「チーズカバオ」さんのページ

総レビュー数: 75レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年07月23日

ストーリーは相当面白い。
でもさすがに絵がへたっぴすぎる。
逆にその画力の低さが独特の雰囲気を醸し出しているから魅力と言えば魅力かもしれないけど、少なくとも自分にとっては減点要素としての印象が勝る。
でもやっぱり面白い。

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[投稿:2019-05-23 18:35:02] [修正:2019-05-23 18:35:02] [このレビューのURL]

青山剛昌のはヤバいところは、大衆にウケる作品創りのセンスと、オタクのツボをしっかり刺激するセンスを超高レベルで両立していることである。

コナンが老若男女幅広い層に親しまれる、国民的なアニメの領域に達しつつあるのは、ある程度共通の認識だろう。
国民的なアニメのポジションを確立することは確かに素晴らしいが、大衆にウケが良いと言うのは、裏を返せば一部のオタク的な層にとっては刺激の足りない保守的な漫画になりがちであるとも言える。

だが、コナンはそういった他の漫画と別次元である。
青山剛昌は、時代に応じて確実にオタクが萌えるポイントを捉え、的確にそれに応えるキャラクターや展開を送り出してくるのだ。

直近では、オタク界隈では軽い社会現象となった「安室透」の件は言うまでもないが、古くは服部平次や怪盗キッド、灰原哀、比較的最近では世良真純などの良い意味であざといキャラを、ナチュラルにシナリオに投入してくるのだ。

また、蘭や新一などの、初期から登場するレギュラーキャラも上手く時代に合わせて最適化させてくる。

だからと言って一般層が近寄りがたい作品になったかというと、テレビアニメがほぼオリジナルのシナリオで保守的な話ばかりをやっているので、敷居が高くなった感じはあまりない。
また、原作もその流れを引き離すほど突飛なことはやらず、程よく刺激的な展開を織り混ぜているのがとても高度な作品創りをしていると思う。

少年漫画の代表格でありながら、ここまで王道と絡め手を使いこなす人は、現役の漫画家では他にいないのではないだろうか。

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[投稿:2018-12-10 09:41:15] [修正:2018-12-10 09:41:15] [このレビューのURL]

1点 MAR

賛否両論、否が多めだった「烈火の炎」を賛の立場で愛した安西ファンを、残酷なまでに裏切った作品。
サンデーに安西信行が戻ってくる告知が出た段階で、受け入れ準備は万端だったというのに…
いざ始まってみたら疑問を覚えるうすら寒さで、一年たった頃には怒りを覚えていた。やる気無いなら描くなよと。

烈火が素晴らしかったのは、大したストーリーじゃなくても面白く感じさせるだけの圧倒的な熱量と禍々しいまでの迫力、無駄に細かい諸々の変態的ディテールが合ったからだろうに、なぜそれらを全て封印したのか。
これだったら全員ガッシュ読むだろ、と。

と当時は怒り狂っていたが、最近になって安西信行も色々な苦労があったらしいことを知り、なんか本作の劣化っぷりを見るだけで哀しくなってしまう。
いつか安西信行が完全復活してくれることを期待せずにはいられない。

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[投稿:2018-10-27 07:37:24] [修正:2018-10-27 07:37:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

まぁ、言うまでもなく、完全に「セブン」のオマージュ的な作品。
逆に言うと、サスペンス映画のようなつくりを上手く漫画に落とし込んでいて、普通に面白い佳作。
意外とこういうコンセプトの漫画って、チープでレベルが低いものが多いので、地味に希少な作品だとは思う。

セオリー通り過ぎて、食い足りなさがある気もするけど、そもそもこの作品をサスペンス映画の名作と比較してあーだこーだ言うのは、寄生獣読んで「小説だったらもっとこのテーマを深く掘り下げている作品もある」みたいな、身も蓋もないことを言うのと大差ない気もする。
言わんとしていることはわかるが、多分そういう人たちはそもそも、漫画でそういう欲求を満たそうとすべきでないのかもしれない。

