「十歩神拳」さんのページ
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凄惨な戦場の緊張感や人間の優しさが描かれている漫画が好きです。
また、画力や演出の上手さ等の、視覚的な面でも魅せてくれる作品も大好きです。
好きな漫画家は内藤泰弘、岩明均、三条陸(原作者)、藤田和日郎、荒川弘、夏目義徳など。
6点 金剛番長
絶滅危惧種的なジャンルの漫画です。そしてサンデー本誌での連載も打ち切られそうでこの漫画自体の絶滅を本気で危惧しています。
もはや極めて珍しい、90年代の少年漫画香がする作品ですが、ジョジョとかと違い、本能的に作者の感性が染み出してこうなったというよりは、ノリを理解したうえで考えて書いているという気がしないでもありません。
とは言え、常人の思考では考え出せ得ない、正気とは思えないようなトンデモ展開が繰り広げられるので、鈴木先生は本当に良いセンスを持っていると思います。
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[投稿:2010-01-30 11:45:07] [修正:2010-01-30 11:45:52] [このレビューのURL]
6点 うしおととら
藤田和日朗先生は常に変化を遂げる漫画家だと私は思っています。
全タイトルを通して「藤田節」は失われていないものの、彼の作品は常に新らしく、それぞれの作品が全て異なるテイストに仕上げられています。
そして、全ての作品が読者に圧倒的な衝撃を与える魅力をそれぞれ秘めていると思います。
そのため、読者は最初にリアルタイムで最初に触れた藤田作品にあまりにも感動してしまい、その後に読んだ作品と最初の作品を無意識に比較して、後に読んだ作品が劣っていると感じてしまうのではないでしょうか。
私がサンデーを買っていた時には既に「からくりサーカス」が始まっていたので、本作には複線の面や渋さ、緊張感などの点にどうしても物足りなさを感じてしまいました。
リアルタイムで読んでいれば評価も変わったのかもしれませんが、からくり世代の私には高得点をつけることはできませんでした。
そういう意味では、私のような読者には藤田先生の作品にまっとうな評価を下すことが出来ないのかもしれないと思いました。
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[投稿:2010-01-08 12:00:00] [修正:2010-01-08 12:00:00] [このレビューのURL]
6点 惑星のさみだれ
ストーリー自体は割と王道でさほど新鮮さは感じないものの、雰囲気も相まって独特の作風を確立していると思います。
他のレビュアーの方々も仰っているとおり、誰がいつ死ぬかわからない緊張感と、日常の緩い雰囲気をバランスよく持ち合わせているため、物語に緩急がつき、メリハリがあります。
欠点を挙げるとすれば、絵に迫力がないように感じられるのが個人的には気になってしまいました。仮にもバトル漫画であるのだから、戦闘シーンに迫力がないのは致命的だと思います。少なくとも私はこの漫画で鳥肌の立つような戦闘シーンはありませんでした。
また、ストーリー上、登場人物たちの心の変化や成長というものにも重点を置いていると思うのですが、その割には心理描写や演出が拙いと感じました。これではキャラクターたちが薄っぺらく見えてしまいます。
これらの点を考慮して、若干厳しめの6点。
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[投稿:2010-01-08 10:51:08] [修正:2010-01-08 10:51:08] [このレビューのURL]
5点 南国少年パプワくん
前半のシュールなギャグや登場キャラクターのインパクトが絶大な作品。
アニメ版の最終話に相当するエピソードまではその魅力が強烈でとても楽しめますが、後半は秘石の謎について中途半端に触れてバトル漫画にしてしまった挙句、方向性を見失ってしまったと思います。
それでも支持する人が多くいて、続編まで連載されたのは、先述の魅力を最大限に活かしたアニメ版の存在あってこそだと思います。
特に主題歌の「んばばラブソング」はパプワ島らしさ全開の名曲です。
gotouさんの仰ることは客観的に見ればもっともなのかと思いますが、アニメ版を含めた前半の魅力が、読者や視聴者が抱く「南国少年パプワくん」に対するイメージを明確に創り上げてしまったことが、本作の人気の理由なのではないでしょうか。
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[投稿:2011-04-12 10:43:41] [修正:2011-04-12 10:48:20] [このレビューのURL]
5点 犬夜叉
確かに皆さんのおっしゃる通り無駄に長い。
しかし個人的には、前半は少年漫画としては傑作の部類に入るものだったと思います。
それまでの高橋留美子の少年誌における代表作はドタバタラブコメ系統のものが多く、一般的にはそういった作品しか創れないという印象が強かったのだろうと思います。
しかし、るーみっくワールドには「うる星」や「らんま」等の陰に隠れて一般的に知られていないたくさんのタイトルがあります。それらの作品の中には、高橋留美子の才能がドタバタラブコメに対してだけのものではないと証明するに十分な珠玉の名作が多数存在するのです。
