「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

今は『半神 自選短編作品集 萩尾望都Perfect Selection 9』に収録されているので、もし読みたいと思いましたらそちらの購入をお勧めします。

産んだ子供がイグアナだった…
しかしイグアナに見えるのは母親だけで、他の人からは普通の子供にしか見えない。
そのため母親から嫌われ、もう一人の娘(こちらは誰が見ても人間)ばかりかわいがられる。イグアナ娘は母に気に入られようと色々努力するが母は常に煙たがる。
次第に母親から離れたいと思い結婚するが、やがて母親が亡くなり葬式へ行く。
しかしそこで見た母親の姿は…

母親からの憎悪、母親への諦観、真実を知って変わる想い…
どんなに忌み嫌いあっても切れない親子の縁と絆、見事です。

上のあらすじの2行目は伏線ですが、仮にオチが見えても全体の完成度は高いので一読の価値あり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 16:23:57] [修正:2010-12-22 22:35:09] [このレビューのURL]

最近「復刊.com」により復活しました。
ボンボンで読んでいた当時は画も内容も全部が濃い(濃ゆ過ぎな)作品で、これを果たしてボンボン読者(主に小学校低学年)が読むものかと思ってましたが、面白いものはやはり生き残ります。
とはいえ最後は打ち切り…これはボンボン編集部が悪かったのですが、小学生に劇画調は厳しかったのも少なからずあるでしょう…

あくまでボンボン読者向けではあるのですが、それを差し置いても展開・テーマ・熱さ、全て高レベル。
話によっては少年漫画を超える熱量、青年漫画以上のドラマがあり、特にX3のアシッド・シーフォース戦の結末は切ない余韻を残します(作者も述べているが、あえて全てを語らずに描いたのが成功しているのだろう)。

エックスの葛藤は毎回凄まじいし、表情もどっちが敵だかわからなくなったりするくらい険しくて面白いです(ex、X3のVAVA戦など)。
各シリーズ楽しめるけれど、やはりストーリー的にはX4が最高レベル!…のはずだったのに先に述べた打ち切りが悔やまれます。
ポケモン漫画に例えれば個人的に「電撃ピカチュウ」の位置付けだけど、X4シリーズが完成していたら「ポケスぺ」の位置にある有賀ロックマンを喰っただろうに。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 16:45:11] [修正:2010-12-22 22:30:46] [このレビューのURL]

一見中途半端なラストだけれど、しっかり伏線回収しながら読み返せば、結末は描かれていないが話自体はしっかり終わらせていることに気付きます。
読者に対して問題を提示する系の作品。

作者の中でかなりしっかりSFという概念が構築されていることが窺えて、SF耐性がないと読むのがきついと思いますが、壮大な話を破綻なく描く手腕は本当にお見事。
少女マンガなので恋愛もあるのですが、それさえもSFの中に組み込んでいて壮大です。

後半の時空間の枷から放たれた状態になったセイが本当に時間を飛んで転生後の自分に会う展開など、一周目はなかなかついていくのが辛かったり、萩尾先生の哲学も難しかったりと、読み手側も根気が必要。
個人的には、萩尾作品のSFなら『銀の三角』の方が名作かとも思ってたり。
でも「進化=退化」という表現は凄いと思いました。間違いなく、この人は天才です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 16:03:01] [修正:2010-12-22 16:03:01] [このレビューのURL]

同シリーズのコミカライズ3種類の中では最もストーリー重視で勝負している作品です。むしろ刺激的なシーンは少ないのでそのおつもりで。
意外とストーリーあるんだこれ、と感心してしまうシーンも多々。

あくまでこのシリーズが好きだという前提でですが、クイーンズブレイドの世界観を楽しみたい人は読んでみる価値はあるのかも。
ただ画に癖があるので注意。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 15:45:46] [修正:2010-12-22 15:45:46] [このレビューのURL]

アニメ版の内容を無理やり2巻で要約した感じで、正直この作品だけ読むと急ピッチ過ぎるのですが、最後のまとめ方はオリジナルで良かったです。
子供のころちょうどデジモンと同時期にテレビアニメ化され、結構そのアニメを見ていた分、しんみり来ました。

ただ正直、アニメの世界観を追跡しすぎてほとんど幸宮先生の味が出ておらず、その世界観さえもあまりに短すぎて再現しきれず、コミカライズ自体は失敗だった感が強いです。
アニメ視聴者が思い出に浸るのにちょうどいい感じの作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-13 23:07:10] [修正:2010-12-13 23:07:10] [このレビューのURL]

ちょっと思い入れが強すぎて冷静に評価できない類の作品です。
コロコロ厨だったある日、出かけようとしたらたまたまジャンプが自分の自転車のかごに捨ててあったんです。当時はカードゲームブームで、ジャンプはたまに本屋で「遊戯王」だけ立ち読みするくらいでしたから、そのジャンプで初めて隅から隅まで読みました。
コロコロ厨だった自分にとって、連載作品全てが新鮮で大人な感じがして…案の定、続きが気になりコロコロを卒業してジャンプを買い始めるきっかけになったのですが、何の続きが気になったのかと言うと、この「シャーマンキング」だったわけです。「H×H」や「ワンピ」も差し置いてこれ。
シャーマンファイトの3回戦、葉対蓮のバトルの始まりの回。画・内容ともに魅せられました。

