「souldriver」さんのページ

総レビュー数: 110レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月21日

7点 WORST

不良を描かせればこの作者が一番。
「高橋ヒロシルール」とでも言うべき暗黙の了解というか、妙な仁義感が支配するヤンキー世界。これが非常に格好よろしい。そんじょそこらの任侠ものの映画よりも漢の世界が伝わってくるのだ。

クローズと比べると勢いがちょっと弱まった感じはするけど、その分重みのあるいいセリフが多かったり、全体的に絵がきれいになって読みやすくなった。
現実にこんな奴らはそうそういないだろうけど、いたらいいなー。そう思わせられるだけの魅力がある。
要注目。

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[投稿:2007-09-11 19:20:56] [修正:2007-09-11 19:20:56] [このレビューのURL]

小学生の頃やってたアニメの出来がすごく良くて、「きっと原作もおもしろいに違いない!」と読んでみたら、何もかも全くの別物でびっくりした。
随所に素人臭さが漂う、無意味に濃い絵と濃いキャラクターたち。ストーリーもよく分からないまま終わっていった感じ。
なんとも掴みどころのない作風だけど、でもなぜかけなしたくない気分にさせられる。どっかに光るものがあるんだなー。それが何なのかうまく言葉にできないのは僕がまだまだ未熟なんだろうなー。

しかしよくこのマンガからあのアニメを作ったもんだと思う。
いいクリエイターに恵まれたんだね。

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[投稿:2007-09-11 19:04:34] [修正:2007-09-11 19:04:34] [このレビューのURL]

セリフや動きの多いものだけが良い作品ではないと思う。
ここ最近の展開には「静」の中にある深い精神世界、動かないことによる動きや駆け引きが意識的に描かれており、非常に惹き付けられるものがある。
おそらく小次郎をあえて聾唖にしたのも、こういった世界が描きたかったからだと考えている。

絵は言うまでも無くハイクオリティ。これまでの漫画の手法にこだわらない自由な表現方法によって人物たちが生き生きと描き出されており、物語に一層の緊張感を持たせている。
また「強さ」という一元的な観点でしか物事を見ることができていない、という点は同意できるが、逆にその一点をこれほどストイックに深く掘り下げて描いている作品は近年あまり見ない。
それが「単純だ」と捉えられてしまうのは今の時流なのかもしれないが、ぜひこのスタイルは貫き通して欲しい。

パラパラと読んでしまえばそれで終わりだが、注意深く読んでいると見るべき点はいくつも浮かび上がってくる。
噛めば噛むほど味が出る、ではないが、ちゃんと噛まないと本当の味が分からない。

07.09.10追記:
26巻を読んでかなりガッカリ。詳しい内容はネタバレなので省略するけど、せっかく心理描写の良さがじわじわと出てきたと思ってたのに、あの無茶な戦いはちょっと…。1点マイナス。

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[投稿:2007-06-21 20:21:35] [修正:2007-09-10 15:25:55] [このレビューのURL]

特におもしろい訳でもなく、かといって酷評するほどおもしろくない訳でもなく。
なんでこれが10巻も出るまで続いちゃったんだろう。内容がほとんど記憶にない。

マインドアサシンの出来が良かっただけに、かず先生には期待してたんだけど…。
この作品以降の転落ぶりがあまりにもひどいため、これを早めに打ち切ってあげてた方が作者のためには良かったんじゃないかとさえ、ときどき思う。

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[投稿:2007-09-10 12:29:04] [修正:2007-09-10 12:29:04] [このレビューのURL]

相変わらず絵は抜群に上手い。アクションシーンのシンプルさやキャラクターの格好良さはかなりのインパクトあり。
話の展開に妥協がなく、主要人物がピンチのときに「どうせここで誰かが助けに入るんだろうなー」とか思ってたらほんとに死んじゃったり、先が読みにくいのも良い。この作者にしては珍しく思考回路が単純な人物が多いが、それが逆に修羅な雰囲気をよく引き出している。

ただ幕末という時代としてはちょっと現実離れしすぎた設定が多いのが気になる。3巻あたりまで読んだ時点では「無限の住人」のような架空世界が舞台なのかと思ってた。
またそれとは逆に新撰組や高杉晋作など、実在の人物の描写がステレオタイプで新鮮味に欠ける(魅力的ではある)。どうせ史実と絡ませるなら、もう少し思い切った改変をしてみても良かったのでは。

あと、百舌目立ちすぎ!(主に表紙と扉絵) でもかわいいから許す…。

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[投稿:2007-09-10 11:42:37] [修正:2007-09-10 11:42:37] [このレビューのURL]

