「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

桜庭一樹の同名小説のコミカライズ。
少女が世界の残酷さと向き合っていく話。


 山田なぎさは、家庭に問題があり早く自立したい。
収入、職業、資格、そういったものを「実弾」と
彼女は呼んでおり、生きていくための「実弾」を欲しがっている。
 転入生、海野藻屑(もくず)は虚言癖の美少女で、
自分を人魚の姫だという。
藻屑はクラスに受け入れられない。
なぎさは藻屑に反感を抱きながらも、懐いてくる藻屑を拒否できない。
 なぎさの兄は、そのような藻屑の言動を、何も打ち抜けない砂糖菓子の弾丸のようだと評する。


田舎町の穏やかで心地よい閉塞感、少年少女の頼りなさや純粋さなどが
よく描けている。
周囲で見守っているつもりで子供を救えない大人たちとの距離感もいい。
かなり重たいテーマなので、気軽に読める漫画ではないが、
好きな人にはたまらないだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 14:29:03] [修正:2011-07-12 14:30:19] [このレビューのURL]

初期は短編形式。
持ち込まれる霊的事件をムヒョとロージーのコンビが魔法律の力で解決する。冷酷なムヒョの大岡裁きが面白さ。

中期は長編形式。
ムヒョの旧友を敵としたおおがかりなバトル。
強敵との超能力バトル。ジャンプお得意の展開。
魔法律もドンドン派手になり華やかだが話はスカスカ。

終盤で、また短編形式。
決戦の後で日常の業務に戻る・・・のだが、面白くない。
中盤で追加した設定に引きずられたのか、
ムヒョとロージーたちの描写が多い。
事件の鮮やかな解決が犠牲になり単純な力ずくが目に余る。
話の密度は上がらないままに事件が小粒になってしまい、
もはや手の施しようがない。
テンションの低下が覆い隠せなくなり、
より強大な敵との対決を暗示しながら終わった。

けっして駄作ではないが、力を出し切れていない印象が残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 14:13:02] [修正:2011-07-12 14:13:02] [このレビューのURL]

北欧の美少女工作員が現代日本で普通の女子高生として振舞うバトルコメディ。
可愛い女の子と残酷な暴力描写はいつものるるる漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-06 14:17:43] [修正:2011-07-06 14:17:43] [このレビューのURL]

ほのぼのコメディから超能力バトルにシフト。
このまま敵を倒して終わりならハイパーあんなと同じ。
まさに可もなく不可もなく。

完結後の追記
嫌な予想のとおり、ただなんとなく敵を倒し日常を取り戻して終わり。
キャラが出揃った後のやる気のなさが隠しようがない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-04 14:10:31] [修正:2011-07-06 14:15:26] [このレビューのURL]