「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

人付き合いの苦手な女子高生2人組みを主人公にしたドタバタコメディ。
タイトルは、彼女らが背が高くて気弱で同級生と会話できないことから。

周囲から浮いてしまう2人の繊細な内面や、
どうにか友達をつくろうとして水泡に帰す努力が作品の面白さ。
絵柄はデフォルメが利いており、動きも滑らかで気持ちいい。

しかし、紙面がごちゃごちゃして情報が整理されておらず
漫画として非常に読みづらい。キメゴマが弱いのも気になる。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-26 17:03:07] [修正:2011-10-26 17:03:07] [このレビューのURL]

ゴッサムシティで記念日ごとに人を殺す殺人鬼ホリデイは誰か?
ハードボイルド探偵小説のようなバットマンコミック。
は、良いのだが、漫画としての可読性が低すぎる。

誰に対し何を表現しようとしてるのかが不明で、全編を通し首尾一貫しない。
派手なキメゴマの多用は食い違いの違和感を助長し、読む側の徒労感をいや増す。
瑣末なエピソードがやたら多いのもマイナス。
苦労して小さな文字を読んでも作品の理解の助けにならず、
キャラクターへの感情移入を強めもしない。
バットマンとキャットウーマンの恋の鞘当てなどどうでもいい。

クライマックスも酷い。
ホリデイの正体はひねりがない上に、バットマンによる看破でなく本人が自ら登場してしまう。
何のために正体を隠していたのか。
さらに記念日と殺人に全く関係がないと来ては、根本的に貧しい作品と言わざるを得ない。

バットマンシリーズに長く親しみ、キャラクターの人格設定や背景、動機付けなどを熟知した読者なら(詰まらないなりにも)読むことは可能だろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-03 14:43:28] [修正:2011-10-03 14:52:59] [このレビューのURL]

並行世界を扱う有名なSF小説「非Aの世界」からタイトルをとったSFラブコメ。
非Aの世界はナルエーの世界と読む。
前半は面白い。
冴えない少年カズトが意中の女の子:成恵といかに仲良くなっていくかという話は
感情移入が容易だし、女の子の突拍子もない行動や秘密にドキドキできる。
カズトと成恵がカップルになった後も、互いに相手につりあう人間になるため
成長しようとするという描写は好感が持てる。

ところが、物語の後半になると並行世界設定が全面に押し出され
キャラクターがドンドン増えていく。
似たような顔、似たような体形の美少女が5.6人コマの中にいるのが当たり前になる。
誰が、いつ、どこで、何を、何のために、どのように、の5W1Hが読者に伝わらなくなり、
作品はすでに漫画ではなく、断片的なキーワードの集積になった。
美少女(人間)、メカ、美少女(非人間)、愛と勇気で人類を救う、宇宙の謎。
何をどうしろというのか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-03 11:33:06] [修正:2011-10-03 11:33:06] [このレビューのURL]