まずは騙されたと思って読んでほしい。
笑い、涙、出会い、別れ、勝利、敗北、努力、友情、そして夢。
少年漫画に必要な全ての要素がまさかこのふざけた競馬漫画に詰まってるとは…正直思わなかった。

序盤の低レベルな下ネタやベタな成長物語はほんのさわりみたいなもの。
そこから中盤の急展開はまさに競馬のレースさながら、息つく間もなく駆け抜ける圧倒的迫力!読むたびに心の底から痺れる本物の名勝負の連続。
特にあの衝撃的シーンと有馬記念の決着はいつも涙で歪んで…。

分かりやすく競馬初心者にも優しい作りで、馬が人間よりよく喋るというトンデモ設定も実に違和感無くこの世界に溶け込んでる。
天下一武道会と化したWC編以降がなければ文句なしの10点。
これこそ王道! 超おすすめ。

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[投稿:2007-09-02 14:19:37] [修正:2007-09-02 14:19:37] [このレビューのURL]

初めて読んだときはモロにグロい描写や細かい絵柄が新鮮に映ったけど、それだけ。どうにも後味のない薄っぺらな印象しか残らない。

謎が謎を呼び…まではいいんだけど、その謎がさらに謎を呼び、さらにさらにその謎がまた謎を呼び…と無限ループが続き、読んでるうちに何が最初の謎だったのかなど軽く忘れてしまう。
登場人物もただひたすら猟奇的なだけで、魅力は一切感じられなかった。
「サイコさん」とはよく言ったものだ…。

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[投稿:2007-08-30 23:09:42] [修正:2007-08-30 23:09:42] [このレビューのURL]

今のジャンプで唯一毎週読んでる漫画。
適当な絵とシュールな展開は健在で、月に1回ぐらいのペースで笑える回がある。

マサルさんの頃と比べるとだいぶパワーダウンした気がするけど、多分勢いで突っ切る無茶さが薄れて自虐的なネタが多くなったからかなー。良くも悪くも題材の幅が広がったのも一因だと思う。
若さだけはどう頑張っても取り戻せない…とは思いつつ、やっぱりどっちかと言うとマサルさんの方が断然好きだなあ。

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[投稿:2007-08-27 13:26:07] [修正:2007-08-27 13:26:07] [このレビューのURL]

BSで再放送されてたアニメ版を見て、ドラゴンボールなど軽く凌駕するあまりの迫力&無茶苦茶さに圧倒され、ハマってしまったのがこの作品を知るきっかけだった。
忘れた頃に古本屋で原作漫画を発見し、アニメ版に匹敵する無茶さに再び大爆笑。

登場人物はことごとく性格がねじ曲がった野郎ばかりで、明らかに狂ってる奴から一見マトモに見えて実は変な奴までとにかく魅力的。(ただし友達にはなりたくない)
こんなチームワークのチの字もない適当な野球が見れるのはこの漫画だけ!
絵もまたすごい。はっきり言って画力は低いしゴチャゴチャしてて汚いんだけど、この漫画以上に迫力のある絵柄の漫画というのはなかなかない。

地獄甲子園とはまた違った方向でぶっとんだギャグ(と真剣の中間の)野球漫画の傑作。
アニメ版もテーマ曲と内容に凄まじいギャップがあったり、今だったら視覚障害を起こしかねないとして放送できるかどうか怪しいほど迫力のあるシーンなど、見所が多い。どっちかというとアニメを先に見るのがオススメ。
あ、一応ちゃんと野球はやってます。念のため。

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[投稿:2007-08-22 16:13:43] [修正:2007-08-22 16:13:43] [このレビューのURL]

これぞ土田節の真骨頂!
バカで、カッコつけで、臆病で、貧乏で、どうしようもなく不器用だけど、とてつもなく人間味溢れる愛すべき人物たちの生き様がぎっしり詰め込まれた秀作揃い。
特に「キャット空中一旦停止」がおもしろかった。
自殺を覚悟した人間が最後に見る走馬灯が、彼の置かれた状況とは裏腹にコミカルに、楽観的に描かれるのがなんともおかしい。しかし結末でグッと現実に引き戻される。
生と死の間の極限の状況をとことんシリアスに描ける一方で、ここまでユニークに表現することもできるのは、やっぱり作者の人間観の土台に卓越したものが備わってるからだと思う。
表題作でベンツのエンブレムばかりを盗むオッサンを見たときは思わず「それ何てカイジ?」と思ったけど…。

落ち込むことがあっても、これを読めば生きる活力が湧いてくる。土田世紀入門にもうってつけの一冊。

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[投稿:2007-08-22 13:03:08] [修正:2007-08-22 13:03:08] [このレビューのURL]