そして「犬夜叉」は高橋留美子がこれまで紡ぎあげてきた数多くの名作を抽出して、一つの少年漫画として調和させた最強の集大成であるはずなのです。
現代と戦国時代の双方を舞台とし、冒険、アクション、恋愛、コメディ、不気味さ、心理描写などの、るーみっく諸作品のあらゆる持ち味を詰め込んだ作風には隙がありません。
少なくとも爆流破を会得するまでは。
その後の引き延ばしによる失速感が酷い。
七人隊編あたりは引き延ばしなりにも、敵キャラが立っていたので読めましたが、白童子や魍魎丸がどうしようもなかった。
ただでさえ奈落の不死身と逃走ぶりに読者がうんざりしかけていたのに、同じようなのをさらに二体も作るなんて。
名前が違うだけで、ポジション的には結局「奈落(大)」、「奈落(中)」、「奈落(小)」ですから。
彼らが出ずっぱりの話(コミックスにして29から44巻あたり)と中盤以降の変わり映えのない構図がこの作品に「ループ漫画」のレッテルを張り、著しく評価を下げたきっかけだと思います。
ただ、45巻以降は緊張感があり、意外な展開も割とあったことに加え、他の少年漫画が全体的に不作だったこともあり、相対的に面白く感じました。
全体を評価すれば、中盤を差し引いても駄作と言いきるのはあんまりかなと私は思います。
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[投稿:2010-09-28 17:30:06] [修正:2010-10-27 14:41:28] [このレビューのURL]
5点 カムナガラ
ジャンルは「大河伝奇アクション」でしょうか。
高校生が謎の化け物と闘うという有りがちなシチュエーションで、系統的には「武装連金」とかに近い感じです。
スケールは大きかったものの、これと言って目を見張るものもなく、極めて凡作だったという印象。
比較的に近い系統の漫画では、本作と同じ掲載誌で後に始まった「ワールドエンブリオ」の方が、ほとんどの面で上回っていますが、アワーズらしい血生臭さは中々良かった感じです。
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[投稿:2010-09-16 12:11:11] [修正:2010-09-16 12:11:11] [このレビューのURL]
5点 銀魂
ギャグパート7点、シリアスパート3点、平均して5点くらいでしょうか。
ギャグとシリアスを上手く両立することの難しさを再認識させられる漫画。
ほかの漫画家を引き合いに出すのは悪いことなのでしょうが、真面目な話の最中でも自然にギャグをはさめる作者(徳弘正也先生とか)は凄いことやってるんだなと思いました。
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[投稿:2010-09-16 11:48:30] [修正:2010-09-16 11:48:30] [このレビューのURL]
5点 ACONY
遅筆は最早気にならない(むしろ早いと不安)のですが、飽きっぽさだけはどうにかしてほしいです。
せっかくかつてないほどフリーダムに冬目ワールドが展開されていたのに、あんな突然見切りをつけるなんてとても残念です。
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[投稿:2010-08-17 13:12:02] [修正:2010-08-17 13:14:05] [このレビューのURL]
5点 YAIBA
私が小学校低学年の頃に、初めて自力で全巻集めた長編少年漫画。
はっきり言って今読むとくだらないものに見えるし、大人が読むのには少し幼稚すぎるかもしれませんが、少なくとも小さい頃の私にとっては傑作でした。
現在のコナンといい、青山先生の作品には多くの子供の心を掴む魅力があると思いますし、少年が漫画という媒体に触れる上での入門書のような役割を果たしていると思います。
近年の少年漫画はもはやターゲットとなる層が「少年」ではなくなりつつあるためか、絵柄や内容にこだわりすぎて、本来のターゲットであるべき層には取っ付き辛いものが多くなっているように思えます。
このような傾向が、近年の少年少女の漫画離れの一因になっているのではないでしょうか。
私を含めた多くの漫画好きの人にとっては、今更ベタベタで大雑把な漫画をやられてもあまり嬉しくはないかもしれませんが、「YAIBA」のような純粋に少年のために描かれた少年漫画も必要なはずです。
大人にとって5点でも子供にとっては満点。
「YAIBA」は少年漫画として名作だと思います。
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[投稿:2010-07-09 11:16:52] [修正:2010-07-09 11:16:52] [このレビューのURL]
5点 ワールドエンブリオ
キャラもストーリーも設定もなんか見たことのあるものばかりで既読感を感じます。逆に言うと安心して読める作品とも言えますが。
2巻の後からは盛り上がるだろうと期待したらそうでもなく未だにあまり盛り上がっていません。
決してつまらなくはないのですが、良くも悪くも毒が足りず、おそらく中綴じ時代のアワーズだったら看板漫画にはなれなかっただろうと思います。
絵が綺麗なのは魅力です。
〈2010年6月修正〉
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[投稿:2009-12-04 14:24:20] [修正:2010-06-30 15:51:12] [このレビューのURL]