「頭突き串の寿司」さんのページ

総レビュー数: 99レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年09月14日

ある日、美容整形へ行った女はホクロをレーザーで除去するはずがホクロからレーザーが出るように手術されてしまう。
女から発射されるレーザーにより街は壊滅状態。
彼女を捕らえるべく集まってくる機動隊。彼女を守ろうとする夫との逃避行。
という、なんか書いててもよく分からないがこれがすべて。

「ホクロからレーザーが出る」というひとつのジョークを武器に一冊見事に描き切った怪作。
これがデビュー作とは…まあ…うん…。
話は主人公とその夫という2人に焦点を当て、一応なぜホクロからレーザーが出るようになったかの説明もあるが、ほぼ意味ナシ。
やってることはギャグなのに登場人物たちはいたってシリアスだから読んでる側としては終始当惑しっぱなし。

"全力でバカをやる系"が好きな人にはオススメしたい。

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[投稿:2013-07-01 00:10:35] [修正:2013-07-01 00:10:35] [このレビューのURL]

『「妻の時間割」って新鮮な語感ね』

究極の「※イケメンに限る」マンガ。
どうしてあそこから結婚に発展するのかw
というぶっ飛び具合もなぜか許してしまえる。

全体を通して「イケメンの裸族と同居」という
ひとつの大きなボケに対してのツッコミの種類で笑わせてくる。
秀逸な言い回し、長セリフには抱腹絶倒。
こういうツッコミのクドさからは「銀魂」を思い出してしまうが、
そこはやはり女性作家、「銀魂」よりは品がある……ナイ。


もう一編の「3322」に関しては
ほんとになんで裸マンガと同時収録してしまったかなと。

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[投稿:2013-04-30 23:57:16] [修正:2013-04-30 23:57:16] [このレビューのURL]

百合ものではあるのだけど、女子2人の間に男キャラが絡んできてちょっと変わった三角関係へと展開していく。

なんといってもキャラの清々しさが良い。
主人公のあかり(2巻表紙)はユキを好きになったことでそれまでの女子グループからは外れていくのだけどその決別には迷いがない。それはユキへの素直な気持ちの表れでもある。
男キャラの凛太郎は天真爛漫な性格で、あかりに好意を伝えまくる。ときにウザがられようとも彼の思いも変わることはない。
ユキ(1巻表紙)はクールで何を考えているか分からない「浮き世を超越した存在」。でも時おり見せる笑顔は心からのものなんだと思う。

高校3年生である3人がそれぞれ自分の進路を考えていくなかで、ベタな青春ストーリーとしての面がさらによく見えてくるはず。

作者の月子先生は新人ながら現在連載を4本持っていて今年売れそうな漫画家だと思うので注目していきたいです。

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[投稿:2013-03-18 17:25:30] [修正:2013-03-18 17:25:30] [このレビューのURL]

主人公は自動車工場に勤める若い女性整備士。彼女は夜中になるたび幻聴に悩まされている。
一方で一人の心臓病患者の老人にも同じような現象が現れていた。
ある夜この何の接点もなかった二人は脳内で会話ができるようになる。
しかし繋がったのは脳内だけではなかった。
片方の心臓の鼓動が高まるともう一人の心臓も同調してしまうのだ。
二人は病を抱えた心臓を共有することになる。

処方箋を模したオビに目を引かれる。(オビ文より抜粋)
「現代の漫画はマニア化が進み出版点数が多く何を読んでいいか分かりにくくなっています。
 そのためランキングや話題性といった指標ばかり頼りがちになり
 未知の傑作や自分だけの名作と出会いづらくなっています。
 漫画へのワクワク感を取り戻していただけるよう誘爆発作をお役立てください。」
煽りすぎな文章に見事に当てはまっていたので読んでみよう! と思い。

確かに荒唐無稽な設定ではあるけれど
引き込まれるようなストーリー展開にはこっちまで心臓がバクバクしてしまう。

絵柄は劇画調であまり好きではないが緊迫するストーリーには合っている。

そして物語の緊迫感をいい意味でぶち壊す巻末のオマケマンガも笑えた。
本人も言っているように、
よく新人女性作家がスプラッタ死体やシリアルキラーの出てくる内容を描けたものだな…

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[投稿:2012-01-19 20:48:27] [修正:2013-03-18 17:12:41] [このレビューのURL]

見上げた空が狭かったりするのは変わらない日常。
さしあたっての目標は見えない。
それでも社会の義務だとか責任だとか難しいことを待ってくれる猶予はなくて。
自尊心を傷つけたくない臆病さが邪魔をする。

