「十歩神拳」さんのページ
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凄惨な戦場の緊張感や人間の優しさが描かれている漫画が好きです。
また、画力や演出の上手さ等の、視覚的な面でも魅せてくれる作品も大好きです。
好きな漫画家は内藤泰弘、岩明均、三条陸(原作者)、藤田和日郎、荒川弘、夏目義徳など。

確かに100巻を越したあたり(個人的には120巻前後)からはそれ以前の勢いもなく衰えを感じ、かなり微妙なエピソードが多くなったように思えます。
しかし考えてみてください。100巻までは多くの人が「面白い」と認める作品を、それもギャグ漫画で1回も休載せず創り続けたのです。これはもはや奇跡的な神業と呼べるのではないでしょうか。そんなことができる漫画家はこの人以外あり得ないと思います。その偉業は揺るぎようのない事実なのです。
そして作品初期のクオリティが尋常じゃありません。当時のギャグ漫画であのセンス。今読んでも爆笑できる過激なギャグ。毎週のように乗り物や武器などの数々のメカが登場し、それを見事に描き上げる知識と画力。もはや一介のギャグ漫画のレベルとは思えません。
そして何より「両津勘吉」というモンスターポリスを生み出した功績。
思い入れ補正と言われればそれまでですが、全盛期のこち亀に並ぶ衝撃を与えてくれるギャグ漫画に未だ出会っていない以上、この作品にこれ以上低い評価をつけることは私にはできません。
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[投稿:2010-03-12 11:22:25] [修正:2010-04-07 14:34:59] [このレビューのURL]
7点 ONE PIECE
10年以上の長期連載にも関わらず、いまだ良質のストーリーを保っているのは流石。
しかし最近の尾田栄一郎は「静と動のシチュエーション」を書き分けられなくなったように感じるのは私だけでしょうか。
空島編以降は日常場面も戦闘場面もテンションが殆ど変わらず、常にやたらとハイテンションで、「動のシチュエーション」一辺倒な気がします。
また、前半と比べ絵の書き込み量が増えたのはいいですが、その結果背景とキャラが同化してしまったり、見せ(魅せ)ゴマのインパクトが普段のコマと大して変わらなくなったり、前半に度々見られた渋みのある演出が消えたりと、一つの場面を際立たせるスキルも失われてしまった気もします。
結果的に全体のメリハリが消え、折角のストーリーの面白さを著しく損なわせているような印象を受けました。
その辺が、前半と比べると後半がつまらなく感じてしまう理由なのではないでしょうか。
<追記>
ジャンプ本誌で2010年に入ってからのストーリー(エース救出編の後半)の、最終決戦でもないのに毎週予想のできない超展開が次々とたたみ掛ける様子は、過去のどんな漫画でも味わったことのない壮絶さでした。
普通なら、漫画において読者はたとえものすごい展開を目の当たりにしたところで、さらにもうひと押しを望むことが多く、一応の満足は出来ても多少は燃焼しきれずに終わる部分があるはずです。
しかし今回のワンピースは違います。恐らく多くの読者は「ここまでやるか」と感じた方が多いのではないでしょうか(その展開が好みか否かは別として)。
国民的な超有名タイトルでありながら保身に走らず、これだけの手札を数週の間に出し惜しみなく、絶妙なタイミングで切ることのできる大胆さとセンスを持った漫画家は恐らく他にいないと思います。
ここ数週で読者に焼き付けた興奮と衝撃は紛れもなく漫画史に残る程だったと思うので+1点。
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[投稿:2009-11-30 11:44:58] [修正:2010-04-07 11:24:34] [このレビューのURL]
7点 PEACE MAKER
私がガンアクションが好きだということも理由の一つかと思いますが、現時点ではとても楽しめています。
近年のガンアクション漫画は、(良い意味で)インチキ銃と超人的体技を駆使して超絶バトルが繰り広げられたり、とにかくバカスカ撃ちまくって大量の薬莢描かれる作品が多いように感じます。
もちろんそれはそれで面白いし大好きなのですが、本作はそれらのパターンとは異なります。
基本は静かで硬派な西部劇風の雰囲気で、漫画にしては若干華がないように思えますが、キメるところはビシッとキメる。魅せるべき所はきちんと漫画的な表現を使ってしっかり盛り上げてくれます。
このバランスが絶妙で、皆川先生ならではのセンスがあってこそ成せる業だと思います。
これほどまでに“動”と“静”のシチュエーションを書き分けられる漫画家はそうはいないことでしょう。
また、この作風はリアルさと漫画っぽさを兼ね備える皆川先生の絵で描かれているからこそ成り立ものだと思います。
つまり本作は他のガンアクションと比較するとぱっと見は地味で面白みに欠けるように思えますが、実は皆川先生以外の漫画家ではそうそう描けない高クオリティな作品であると私は考えます。
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[投稿:2010-02-23 11:16:43] [修正:2010-02-23 11:49:52] [このレビューのURL]
7点 D-LIVE!!