ゆるーい雰囲気を楽しめるかがポイントであり、作者もそれやギャグを楽しんで描いていて、人気が落ちない程度にバトルも描こうって印象があります。恥ずかしいこと大好き!って作者で、そこが好き。
でも悲しいかな、正直この人はシリアスの方が面白い。ゆるさも独特で味ではあるけれど、時にウザったく、でもそれでもシリアスは外さない。

実際キャラは好き嫌いはっきり分かれて、木刀の竜なんて絶対作者お気に入りだろうけど、ちょっと生理的に無理…
最初のファウストvs葉なんて大好きなんだけど、葉の仲間になった後のファウストさんはよくわからん。ガンダーラなんかは仏ゾーン繫がりのスターシステム。
それに対して麻倉家はみんな個性的で好きだし、リゼルグ、蓮、パッチ族、そして葉王一派!とにかく葉王のインパクトは強烈で、マタタビとの過去編も大好きです。カッコよすぎだろ葉王!

通常版と完全版のどっちを買おうかと「ちっちぇえ」ことで迷ってるあなたへ。
完全版は高いので24、26,27だけ買えばあとは通常版で「なんとかな」ります!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-17 21:46:08] [修正:2010-12-12 11:20:44] [このレビューのURL]

【既刊3巻まで読了、全文更新】

巨人が進撃するお話であり、巨人で進撃するお話でもある。

可能な限りのご都合を排除しながらも、しっかり少年漫画している部分も見られます。絶望色が強いのがこの作品の味なんですが、そのせいで展開が遅いのが難点かも。
シリアス一辺倒の内容なだけに、巻末の次回予告でギャグを交えてくれる作者の配慮は嬉しいです。画は気になるレベルなのかなぁ、表現力あって力強くて味があると思うけれど。

間違いなく、今きてる漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-27 02:05:15] [修正:2010-12-10 01:47:21] [このレビューのURL]

男として強選手たちと戦っていくノノと、女らしさを見せるノノ。
この一人二役をどこまで楽しめるかがポイント!

ストーリー自体は王道で、熱くなれるところも定番すぎるところもある。
けど安定して楽しめるかっていうと、ノノの過去は、さすがエルフェンリートの作者、ただじゃ済ましてくれないし、若干の無茶ぶり感は避けて通れない部分もあるだろう。
けどエルフェンでも思ったが、この作者、書き込みの少ない人物画の割にキャラの雰囲気作りや人間関係がやたらうまい気がする。どこか惹きつけられる感じはそのせいなのだろうか?

題材・設定の奇抜さと王道ストーリーがうまく合わさって面白いんだけど、エロシーンは趣味なのだろうか?


完結追記
打ち切りなのか逃げなのか、どちらにせよあんな終わらせ方をするなんて…酷過ぎるっ!!
確かにI・H編は無茶が多く迫力も欠けてたけど、それまでの過程は十分面白かったのだから、例え打ち切りでも無難にまとめてくれれば十分評価できるレベルの作品だったのに…まさか作者はあれがやりたかったのでしょうか…?
凄くショックです。あんなぱいおつ嬉しくない。すみませんが3点減…

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-25 01:44:21] [修正:2010-12-10 01:35:11] [このレビューのURL]

8点 GANTZ

(2010年12月 冷静に面白いので加点させていただきました)
グロテスクな表現などが嫌いでなければ、間違いなくはまれる漫画です。

発想がすげーの、楽しめるーの、敵星人個性的ーの、不条理ーの、玄野の恋愛応援できるーの!レイカじゃなくてたえちゃん選んだ時点で、こいつ漢だって思ったよ!
仏像編はアドレナリン出まくり、やりすぎでしょ!?

人が簡単に蘇ることについては、作中でも議論されてます。師匠とか。要するにそういうテーマ性も持っている話なので、個人的には減点ポイントじゃないです。設定自体、一度死んだ人間がGANTZに来るわけで、元よりこの世界観では命を軽視されている。最近の展開もばんばん人が死にますし。
命の価値を極限まで低めることで、命について問う漫画だと思ってます。

CGを駆使した圧倒的な背景画と見開きは必見。
小説版も面白かったですよ。アニメ版はつまらなかったですが。
巻は長いけど1巻当たり10分程度で読めます。レビュー数の多さからも、この作品は読んでみるべき。評価なんて人それぞれっす。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-10 21:24:07] [修正:2010-12-05 02:12:07] [このレビューのURL]

数あるロックマン漫画の中でも、この人のものが間違いなくNo.1!

ロックマン自体も大好きですが、この人の描くロックマンには葛藤も強く描かれていて、幼い頃読んだときは結構衝撃的でした。
特にボンボン冬季刊号に掲載された「史上最強の敵」はヤバかった。
もう一人のロックマンの、切なく、心に残る話。
メットを外したロックがカッコよすぎるっ!ロールちゃんマジ天使!!
十数年ぶりに改めて完全版で読んでみたけど、全然色褪せてませんでした。

有賀氏は超ゲーマー、特に超ロックマンオタクです。自分の大好きなものでお金を稼げるのは羨ましい限りですが、実際には復刊したのは最近で、かなり苦しい思いをしたようで。
児童向けと侮ることなかれ、有賀ロックマンは子供から大人まで楽しめるかなりの良作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-17 00:08:33] [修正:2010-12-02 01:54:26] [このレビューのURL]