そんな感覚が痛い。

「後ろ向きに進むのってなんか不思議な感じ」
ボートに乗った種田の言葉が印象に残った
後ろ向きでも進めることはできるんだ。
でもやっぱりそれって違うんじゃない?
感じる違和感は無視できなかった。

ソラニンとはジャガイモに含まれる毒
生きていくなかでは体に毒が溜まっていく。
その毒は自分の身を守るもの。
そんな意味も見えてきた。

大人になってから読む必要はない。

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[投稿:2012-04-04 18:59:16] [修正:2013-03-12 18:08:29] [このレビューのURL]

いにお作品はこれが初。

表現は前衛的でありながら
内容はひとりの少年の青春であるというシンプルさ

主人公を鳥(ヒヨコ?)のような見た目で描き名前もプンプン
セリフにはふきだしを使わない…
なんて出だしから目立ちまくりじゃないか!
明らかにフツーじゃない、でもコイツが主人公だっていうことも明らかに分かる。

面白い!とはならないけど続きが気になるなにかはある。

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[投稿:2011-09-30 17:59:42] [修正:2013-03-12 18:04:24] [このレビューのURL]

例によって‘鬱エログロ’というワードに釣られ
怖いもの見たさで手に取ったパターンです…

読んでいくときはどうしても‘鬱エログロ’がイメージとして先行していたが、
鬱展開はもとより(エロ・グロに関してはあまり感じなかった)
全編通してよくできたひとつのドラマのように思った。

なかでも2話が特に良かったかな。
オチが印象的。最後のページで「ああやっぱりか…」と
まだこの段階ではエロもありグロもありで
そういう意味では一番期待していたものだった。

ラストは意外とさっぱりとしてはいたけどうまくまとめた感じ
最終的に多少なりとも救われたのかもしれない。


個人的には本格的グルメマンガwのあとにこれを読んだので
作者の女の子に対する趣向が本当に分からなくなりました。
(なお一番の大作であるネオ時代劇のほうは未読)

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[投稿:2012-06-05 17:25:59] [修正:2013-03-12 18:00:16] [このレビューのURL]

7点 HELLSING

ラスボス級の強さをもった主人公をいったいどうやって攻略するのか
に見所を置きつつ、無惨に散っていく敵キャラに同情すら覚えるというお話。

黒い、暗い、濃い画面に大仰な芝居掛かったセリフ回し
登場人物が次々に死ぬ。
ちょっと弱い敵だとあっという間に散っていく。
ていうか強くても結局殺られる。
リップヴァーンが死んだときにはひとつ前に伊達男がいたことなんて忘れ去っている。
逝く大尉の笑顔を見たあとには紅葉おろされたゾーリンなんてどーでもいい。
総かませ状態でとことん軽い。でもそれでいいと思ってる。

劇中の戦闘は登場人物の狂気で説明が付くと思っていた。が、
「君も私とは違うと思っている
戦いの布告はとうの昔に済んでいる
さあ戦争をしよう」
敵味方はみな一様に狂っていて
でも彼らはそれぞれ違う存在であって、だから闘争が起こるのだと
最終巻で少佐が説明してくれてやっと気が付いた。

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[投稿:2013-03-12 17:41:13] [修正:2013-03-12 17:42:58] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

私をマンガ好きにさせた決定的な作品
マンガ=ワンピ、マンガ=ジャンプの道を辿ってきた人は私だけではないはず。


もうここまで大きくなってしまえば、
作品が作者の手から離れていっているようにも。
「ONEPIECE」を見切った人は尾田先生を批判するのではなく、
次回作に注目すればいいと思う。
でもどっかで「ONEPIECE以外は描かない」とか言っていたような気も…

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[投稿:2011-09-19 00:09:23] [修正:2013-03-12 17:33:54] [このレビューのURL]

1巻を読んだあとは主人公やそのまわりのキャラに正直気分が悪くなった。
で、そこからは最後の引きで一気に持って行かれた。

あとで読み返してみるとその構成力の高さに気付く。
英雄と比呂美 物語の中心となる二人(ここに新たに藪が加わり三人になった)の対称性
まず核となるキャラとそれに近しい人物との生前(?)での関わり
その近しい人物のZQN化

とまあこの辺りまではあれ?既視感が…と思って気付いたが
更に細かく見ていくと(某サイトを参考にしました)まだ二人のストーリーでカブる点が見つかる
この構造が今後の話にも関係してくるのかな?

またパニックモノとして
魚眼レンズのようなコマ、視点が変わらない連続したコマ、見開きページの連続など
ゾンビや感染の迫力がリアルに伝わってくるのも特徴。

週刊で読むと展開の遅さが気になるので完結してからでもいいかもしれない。

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[投稿:2011-09-30 13:31:56] [修正:2013-03-12 17:31:14] [このレビューのURL]