「blackbird」さんのページ
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胸キュンものから硬派なものまで。
少女・少年マンガから青年マンガまで。
大事なことはたくさん漫画から学びました。

8点 わさび
変なんです。
実に変な漫画。
でも、なんだかはまる、ばかばかしくて、笑える。
真面目な場面でこそ笑いが止まらなくなりますよね。
法事とか、結婚式とか、校長先生のお話とか。
真面目に真面目に、主人公である隆太郎が何かやろうとすればするほど、
家政婦のふみにはおかしくてたまらない。
また、一條さんのこの絵が・・・一層おかしなことにしてしまう。
帯刀家の様子を見て笑ってしまうのは、どこか「家政婦は見た」
みたいな気分なのかも。
最後もギャグ漫画にしたら、予想外のオチでした。
ある意味、ものすごいすっきり!
しかし、こんな純和風の家、着物を着た一家、
どこにあるんだ!?
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[投稿:2011-06-16 14:18:34] [修正:2011-06-16 14:18:34] [このレビューのURL]
6点 Dr.汞
天才的な医者の漫画、というとブラックジャック。
彼もなかなかヒューマニズムあふれる人だったけど、こちらもなかなか。
「魂を救う」と言われるように、泣き叫ぶ心を治療しているような話が多い。
それにしてもなぜパンツ一枚で窓辺に立つ?
光過敏症ってそういう病気?
看護師さん、コートに裸の、唇がやけに赤い男を格好いいと思うんですか・・・?
何でこの人の描く人はセクシーさを全く感じないんでしょうか。
男も。女も。
そして、キメのセリフがつい笑いを・・・
・・・と、まあ、突っ込みどころが満載の能條ワールド医療版です。
突っ込みどころという観点だったら10点差し上げたい。
医療系漫画でも、異色の作品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-13 14:38:43] [修正:2011-06-16 00:14:43] [このレビューのURL]
8点 白眼子
北海道に実在した人物を描いた作品。
占いとも預言ともつかない、ただ、何かが見える人というのはいるもので、
今ではヒーリングとかスピリチュアル系の人のような存在でしょうか?
時間を逆上ったりもできるようなので、本当に凡人にはわからない存在なのかもしれません。
新聞とかに広告が出てるような「運命観想」とかも、普通なら胡散臭いと思ってしまうけど、山岸さんが描くと、こうも本当にそういう力を持った人がいたんだ、と信じてしまう力を感じさせてくれます。
眼が見えない白眼子だからこそ、何かと感じ取る力があり、
彼が発する言葉が真実をついていると、主人公光子には感じられます。
ちょっと特別な関係にある(物語の最後に明かされる)この二人の間に
流れる信頼感のような、温かい空気が好きですね。
「幸と不幸は皆等しい量」
「災難を避けてはいけない、どう受けるかが大事なのだ。必要以上に
幸運を求めたらすみに追いやられた災難が大きな形で戻ってくる」
こんな白眼子の淡々とした言葉が、必要以上に何かを求めようとする
卑しい心根を持った人への警鐘。
静かですが、重く響きます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-15 14:40:13] [修正:2011-06-15 14:40:13] [このレビューのURL]
7点 ゆらりうす色
妻子ある男性との不倫に身をゆだねる女性の詩的な情景。
いいとも悪いともなく、ただ主人公はさらりと男に身をゆだねる。
流されているようだけど、嫌悪感や結婚への思いが顔をのぞかせ、
時に鋭い刃物のようにしゅっと振り下ろされる。
女は決断したら早いですね。
独特のクールなイラストっぽい絵で、詩のようにセリフが
描かれるので不倫、別れのどろどろも、さらっと読めてしまいます。
作者の早すぎる死が惜しまれます。
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[投稿:2011-06-15 14:34:01] [修正:2011-06-15 14:34:01] [このレビューのURL]
10点 この世界の片隅に
だんだんと20年8月に向かうにつれ、来るべき運命を知る身としては
怖くて読み進みたくないと思うのですが、読むのを止められない。
でも全体的に、あまりに悲壮感や絶望感に包まれすぎないのは、
すずの愛すべきキャラであり、深刻なシーンでもついつい笑いにオチる
家族たちのおかげ。
でも、哀しすぎると、笑いながら涙を流してしまう、
そんな切ない、ちょっと湿った笑いなんですよね。
また、この作者の描く夫婦像って、つかみ処がなく、最初はすず達もそうでした。
特にあの時代に、急遽夫婦になる人たちはこんな感じなのかもなあと。
でも、リンさんや水原さんの話が出てきてから、夫の人間ぽさや、
様々な感情を持て余すすずの複雑な表情が浮き出てきて、
ようやく人らしい感情、夫婦らしさが感じられるようになってきました。
最後にはいい空気が漂うようになりましたね。
映画のように、上から描写した家族の絵。
夫の不在中、留守を守れないと断言するすず。