スプリガンやARMS等の過去の皆川作品とは毛色が違い、数話完結のオムニバス形式の作品のため、手軽に暇つぶし感覚で読める作品。
とは言え、皆川先生の高レベルな作画で様々なメカや派手なアクションをお腹いっぱい拝める点は非常に贅沢で、手元に全巻置いておきたくなるタイトルだと思います。
週間連載にも関わらずこれほどの作画のクオリティを維持し、当然のように格好良い構図や演出を描きまくる皆川先生は業界屈指の “絵で魅せることのできる漫画家”なんだと再認識させられる一本です。
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[投稿:2010-02-23 10:54:45] [修正:2010-02-23 10:54:45] [このレビューのURL]
前作と比べると、作者の偏った考え方を思わせる場面もマイルドになり好印象。
ゼクスをはじめとする新キャラによる影響かと思いますが、作風も前作のハードなSFと比べ、少年誌に載るバトル漫画を青年誌向きに発展させた感じになったので比較的気楽に読めます。
しかしバトル中心の展開になったため戦闘が間延びし、さらに月刊ペースというせいもあってか、前作のキレのある展開と比較すると若干だれている印象が。
週刊ペースでこのクオリティならすばらしいんですが。
あと、ガリィの心が折れる→復活、という展開が繰り返されているのが少し鬱陶しく感じ、作者はなぜこんな心の弱い主人公にしたのかと思っていましたが、刀耳の「不屈とは心が折れないという意味ではなく、心が折れてもなお立ち上がる者のことを言う」という台詞で納得しました。
ガリィを見ていると非常に説得力を感じます。
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[投稿:2009-12-05 15:24:50] [修正:2009-12-09 09:13:27] [このレビューのURL]
7点 トガリ
当時サンデーで大好きだった作品。
主人公の統兵衛自身は基本的には必殺技も特殊能力も持っていなく、攻撃方法は木刀を振るだけ。そのため並みの漫画家では戦闘シーンが残念なことになりかねないのですが、この作品は作者の圧倒的な演出のセンスにより非常に格好良く仕上がっています。
驚くべきことに、最近月刊コミックフラッパーで続編に当たる「咎狩白」の連載を始めたので、念願の完結を見られそうです。
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[投稿:2009-12-02 14:08:47] [修正:2009-12-05 16:05:09] [このレビューのURL]
冬目先生の作品では1番好きです。冬目先生の絵柄とストーリーや世界観が絶妙にマッチしています。
また、3話前後で完結するエピソードで構成されたオムニバス形式の作品のため、ストーリーやキャラクターもぶれることがないので単純に楽しめます。
迅鉄の行動は一貫性があり、冬目作品の中で最も完成されたキャラクターなのではないでしょうか。
唯一の難点は未完であることくらいだと思います。
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[投稿:2009-11-30 15:46:32] [修正:2009-11-30 15:46:32] [このレビューのURL]
7点 イエスタデイをうたって
実際は結構とりとめのないお話ですが、冬目先生の画風や表現がこの作品に物凄くマッチしていて、切なくも暖かい雰囲気を醸し出しています。
冬目先生の作品全般に言えることですが、中盤以降でぽっと出のキャラクターがストーリーを引っかき回したり、女性キャラの性格が初期と大きく変化するのは個人的にはあまり好きな傾向ではありません。
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[投稿:2009-11-30 12:14:45] [修正:2009-11-30 12:14:45] [このレビューのURL]
7点 ジオブリーダーズ
ヤングキングアワーズの重鎮その1。トライガンが終わろうと、ヒラコーが休もうと10数年アワーズを支えてきた屋台骨。
ド派手で爽快なアクションが楽しみたければとりあえず読むべし。
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[投稿:2009-11-30 11:56:30] [修正:2009-11-30 11:56:30] [このレビューのURL]
6点 地獄先生ぬ〜べ〜
ぬ〜べ〜が格好良い。
頼りになる大人なようで意外と下衆でわがまま、しかし人格者というこのバランスが本当に魅力的な存在。
演出やぬ〜べ〜の立ち振る舞いがどこかブラックジャックを彷彿とさせる気がします。
そしてガチの怪談話や超常現象がすっごい印象的です。妖怪もデザインが印象的なことに加え、その能力や個性を巧く引き立てる話づくりがされているので(小学生の心理や行動とのからめ方が巧妙で、感情移入してしまいます)、10数年たっても忘れられない話が多いです。
ただ、やっぱり初見が小学生以下の頃でないと、この面白さを体感することは難しいでしょう。
あと後半のバトル展開はいま一つでした。
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[投稿:2011-10-13 14:14:07] [修正:2011-10-13 14:16:07] [このレビューのURL]