「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

華やかな佐伯かよのワールド全開の、壮大な女の大河ドラマ。
女は黙って男の後をついていく時代、自分の力を信じ、運命を切り開いていくパワーの持ち主・瞳子の行動力には驚かされる。
同じく驚異的な女のパワー全開の和音は、小気味よい存在。後半になるにつれ、存在感も増す。

戦中・戦後・高度成長期・オイルショックなど、昭和史を読んでいくよう。
きっとあの企業の話、とか、ああいう私鉄を買収して東京の街を作っていったんだなとか、昭和史を追っていけるので、面白いです。

その中で、複雑な人間関係となった家族それぞれの思いや苦しみが、様々に描かれる。成功を収めたか瞳子も、相当な苦悩をしょって生きてきた。
色々ありますが、よくぞここまでまとめたなと思う大作です。


昇吾が途中でいなくなってしまったのはちょっと驚きましたね。

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[投稿:2011-04-15 22:46:10] [修正:2011-06-18 15:16:14] [このレビューのURL]

食べ物を扱うバイヤーが、いくらなんでもそんな知識も無いわけがない、というような設定。
食べ物うんちくは若干、女版「美味しんぼ」っぽくもあるが、それほど説教臭くはないのが助かる。
トラブルが起こっても何だかみんなで頑張ってうまくいくという、ストーリーとしては何がどうだという事もない。

トラウマのある榎木田との恋愛も、一進一退。
素直でないというのもほどがあるだろうという、もどかしさ一杯。
絵柄も少女マンガというほどではないので、気軽に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-15 22:34:33] [修正:2011-06-18 15:06:57] [このレビューのURL]

音速の世界に生きる男たちが格好良かったです。

女性の目から見ると、確かに危険な世界だからやめてほしいと思いつつ、そこに生きる男たちが恰好良くて・・・・。
思い切り情を表に出す神田、クールに決めつつも青く炎を燃やす栗原。
最高の組み合わせでした。

後半に、話も絵も粗くなるので1点マイナス。
柔らかくなった栗ちゃんもいいんだけど、やっぱりもう少しクールにいてほしかったなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-16 16:56:28] [修正:2011-06-18 14:56:16] [このレビューのURL]

6点 座敷女

あの絵が怖い。

怖い、怖い言いながら読みました。

昔々の都市伝説がヒントなのか、ストーカーのオチを都市伝説にしたのか、
どちらにしても、怖かったです。

やっぱり怖いのって生きてる人間だなあと思います。

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[投稿:2011-06-18 14:51:53] [修正:2011-06-18 14:51:53] [このレビューのURL]

5点 ONE PIECE

今更書くまでもない「世界中で読まれている」漫画。
読まれているから名作、名作だから多く読まれる訳ではないのだろう。
でもここまで大きくなったら、この路線で突き進むしかないでしょう。

多くで語られるように、これからありとあらゆる布石を拾っていくそうですが、それにしてもあまりに長い。拾いきるまで、何年かかるのかなあ。

人物も、突っ込みどころも多い。
絵は込み入り過ぎて疲れてしまいますが、キャラがたってて、ところどころ笑える。
仲間というキーワードがくどいほど出てくるのは、そういう仲間が希薄な世の中だから?

感動しまくる人がこんなにいるのかと思うと、やはり今は安っぽい話で涙を流せるんだなあと思う。簡単なものだなと正直思ってしまう。

ごちゃごちゃした絵の書き込みも、キャラの多さも、いかにそういうのが好きな読者にいろいろ探させてあれこれと推理させたりするため、と思ってしまう。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2011-04-14 23:15:39] [修正:2011-06-18 12:17:10] [このレビューのURL]

男の子に人気が高く、力のあふれる作品ですが、
やはりあまりに非現実的・超人的で引いちゃいました。
どんどん強くなりすぎでしょう・・・
戦い漫画みたいで、正直、ちょっと白けたというか。

命を助けるとかは好きなテーマなんですが、
最後のインドネシア遠征の話は、あんまりな設定。

もう少し現実にありそうな場面で、劇的な救出劇を
描いてほしかったなと思いました。

多感な少年時代に読むと、勇気が湧いてくるかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-18 07:21:40] [修正:2011-06-18 07:21:40] [このレビューのURL]

