「頭突き串の寿司」さんのページ

総レビュー数: 99レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年09月14日

ちょっとした(時には深刻な)悩みをもった主人公の前に
まほう少女のトメが現れ願いを叶える
それが引き金となって起こる事件を描いたオムニバス形式のホラー。

トメというキャラはなんとも奇矯でありつつ、
それでいてそこいらの魔法少女にも負けないヒロイン性をもつ。
ラフレシアをあしらった髪飾り型探知機や空飛ぶ毛筆を使いこなし
「とぐろめ からもい」と呪文を唱える姿は
一見本編のホラーとずれていてシュールである。
おぞましいエピソードのなかでこのトメの存在が間違いなくアクセントになっている。

肝心のホラーネタだがどの話も怖い
特に『脳内声優』というストーリーは全く新しく、
不思議でいて恐怖も感じる内容だった
他のストーリーも既存でありそうな話にひとひねり加わった内容になっている

少し変わったホラーが読みたければおすすめ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-19 19:15:30] [修正:2011-11-19 20:37:53] [このレビューのURL]

水木しげる、伊坂幸太郎両氏からの推薦文が帯に。
新人で注目されているみたいだったので手に取ってみたらこれは面白い!

神ノ離忍という異形の怪物の造形であったりと絵がうまい。
そして止界という設定。
これは徐徐に明らかになっていくのだが相当練り込まれている。

緊張感がビシビシ伝わってくる今ノッてきてるサスペンスマンガ。
最後に書店員の推薦文を引用
「時が止まり、森羅万象が静止する。……しかし、ページをめくる手は止まらない!!」

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-05 01:20:21] [修正:2011-11-05 01:20:21] [このレビューのURL]

なんだかよく分からないが
子供たちが死んでいき悲しみが湧いてくる そんなマンガだったように思う

話の展開はおもしろかったが
どうにも鬱的な、重い、救いようのない話だったので…
うーんレビューが難しいですね。

気になったのは子どもたちが中学生にしては大人すぎるというか
物事を達観している印象
こいつらが特別なのか?
カコのように死というものに恐怖を抱くのが普通ではないのかと思った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-30 13:58:19] [修正:2011-09-30 13:58:19] [このレビューのURL]

コジコジの言動に笑わされっぱなし。

「ガーン」と顔に斜線が入ったかと思うと
笑って毒を吐いたり。
コジコジはいつだって自由。

そして「コジコジはコジコジだよ」というセリフ
…そうかこれは哲学マンガだったのかw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-21 18:22:06] [修正:2011-09-21 18:22:06] [このレビューのURL]

7点 屍鬼

閉塞的な環境でジワジワ迫りくる怖さ
おどろおどろしい雰囲気にマッチした絵
それぞれのキャラにしてもしっかりつくられている

前半は村が正体不明のなにかに侵食される恐怖が描かれる。
しかし物語は狩る側と狩られる側が逆転することで大きく動く。
屍鬼を狩る人間
次第に描かれるようになる‘人間側’の怖さ

でもなによりもゾッとしたのは奇行を演じる郁美さんだったり…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-21 16:50:22] [修正:2011-09-21 16:50:22] [このレビューのURL]

地球人と火星人との交流を描いたオムニバス形式の作品

火星人たちの自由さといったら…
著者あとがきでも書いている通り
「火星人といったような実際にはいないのに誰だって知っている存在ならどのようにでも自分なりに性質を定義づけることができる」のだ
なるほど だからみんなこんな自由なのか
こんな火星人がいたら良いなーと思える。

好きな音楽を思い浮かべながら読もう!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-14 22:41:54] [修正:2011-09-14 22:41:54] [このレビューのURL]

かつてテレビドラマのなかで「怪盗ワッツェル」を演じ人気を博した俳優も、今では落ちぶれ、詐欺師まがいのセールスマン。そこへ余命短い少女の命を救ってほしい、という依頼を受け「ワッツェル」の大ファンである少女の前で彼は再びヒーローを演じることになる。
イメージ療法・・・ワッツェルには少女が夢のなかで脳内腫瘍を倒していくその手助けをさせるという。
果たしてこのシナリオにはハッピーエンドが用意されているのか?というお話。

“The desire is different from believing it.”
話作りはすごい丁寧だし、 “信じる”ことについて一貫したテーマを描き切ってはいるんだけど、強く印象に残るものもなく、佳作止まり。
アオハルコミックスへの期待度が高いのでたまたま手に取ってはみたが、これを絶賛するのは作者買いしている層なのかなと思ったり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-12 23:17:34] [修正:2014-09-12 23:17:34] [このレビューのURL]

最初に断っておくと、自分は作者の自殺を知ったあとにこの作品を手に取った。(というか、自殺報道でこの作者を知った)
未完終了ながら多くの人が「読む価値がある」と評していたので気になったのだ。
そして結果から言うと、読む価値はあった。
ていうか、なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。

まず今までに見たことのない題材。
「宗教」と聞くとなんだか怖いイメージがつきまとうがそれは本質を分かっていないがためなのかもしれない。
「みんなのせかいをよりよくするために」という大本は政治となんら変わらない。

その題材が決して出オチではなく、ちゃんと描き切れるだけの設定や考察がある。
学校のクラスというのは社会の縮図だ。その場所でクラスメイトをまとめるために、小さい組織から作り上げていく過程が面白い。
このあたりにはスクールカーストといった裏テーマもあるのかもしれない。

宗教勃興を企む主人公の言動が小4とは思えない…というのも分かるが、
宗教というものを無邪気に信じ、かつクラスのなかに上下関係が存在する、となるとたしかに年齢の設定が難しいよな。

・「宗教は必要か」という根本的な論争
・既存の宗教との共存(親が新宗教団体に入信している児童)
・異端の発生(宗派の分裂)
・教団の暴走(遠足中のバスジャック)
・生徒による教師の性的支配
などなど、2巻に収録されている今後のプロットを見る限り、このまま続けていればマンガ史に残る怪作になったのではないか。
なんにしても自殺はダメでしょ。残念としか言いようがない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-03-02 23:04:26] [修正:2014-03-03 00:17:11] [このレビューのURL]

日常のなかで生まれる「滑稽」を描くのは難しい。
ていうかわざわざ描いてしまうこと自体、無粋なのでは、とも思うのだが。

しかし高浜寛。面白い。
にじむようなタッチで描かれた老人たちの一編からはまさに人生を生き抜いてきた者の悲哀が感じられる。哀しくて、馬鹿馬鹿しい。これこそマンガで描く意味だと思う。

たしか新装版(A5版)のあとがきに書いてあったことだが、作者はどうやら鬱症状になりやすい方らしく、自殺未遂の末に何度も入退院を繰り返す身らしい。
文字で読んだ作者の生き様は滑稽そのもので、妙に納得(というのも変だが)してしまった覚えがある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-29 00:50:04] [修正:2013-07-31 02:40:04] [このレビューのURL]

6点 GANTZ

引き伸ばしているうちに伏線はぬるっと回収され、それに見合うカタルシスを得られるでもなく完結。
最終回はすでに酷評を受けまくっている…。
作者がテキトーな性格ゆえ、多少予想はできたはずだがいくらなんでもこれは…
結末を最重視するわけではない。
が、特にGANTZの場合は最終章入ってからメディアミックスが展開され、そのタイミングで新規の読者も増えたはず。
そういう読者にはほんと気の毒としか思えない。

ミラクルジャンプあたりでスピンオフとか、あってもおかしくないよな。
別に期待はしてないけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-21 17:55:27] [修正:2013-07-29 00:56:21] [このレビューのURL]