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2点 エイリアン9
良いエイリアンと合体して悪いエイリアンをやっつける小学生の女の子3人組の話。
なのだけど、物語るつもりが全くない漫画。
説明や意味づけを放棄して読者の感情移入を意図的に拒んでいる。
つまり登場人物が怒ったり悲しんだりしているのはわかる。
(怒鳴ったり泣いたりしてるから)
だが、なぜ怒っているのか、なぜ泣いているのかが読者には不明。
画面が緊迫していれば今戦っているんだろうとは思うが、
味方と敵のどちらが有利なのかはわからない。
ぶっちゃけ味方と敵の区別すらつかない。
かといってデタラメではなく、秩序を保って出来事が展開していく。
この作品においてエイリアンとは読者のこと。
登場人物を観察はできる。しかし理解も感情移入もできない。
絵ヅラを見て可愛いな、気持ち悪いなぐらいの単純な感想でページをめくるか、
描かれていない事を想像して読者が物語を完成させてくださいという事らしい。
凝った作品を読者に媚びずに描き切った事に感心はするが、
その労力は漫画を上手になる事に使ったほうがいいと思う。
意味不明を開き直った本作でも単行本3冊分を読み続けてもらうためには
何らかの物語構造が必要。
本作の場合は友達のために敵と戦うというショボすぎる動機づけがなされている。
読者として怒りそうになったところで、小学生の女の子の話だった事を思い出すまでが連続している。
娯楽性が低くロクでもない作品だが他の作品も読んでみたくなる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-31 14:33:44] [修正:2016-05-31 14:38:36] [このレビューのURL]
5点 謎の彼女X
スーパー不思議ちゃんでクラスから浮きまくりの女の子に恋をする男の子の話。
魔法だの世界の運命だの必要ない。年頃の男の子には同級生の女の子がいちばんの謎である。
といった主旨のことを1巻に書いてあったと思う。それは全く正しい。
しかし、物語に進展がないまま新しい女の子が繰り返し登場するので、
結局エッチな目で女子中学生を眺め続けるだけの漫画になっている。
物語として読み解けば、不思議ちゃんの正体は自意識過剰のイタイ子供でしかないし、
男の子は、女の子に性的興味があるから女の子の設定に付き合っているに過ぎない。
それをキチンと踏まえたうえで2人で大人になっていく、
という話になったらいいんじゃないかな、でもならないんだろうな、と思う。
完結したのでレビューを見直し。
連載が長くにわたったためか娯楽性やフェティッシュさを諦めて
主人公カップルとその周囲の人たちの性の物語になった。、
異性を好きになることで、自身の性を確立し成熟していく話。
そこに謎も何もない。若者の自意識過剰な妄想や高すぎる期待を
ただただ凡庸でありふれた温かい人生に着地させていく。
ヒロインも可愛いといえば可愛いぐらいの10人並みの女の子として描きなおされる。
萌えやあざとさを避けることで、カップルの互いの愛情が際立つように配慮されている。
絵ヅラを平凡にしすぎると般ピーが浸っているだけになってしまうので、
結構むずかしかったろうが概ね成功している。
話しの進みが非常にゆっくりだったのを短所と見るか、長所と見るかが評価の分かれ目か。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-29 19:13:16] [修正:2016-05-28 15:53:31] [このレビューのURL]
6点 なのは洋菓子店のいい仕事
なんというか、ヘンな漫画。
生きている死人の長男、生真面目な次男、動物と会話できる三男。
がおいしい洋菓子をつくりながら貧乏したり美少女とワイワイとする漫画。
ドタバタ、青春、ラブコメ、家族とネタが満載。
かつ手抜きなく濃密に描かれていて、お気に入りのところで楽しめばいいという感じ。
完結が楽しみ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-24 21:04:07] [修正:2016-05-24 21:04:07] [このレビューのURL]
7点 イムリ
2006年時点では珍しい骨太のSF物語。
星の支配をめぐって争う人々の醜さを描く漫画。
設定は複雑だが物語の骨格はSFの王道的なものでわかりやすい。
カーマの賢者は抗体を持つイムリだから命令彩輪に対して無敵。
などの専門用語は読み飛ばしていい。賢者→無敵だけで十分。
記録もほとんどない大昔に大きな争いがあった。
争いを忘れた人はまた争いをはじめた。
人は同じ過ちを繰り返すのか、それとも次へ進めるのか。
といった事がおそらくは本作のテーマ。
結末はどのような形もありそうで続きが気になる。
良い作品だが欠点も多い。まず、やはり絵の癖が強い。
誰がどこで何をしているのかがパッと見でつかめず、
作者の意図を共有した上で絵を見ないと意味不明。
読み進めている間は気にならないが、一度とまると読み直す気にならない。
それと展開の繰り返しが多い。
逃げる。新たな仲間。先祖の言い伝え。裏切り。殺される。
ぶっちゃけこればっかり。
ショッキングな場面が続くが、単行本6巻で戦いが本格化してから
18巻までその繰り返し。
おそらくは読者にもうこんな酷い事は沢山だと思わせたうえで
一気に物語を収束させるつもりだろうが、さて上手くいくのか。
結末の良し悪しが作品全体の評価を決めるだろう。
良い結末なら数々の欠点は帳消し。悪い結末ならただの欠点。
ぜひ良い結末へ導いてほしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-05-18 15:09:09] [修正:2016-05-18 15:09:09] [このレビューのURL]
7点 陰陽師
夢枕獏の原作小説を忠実に漫画化した作品。
なのだが、陰陽師という作品のテーマに向けて夢枕獏は小説でアプローチし、
岡野玲子は漫画でアプローチしていると考えるほうがしっくり来る。
陰陽師のテーマを簡単にまとめると日常→怪異→万物の理はすべてリンクしているということ。
その意味を説明する小説に対して、漫画はそのあり様を示している。
知らせてくれる小説と見せてくれる漫画と役割を分担し一対の作品になっている。
物語の後半はそのように面倒くさいが、前半はわかりやすく漫画だけでも十分。
平安の都で陰陽師と貴族の青年が怪異とわたりあう冒険を描く。
相棒モノ、妖怪モノの娯楽作品としても面白いし、美青年同士の純粋な友情もいい。
最後までいってしまうコアな人にも、途中で見切る人にもオススメできる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-18 11:32:50] [修正:2016-05-18 11:32:50] [このレビューのURL]
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