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総レビュー数: 258レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月29日

この漫画が楽しめるかどうかは作者がテツである横見さんにつっこむ場面や独り言を言う場面で自分もそう思えるなら楽しいだろうと思う。自分はけっこう感情移入できたので中々おもしろかった。なので、ほかのひとも言っているけど実際の鉄道マニアの人が読んだらまったく面白くないんじゃないかと思う。画風もルポ漫画の形式にあった感じの絵でよいと思う。関係ないけど月館の殺人でもテツ出てきたし、どうやらIKKI編集部にはテツが多いらしい・・・

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[投稿:2007-06-30 12:18:47] [修正:2011-10-27 17:58:17] [このレビューのURL]

何となく見始めたヤフーコミックの中で数少ない当たりの作品だった。

普段こういうの読まないんだけど、キャラがひたすらどたばたしてたり、ちょっと抜けてたりするところが微笑ましくてすごく楽しく読める。登場人物も何気に個性豊かで、この人数の多さでそれぞれキャラが立ってるのはすごい。こんな学校おれも通いたいなーって思わせてくれる。

基本一話か二話で終了する短編形式をとっていて、基本学園コメディーで、合間合間にちょっとずつそれぞれのキャラの背景を描いていく感じ。

一話と最新話はヤフーで見れるのでぜひ読んでみて欲しい。

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[投稿:2007-12-09 11:43:03] [修正:2011-10-27 17:57:52] [このレビューのURL]

6点 トリコ

まさに王道という感じでおもしろい。
小学生の頃たけしのシリアスなバトルが好きだった私は毎週楽しんで読んでます。モービー編は設定も近くてこんな感じだった気がする。

ちなみにラブ成分が足りないと言われがちなトリコだけど、ヒロインは小松なので問題ありませんw。リン?誰それ?
最初はまるで小松がヒロインみたい、くらいで読んでたのが現在サニーまでが小松に惚れてしまった様でヒロインということは確定しました。これからは三角、四角関係の泥沼な恋愛ドラマが期待されますね(違)。

心配なのはやはりインフレですかね。このままでは最終回では100連釘パンチになってそうで怖い。
ただ会長や次郎などのレベルが高すぎるのでまだ安心かな?ってか最初のトリコが弱すぎる気が。25歳まで何をやってたんだろう。

王道バトルが好きな人は間違いないと思います。
ファンタジーとしてはオリジナリティ・画力など世界観に足りない部分もありつつもわくわく楽しめる良作です。

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[投稿:2011-07-24 21:05:45] [修正:2011-10-27 17:57:06] [このレビューのURL]

あらすじを見れば分かると思うが、あまりにも少女漫画っぽい設定なので手を出さずにいた作品。良い意味で裏切られた。
まずは美形のイケメン兄弟が人間でまずは安心。女性の理想像というか王子様ではないかと恐れていたのですよ。次郎はまだ謎だけど、一郎の頑なさと不器用な優しさが魅力的だった。物語への関わり具合もちょうどいい。

冬味と春味は可もなく不可もない話。普通におもしろい。
夏味と秋味は私の心の琴線に触れるものがあった。特にパートのおばちゃんの鬱屈とした感情を描いた夏味は引き込まれる。秋味のほうも少年の年上の女性への憧憬と純粋な必死さが上手く表現できていてほろっときた。

ハルコイよりは心に残った話があったのでこちらの方が印象的ではあるものの、物語としてはハートフルだが傑出してはいない辺りがやはり長編向きだなと感じる。演出と締めがうまいから短編もかなり読めはするのだけどもったいない。
話も人物もきれいすぎて隙が無さすぎるのが末次由紀の欠点。要はあまり深みが感じられない。ちはやふるは単純な少年漫画みたいなものなので問題ないが、うまく心情を描いて短いページでキャラを掘り下げることが求められる短編ではそこがどうしても目立ってしまう。
とはいえ今後楽しみな作品であることは確かです。男性にもおすすめ。

夏味の回想での客はまさか原田先生w?巻末漫画もそうだけど、こういうファンサービスはうまいなあ。クーベルチュールのチョコが、ちはやふるに登場することを期待。

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[投稿:2011-07-24 23:55:08] [修正:2011-10-27 17:56:39] [このレビューのURL]

「チムア」それは人間と異なる者たち。魔術のような少し不思議な力を使える彼らは心ない人間から嫌われ、迫害されていた。ザーザ村に住むポートもそんなチムアの一人。多くの村の人間から酷い仕打ちを受けるも人間をどうしても嫌いにはなれない。だって人間達の中にも…。