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[投稿:2018-10-25 19:00:32] [修正:2018-10-25 19:56:39] [このレビューのURL]

オタクな自分としては、幼稚園ではアンパンマン、小学校ではダイの大冒険に触れさせることが、子供の道徳観念の礎造りには理想だと思っている。
ダイの大冒険ほど漫画的且つドラマチックに、エンターテイメントを通して、愛と勇気を教えてくれる漫画は無いと断言できる。

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[投稿:2018-10-25 08:05:55] [修正:2018-10-25 18:52:51] [このレビューのURL]

良いか悪いかは別として、見せ場を作るためには平気で前置きにコミックス1、2巻分の尺を使う神経は凄い。
普通、月間連載でこんなんやる度胸ないでしょ(笑)

相変わらず色々荒いし、面白さに波がありすぎるけど、総合的に見ればやっぱり並の少年漫画とはレベルが違うと思う。

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[投稿:2018-10-09 20:28:40] [修正:2018-10-09 20:28:40] [このレビューのURL]

問い・・・ジャンプで一番愛すべきバカは?
答え・・・アナベベ

ぶっちゃけコイツを見るだけでも全巻買う価値があると思う。よくこんなキャラクター思い付いたなというレベルで面白すぎる。もはやオーパーツと言って良いのではないだろうか。
まあ、アナベベに限らず、徳弘正也の唯一無二のセンスと人格が遺憾無く発揮された驚異の一作だと思う。
と言うかこの人やべえよ!

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[投稿:2018-10-05 22:52:10] [修正:2018-10-05 22:55:17] [このレビューのURL]

面白い!
今は亡き少年キャプテンの漫画を彷彿とさせる作品。

間違いなく、ある特定の層にはどストライクするタイプの漫画だが、その層の漫画読みに余計な説明をする必要性を感じないため、あえて詳細な内容については触れない。
たまにこういうマイナー王道路線というか、プロットのシンプルさに反して妙にマニアックなオーラのある漫画が出てくるとたまらんよね。

この飽和状態の漫画界において多くの漫画家が捻った漫画創りをする中、この手の漫画で勝負できるのは、作者の地力の高さを表していると思う。

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[投稿:2018-06-25 06:49:08] [修正:2018-06-25 06:51:49] [このレビューのURL]

5点 犬夜叉

[ネタバレあり]

ゴールデンタイムにアニメを放送し、商業的に成功を収めた最後の少年漫画と言える。
そしてそのせいで、引き延ばしや対象年齢の引き下げなどの弊害をくらい、中盤で完全にグダグダになってしまった不幸な漫画。
そのつまらない期間のイメージを強く持っている読者も多いと思う。

しかし、その偏見を取っ払って改めて読んでみて欲しい。
間違いなく序盤の完成度の高さに驚くはずである。20巻くらいまでで言えば、個人的にはサンデー史上でもトップ10に入る名作だと思っている。

そして中盤の中弛みの期間は確かに相当つまらないが、ラスト10巻は中々良い。
特に話の畳み方は、数多のキャリアを積んだ高橋留美子が、これまで自身が描いてきた少年漫画と青年漫画の作風の境界を調和させた、とても味のあるものとなっている。

最初と最後が良いので、総じて見れば決して悪くない作品と言えるのではないだろうか。

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[投稿:2017-10-04 21:30:07] [修正:2017-10-04 21:30:07] [このレビューのURL]

作者の描きたい場面や台詞が点在していて、その点を繋ぐために登場人物や物語を繋げているかのようなプロットになっている。
そのためか、作品全体としての展開が浮き足立っていて、地に足が着いていないような気がする。
しかしそれも含めて本作の個性であり、中々面白いと思う。

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[投稿:2017-08-19 09:04:50] [修正:2017-08-19 09:04:50] [このレビューのURL]