右手を失い、今までできていた事を思い返すすず。
だんだんすずの存在を認めていった義姉。
すみちゃんの腕のシミ。
戦争が終わって、国の正体が見えてしまった時の悔しさ。
そして、生き残った者が何をするべきなのか見えた時の希望。
書ききれないほど、数々のシーンに涙が止まりませんでした。
呉の話は聞いていたものの、やはり戦争の話となれば原爆と東京大空襲の話。よくここまで詳細な記録を丁寧に集めたなあと感心しました。
欄外に書いてある情報も、今後きちんと読んでいきたいと思います。
また、戦中の野草などの貧しい食事事情、戦意を高揚させるスローガンや、燃料など生活物資の話をうまく取り入れたもの。
・・・名作と思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-14 13:33:22] [修正:2011-06-14 13:33:22] [このレビューのURL]
4点 メゾン・de・長屋さん
長屋に住む住人に関わる人の話が、オムニバス形式で出てくる。それが落語の話をアレンジしたりという、ちょっと面白い構成というので、読んでみたけど・・・正直、あまり魅力を感じなかった。落語についての解説も、各話の後についているが、うまく溶け合っているのでしょうか。
話の展開も急に飛んでしまったり、さっと読んだだけでは良く分からない話も。(理解力不足でしょうかね・・・)
ツイッターとか、育児放棄とか、ホストとか、イマドキの話も織り交ぜているのですが、それはそれとして、折角の長屋の良さがあまり活かされていないような気がします。
この人の絵も作品も、あまり個人的に合わないのかもしれないです。
ぐっと来るポイントも、笑いのポイントも、ちょっとずれを感じてしまいました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-14 12:01:29] [修正:2011-06-14 12:01:29] [このレビューのURL]
ゴローちゃんが宇宙に行けるかという駆け引きのあたりが一番楽しめました。
まあ、そのあたりもH系の描写が激しすぎでしたね。青年誌だからしょうがないかと諦めてましたが。
宇宙・科学系の知識は皆無なので、細かい設定とかは全く分からないですが、それでも結構楽しめました。
中国との宇宙開発戦争、政治の駆け引き、月への移住、次世代の話になってきたら、あまりに黒い話が多くて、正直、ちょっとうんざりしかけています。
それでも、ここまで広がってしまった話を、どうやって決着つけるのか、見届けたいということで読み続けています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-14 11:50:17] [修正:2011-06-14 11:50:17] [このレビューのURL]
8点 すすきのみみずく
誰でも自分の生きる意味が分からなくなって悩んだり、
人に優しくしたいのに自分の嫌な部分が押さえられず、
攻撃してしまったり。
自分の感情がコントロールできなくて、どうしたらいいのか
迷路にはまってしまうことがあったと思う。
思春期の頃の熱病みたいなものかもしれないし、
通りすぎてしまったら何てことはなく、今の悩みの方がずっと大きいし
深刻だよ、と思うかもしれない。
でも、この時期にはこんな悩みで世界が終わりみたいな気持ちになって
しまうんだよね・・・ってことを、思い出す作品。
人を傷つけてきたことを思い悩む主人公に、篠がかける「人が何に傷つくか分からない鈍感な奴より、知っている奴の方がその人を本当に理解しようとしている」というような言葉がとても優しく響く。
今は傷つきたくない人、傷ついた!と声高に叫ぶ人が多いけど、こうやって傷つけあって人間関係を築いていこうとする人間は、強くなるだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-12 13:06:18] [修正:2011-06-12 13:06:18] [このレビューのURL]
8点 研修医なな子
人格もお金も何もないような研修医時代を描く作品。
実態がなかなかよく描かれているのでは。
男も女もない、女も捨てているような毎日に神経と体力を
擦り減らし、みんな立派な医者になっていく。
大らかな主人公のキャラが全体をとっても楽しい雰囲気にしているが、
医療の現場につきもののシリアスな話も混ぜ込まれ、
時々ほろっとさせられる。
女を捨てているのに、なぜかなな子に魅かれる男性陣がいたりして、
それもまた面白い。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-12 12:44:55] [修正:2011-06-12 12:44:55] [このレビューのURL]
8点 酒のほそ道
正に酒飲みのための、ゆるゆる漫画。
暇な時に、酒を飲みたい時に、暇な休みの夕方に、
ぱらぱらっと読んで「あ?なんかこんなつまみが旨そう」とつぶやく。
同じようなつまみやシチュエーションだけど、そこはあまり突っ込んでも意味がない。
楽しく、安く、酒を飲む。
その時間を存分に楽しめる主人公は天才!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-11 01:33:29] [修正:2011-06-11 01:33:29] [このレビューのURL]