百貨店、安売り外資量販店など、ファッション業界の現在や、バイヤーの実態などが垣間見れて面白い。

普通に元気で、明るく、周りの幸せを考え、悩み、道を開拓していく主人公は、応援したくなるキャラ。

元彼は、長く付き合ってきて、仕事にも理解があり・・・と、理想的だったのに、いざ親が死んで実家を継ぐ、という現実が立ちはだかって初めて、腹を割って本音を話していなかったと気づく。
最終的に仕事を捨ててついていくか否かの選択をするのは、働く女性にはつきものの岐路でしょう。

その後はどんどんバイヤーとして出会う後輩たちがなかなかイマドキの考えを持った面白い子たちなので、それに振り回されてしまう絹江の頭が爆発する様子がおかしい。実際に若い人たちがいる職場、特に最先端のところだから、すごいギャップがあるあろうなあ。

ただ、残念ながら、この作品の絵も粗い。
最初にあんなすらっと恰好よかった凌さんも、最近ではすっかりギャグです。意志的な女性を描く、自立する女性を描く、それは勿論いいのですが、丁寧に描いてほしいなあ。少なくとも、昔はとってもきれいな絵だったことを知っている身としては、最近の粗い絵はあまりにも残念。漫画を読ませる以上、絵にも力を入れてほしいと思うのは私だけでしょうか。

何にせよ、タブチとの話も佳境に入ってきました。そろそろ終わりが近いのかな。百貨店業界、モード業界の大きなうねりの中で、この話をどうやって収取つけるのか、楽しみです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-08 00:06:50] [修正:2011-06-18 07:08:09] [このレビューのURL]

6点 長い道

不思議な、不思議な夫婦の物語。
背景がさっぱりわからないし、こんなどうしようもない男に、
何で親の言いなりになって嫁いでくるのかもわかんない。

男女の機微ってのはそんなものでしょうか・・
いや、かなり特殊な感じがしますね。

何か起こりそう、何かぐっと展開しそうになったところで、
ひゅっとかわされちゃうような連続。
この空気や絶妙な間合いがいい、嫌されるという人と、
合わない人とが、はっきり分かれちゃいそうです。
何だろうか、雰囲気を味わう漫画というのかな。

背景とか、情景とかのタッチは好きですね。
のどかな気分に浸れます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-18 07:03:59] [修正:2011-06-18 07:03:59] [このレビューのURL]

幼少の頃に夢中になりました。
今では当たり前にF1で日本人が活躍する時代ですが、
当時では考えられないですね。

せいぜいスーパーカーブームに便乗した漫画程度かと思いそうですが、
ただのカーアクションではなく、輸血問題が常につきまとう、
人間くさくヒューマニズムあふれた話なので、当時の少年たち
(私は女でしたが)さらにぐっと心をつかまれたのだと思います。

実名の有名ドライバーが多く出てくるところに、ケン・アカバ。
ボンベイブラッドという、稀少の血液を持ちながら、
生死すれすれの世界に生きるケンに、いつでも輸血が出来るような
体制を整えられている。
なんてスリリングでしょう!

非現実的な話といえばそうなんだけど、ドライバーが公道を
血液リレーをしてドライバー仲間を助けるなんて、
本当にドキドキしてかなり引き込まれました。

絵もきれいだし、スピード感もバッチリ。
後になって、「ああ、そういえばあれも村上もとかだった!」と
やはりその構成や画力に納得したものです。

そう、やはり画力はすごいですね!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-18 06:58:36] [修正:2011-06-18 06:58:36] [このレビューのURL]

現在8巻。物語が大きく動いてきました。

まず、とんでもない設定が意表をついてましたね。
天狗さんや狐などが、当たり前にこの町の皆さんに溶け込んでいるところは、本当に不思議な世界です。
お父さん、とっても力があるのにお茶目だし・・・。
普通に八郎坊とか五郎坊とかいるし。

最初の2冊くらいは、天狗の修行の事などで、退屈感が否めず、なかなか読み進まなかったのですが、タケル君とのくだり以下、瞬君との関係の変化がだんだん見えてきて、がぜん面白く・・・
きゃああ、きた!って盛り上がってまいりました。

絵柄がとってもぎこちないのですが、赤沢さんと狐さんの話や、瞬君のたまに見せる笑顔が、ようやく合ってきたという感じ。
固い絵が、逆にキュンとした感を浮き立たせるのでしょうか。

それにしても、魅力的なキャラが多いですね。
女の子が、基本的にあまりかわいくないところがまたいい。

今後、天狗になるのか? どんな力を持った天狗になるのか?
楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-17 15:24:16] [修正:2011-06-17 15:24:16] [このレビューのURL]