それは「青春モノ」とは言いにくい作品群となりはて、もはや「性春モノ」と呼ぶ方がふさわしいジャンルとなった気がする。
そんな中、あくまで青春モノを貫く先生はどうしているのか。「クロスゲーム」。・・・よしっ。
今だに週刊連載で作品を発表しつづけ、人気作の証としてアニメ化もつかみ取っている。
似たキャラ、話しと言いつつもあきないんだよなぁ。
くすっと笑えて少し心が温かくなる、そんな感じ。
あの雨後のタケノコのように生えてきた二番煎じがほとんど見られなくなってもオリジナルはやはり健在。
あだち充は一時のブームではなかった。本物でしょう。
少年漫画ラブコメにおける青春モノはもはや少数派なのかもしれませんが。
乳首もパンツも話題にならない。そんな漫画もあっていい。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2009-11-18 23:59:15] [修正:2009-11-26 00:57:09] [このレビューのURL]
7点 バキ
第一シリーズ「グラップラー刃牙」でその才能と筋肉への愛を溢れるほどみせつけた板垣先生。
本作第二シリーズではパワーインフレなんぼのもんじゃい!とそのパフォーマンスとマッスルラブをさらに昇華させています。
しかし本作ではその内容に苦言を申す御仁が見受けられます。
なんやらよーわからんバトルのオチと整合性を欠いたストーリー展開が御不満の様子。
だけど本当にそうですか?自分を偽ってはいませんか。
本当のバキの楽しみ方、わかっているんじゃあありませんか?
ハッキリ申しましょう。バキは萌えマンガです。
キャラと筋肉に萌えればいいのです。
ストーリーとか内容なんてささいな事です。(おい・・・)
それは板垣絵の魅力。
少女キャラのかわいいしぐさに萌えるように知らず知らずの内に私たちは胸板や背筋やくるぶしなんかに萌えているのです。
そしてその集合体である戦う男達に萌えているのです。
そうジャックに、独歩に、花山に、烈海王に・・・・
技の応酬、駆け引きなどはキャラを引き立たせる為の飾りにしかすぎません。
いわんやバトルの結末につっこみを入れるのはバキにとって野暮と言うものなのです。
「バキ」それは究極の萌えマンガ。
今宵も最上級の筋肉と最高級のハッタリに酔いしれましょうよ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-12-18 21:23:10] [修正:2009-12-27 16:37:53] [このレビューのURL]
7点 みゆき
ある時期をさかいにあだち作品を全く読まなくなった事があった。
「みゆき」連載中あたりだったと思う。
何かきっかけがあったんだと思うのだけれど、それが何かずっと分からなかった。
しかし最近ある漫画のセリフをきっかけに、それが何か思い知らされた。
「お・・・俺だけの!俺だけのあだち充じゃなくなったーーーっ!!?」
どうも原因はコレだったよーだ。
ふっ、アオかったな、俺も・・・。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-11-30 23:45:42] [修正:2009-12-27 01:20:36] [このレビューのURL]