「dollbox」さんのページ

総レビュー数: 155レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月09日

9点 茄子

みんな個性的で魅力的だ。
黒田硫黄の描く人物が相変わらず素晴らしい。
描こうと思って描けるものじゃないんでしょうねえ。
心にすーっと染み込んでくる楽しみ。
こんな人間を描ける黒田硫黄を僕は尊敬しちゃいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-28 23:41:55] [修正:2009-12-27 14:59:44] [このレビューのURL]

あらゆる意味で別次元。
奇才荒木の絵から繰り出される人間哲学。
人間賛歌万歳。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-12-12 02:32:56] [修正:2009-12-27 14:59:19] [このレビューのURL]

変わった漫画でしたねえ。

内容を簡単に説明すると、
チワワちゃんというあだ名の女の子が死んで、後日知人たちが彼
女について各々に語り合う。

この作品がおもしろいのは、一般的な追悼や悲しみ合いとは微妙に意味が違っているところなんです。
知人の口から語られるチワワちゃんの像は、かわいい女の子であったり、ムカつく最低なやつであったりとバラバラ。
唯一共通しているのは、本当のチワワちゃんはどういう人間かという核心を誰もわかっていなかったということ。

この作品を読み終えて、僕はある種の不気味さを感じてしまいました。

岡崎京子鋭いと思います。

わずか30ページほどの短編でしたが、人を理解することの難しさと不確かさ感じさせる深い作品でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-04-18 00:14:07] [修正:2009-12-27 14:32:09] [このレビューのURL]

9点 方舟

世界の終末を描いた作品の中でも最高傑作の部類でしょう。

降り止まない雨。
世界は静かに、淡々と沈んでゆく。
人間はただただ無力で、どうしようもなく死を選択させられる。
狂い、安らぎ、愛し、そして死ぬ。
それが哀しく、美しい。
しりあがり寿さんの絵がこんなに美しく、胸に迫ってくるなんて思わなかった。
死んでいったカップルの表情は、幸せな人生とはなんなのか考えさせられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-23 02:43:27] [修正:2009-12-27 14:30:29] [このレビューのURL]


ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-01-09 18:43:51] [修正:2009-12-27 14:18:24] [このレビューのURL]

川原泉、ほのぼの期の傑作。

『巨人の星』や『あすなろ野球部』などの熱血路線とはまったく異なる次元の高校野球漫画。
これほどまでに牙のない漫画もめずらしい。それぐらい優しい作品になっております。

この作品はなにより理論派監督広岡さんが魅力的。彼女のなんとなく説得力のある野球理論を読めば、なんとなく野球に詳しくなった気さえします。
棚からぼた餅でギャグ要素高めのスト−リーなので、スポーツ漫画にリアリティのみを求める人にはおすすめできません。
なんて言うか川原泉ならではのおもしろさ。
野球嫌いの人でも大丈夫です。

結果云々の前に、楽しむことがなにより大切。
楽しめたなら、勝っても負けても楽しい思い出なのですな。
ほんわかした絵柄と、毒素の抜けたキャラクターが見事に調和して、ものすごくいい読後感が残りました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-24 16:38:43] [修正:2006-07-24 16:38:43] [このレビューのURL]


ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-04-18 00:05:12] [修正:2006-04-18 00:05:12] [このレビューのURL]

現在連載している少年漫画の中では抜群の深さをもつ作品。
まず「等価交換」という根本の原則が非常によく出来ている。
錬金術だけに限らず、作中に起こるすべての出来事にこのルールが働いており、物語が進む上で必要不可欠なものになっています。
このルールのおかげで、少年漫画にありがちなご都合展開にもなりにくい。
なんて素晴らしいんだ等価交換。

そして主役のエルリック兄弟の絶望に向き合いながら生きる姿も力強く、まさに少年漫画の主人公の鏡でしょう。

徐々に佳境になりつつある物語。少年漫画の範囲にとどまらず、深いテーマをどんどん突き詰めてほしいです。
より一層ダークな展開に期待しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-23 22:13:12] [修正:2006-01-23 22:13:12] [このレビューのURL]

松本大洋に初めて触れた作品ですが、今まで読まず嫌いしていたのを激しく後悔した。
内容が素晴らしいのはもちろん、絵が本当にかっこいい。
ペンで描いた平坦な線なのに、動きがあり熱がある。早い話、魂がこもっている。
構図もキャラの表情もこれしかないっていうくらいピッタリです。
もう文句なしの傑作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-22 22:09:24] [修正:2006-01-22 22:09:24] [このレビューのURL]

高橋留美子が「恋愛」だけに絞って漫画を描けば、これだけ素晴らしい名作が生まれるんだな。
ホモ臭さとかご都合とかに逃げず、現実的な恋愛をしっかり描いた漫画は案外少ないような気がする。
なおかつ老若男女だれでも楽しめるときたら、名作と呼ぶしかないでしょ。
響子さんと五代くんという人間を知れば知るほど、作品が深みを増していきます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-01-22 01:06:24] [修正:2006-01-22 01:06:24] [このレビューのURL]