「とろっち」さんのページ

総レビュー数: 300レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年10月09日

良質なファンタジーです。
世界を救うためではなく、「一人の女の子を守るため」に戦う、熱い作品です。

ギャグとシリアスとのバランスが取れているというよりは、ギャグとシリアスが
同時に襲いかかってくる感じで、独特な作風が他作品とは一線を画しています。
ストーリー展開も部分的にかなり自由度が高いです。
ですが、要所をうまく締めているので、結局は意外なほど王道な作品に仕上がっています。

全体的にかなり暗くて悲壮感が漂う話のはずですが、独特な作風のおかげで、
非常にテンションが高いです。
終盤は多少駆け足でしたが、何だかんだで最後まで丁寧に描かれた作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-10 00:08:23] [修正:2009-11-10 00:08:23] [このレビューのURL]

巻末の対談等も含め、作者のSFへの愛が強く覗える作品です。
しかし残念ながら、SF的な要素を含む作品が溢れかえっている現在では、
それほどの意外性は感じられませんでした。
1巻の途中までは引き込まれるような展開が続きますが、その後は今ひとつパッとしないです。
ちょっとだけ説明くさいのも気になりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-09 23:23:59] [修正:2009-11-09 23:23:59] [このレビューのURL]

7点 DARK EDGE

最初は、パニックホラーものなのに何て緊張感のない漫画だろ、などと思っていましたが…。
中盤からの盛り上がり方はすごいです。
なにより登場人物のキャラが立っていて、どんどん話に引き込まれてしまいます。

話としては、サスペンスホラーにバトル要素やラブコメ等を詰め込んだ王道的な作りになっています。
設定にわかりにくいところもありますが、それを何とかしてわかりやすく読者に伝えようという気概が伝わってきます。
伏線も最終的にはほとんど回収できているのでは。

絵は少女漫画的なタッチで、上手くて読みやすいです。
読み始めのころは身体のバランスがおかしく感じられましたが、その違和感もすぐに無くなりました。

全15巻はちょっと長く感じるかもしれません。誰にでもお薦めできるような作品ではないでしょう。
ただ、似たようなテーマのものが多い中で、しっかりとした個性を持った良作です。
最終巻の内容が個人的にあまり好みでなかったのと、主人公のヘタレっぷりに−1点でこの点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 23:29:06] [修正:2009-11-04 23:29:06] [このレビューのURL]

金田一、コナン、そしてQ.E.D.。
個人的には3つの中でこの作品が一番好きです。
そして恐らく3つの中で読んでいて一番華がないのもこの作品でしょう。
ドラマにもなったし、漫画賞も受賞したのに、今ひとつパッとしないのが悲しいところです。

殺人事件ばかりではなく、ちょっとした謎掛けや論理的思考などをベースにした話も多く、バリエーションが豊富です。
コミックス1冊に2話という形式になっているので、どこからでも読みやすいのも特徴です。
いろいろな視点でミステリーを楽しみたい方にはお薦めです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 23:17:45] [修正:2009-11-04 23:17:45] [このレビューのURL]

タイトルはこんな感じですが、はっきり言って魔法はあまり関係ありません。
普通の恋愛ものに近いです。
そう考えると、特筆すべき個性がないだけに、平凡の域を出ない作品と言えるかもしれません。

もうちょっと魔法を活かして欲しかった気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 21:51:06] [修正:2009-11-04 21:51:06] [このレビューのURL]

綺麗で丁寧な絵柄と、綺麗でまっすぐな内容の物語です。
でもあまりに綺麗すぎるので、もう一ひねりぐらい欲しかったところです。
素材はすごくいいのに、うまく使いこなせていない感じがしました。

とは言え、決して悪い作品ではないです。巻数も少なく、読みやすいです。
むしろベタな話が好きな方なら、気に入ってもらえるかもしれません。
実は自分もベタなのは嫌いではないですし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 21:41:05] [修正:2009-11-04 21:41:05] [このレビューのURL]

ミステリー系将棋漫画と言うよりは、将棋系ミステリー漫画と言うべきでしょうか。
メインはミステリーであり、心理サスペンスです。
作中に解説が頻繁に登場するので、将棋を知らなくても楽しめるようになっています。

健気で芯の強い子役・紫音ちゃんの周りを、豪華で個性的な脇役陣が固める、という
ドラマ仕立てのような構成になっており、安定感があって読みやすいです。
何より、作品から終始伝わってくる圧倒的な緊張感、雰囲気が素晴らしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-03 15:47:50] [修正:2009-11-03 15:47:50] [このレビューのURL]

表現しづらい作品です。
ホラーなのか、ギャグなのか。まずその判断に苦しみます。
例えるなら、「すごく真面目そうな人が、真面目な顔をして、おかしなことを言う」感覚でしょうか。
そうするとやっぱりギャグに近いということかも。
読む人によって捉え方が違ってくると思います。
少なくとも巻末のおまけは完全なギャグ漫画ですね。

グロテスクで気味の悪い絵が頻繁に出てきますので、苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません。
そういう絵柄が作者の真骨頂でもありますが。
作者の持つ独特の世界観、雰囲気、画力、それらがふんだんに味わえる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-03 14:47:52] [修正:2009-11-03 14:47:52] [このレビューのURL]

10点 ARIA

作中で起こっているのは、ほんの些細なエピソードばかりかもしれません。
それらの出来事にも主人公の灯里は楽しみを見出し、日々を満喫しています。
雰囲気を楽しむ漫画と評されているようですが、一つ一つのエピソードがよく練られており、面白いです。
作品の雰囲気も堪能しつつ、灯里と一緒に何気ない日常を楽しむ、そんな作品です。

その雰囲気ですが、陽の光や影、水などが巧みに描写されていて、作品の世界に素晴らしい演出を与えています。
特に風の描写は見事としか言いようがありません。
美しい風景。幻想的な世界。作品に流れるゆったりとした時間。とても心地良いです。

少し優等生すぎる作品なので合わない方もいると思いますが、とにかく人に薦めたくなる作品です。
この作品を読んで気に入った方は、きっと他の人に薦めたくなると思いますよ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2009-11-03 00:10:35] [修正:2009-11-03 00:10:35] [このレビューのURL]

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