羅川真里茂の3話からなる優しく、そして切ないファンタジー。
・戦士 ジャバ・ウー…ポートの人間の親友との交流のお話。ポートの底抜けの慈愛とジャバ・ウーの優しさを描く。
・夢語り ジョー…脱走し、ポートに匿われることになった敵国の捕虜、ジョーのお話。
・魔法使い ピノ…ジャバ・ウーが派兵先で出会った人間に絶望しているチムア・ピノのお話。

ファンタジーとしてみるとチムアは非常に可愛いけれど、全体的な出来は微妙な所。しかし羅川先生は独特な感性で難しいテーマを書ききっています。
露骨に描かれる人間の汚さ、 醜さ、だからこそ浮かび上がる美しさもあるわけで…少し退屈な序盤をしのげばドラマチックにぐいぐい話に引き込まれました。そして鳥肌が立つようなラストの美しさとほろりとくる切なさ、最高に盛り上げます。
これを見て差別や偏見に思い至らない人はいないでしょう。しかしどうしても色んなものを色眼鏡で見てしまう自分もいます。それでも出来るだけ優しくあろう、そう思わせてくれる漫画です。

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[投稿:2011-08-11 01:05:38] [修正:2011-10-27 17:56:10] [このレビューのURL]

他のスカイハイシリーズと違い、ストーリーはこれ一本なのでスカイハイ読み始めるならこれが一番適してると思うし、このシリーズが一番好き。高橋ツトムの絵が怨霊をすさまじいタッチで描いてて見ていると本当に怖い。ラストは見てて辛いんだけど、とても心に残る。読んだ後の余韻は何ともいえない感じ。

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[投稿:2007-06-27 20:53:57] [修正:2011-10-27 17:55:18] [このレビューのURL]

基本的に少女マンガはほとんどうけつけない自分だけど
この作品は素直に感動できた。
少女マンガにありがちな美少年いっぱい出したり
ボーイズラブっぽい要素がなかったのは大きい。

妖怪ものなのだけど、基本的には主人公である夏目と
名前を返してもらいにきた妖怪との別れが描かれている。
久々に涙腺がゆるんだりと、じーんときた。

どうしようもないことを、悩みながらも受け止め、
思い出としてとどめていく夏目がほんとにいい。
にゃんこ先生とのからみもほのぼのしていいなあと。
とりあえず読んでみて欲しい。
一話完結もの。露神や燕のはなしがお気に入り。
番外編も良かった。

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[投稿:2008-03-02 01:35:42] [修正:2011-10-27 17:54:40] [このレビューのURL]

やはりこの人の独特の雰囲気の絵とギャグは
すばらしくおもしろい。キャラもほんと魅力的。

何といってもこの作者のすごいところは取材と
コメディのバランス。取材しましたっていう雰囲気は
考えて読むとなくもないのだが、ギャグを入れつつも
本来のテーマからは逸脱しておらず、笑わせつつも
考えさせてくれる。接客や店のスタイルについて
描かれた回は納得させられた。絶妙のバランスだと思う。
コメディオンリーの回も、雪祭りとか泥棒が入ってくる
回とかめっちゃおもしろくて良かった。

ただ、ラストがちょっと微妙だった。無理やり終わらせた
感じだったし。まあ終わって欲しくないと思わせる
のがこの作者の漫画全般に言えるのでそのせいもあるかも。

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[投稿:2008-07-08 22:30:57] [修正:2011-10-27 17:54:10] [このレビューのURL]

花田少年史やピアノの森で有名な一色まことの短編集。
一色まことの人間への愛にあふれた「ガキの頃から」シリーズと初期の読み切りを集めた「ばか。」シリーズの2つに分かれる。
帯の「ダメだけど ドジだけど 切なくて 優しくて 人間ってこんなにも愛おしい!」というキャッチコピーに惹かれて購入。大正解だった。

ガキの頃から…帯の言葉通り一色まことの人間への抑えきれない愛が感じられる人間賛歌。この人の作るキャラクターは何でこんなにも飾らないんだろう。平凡だけど、平凡だからこそ本当に愛おしい登場人物の数々。笑って、泣いて、切なくなって、最高だった。
個人的に好きだったのは姉ちん、いつも一緒の2つ。駒子は名編だが、一色作品に珍しく人間の悪意が露骨に出ていて読むのが辛かった。だからこそ最後の幸せにカタルシスが生まれるのだろうけど。

ばか。…初期の読みきりなのでまだ絵も話も荒い。しかし作者独特の人間観察の妙というものが見れて興味深い。
この作品群では「人間って馬鹿だよね。でも馬鹿だからこそ愛おしいよね」という一色まことの根底に流れる考え(と私が勝手に思ってる)がテーマに思える。傑作とはいえないものの気軽に笑って楽しめる作品が揃っている。

どちらかというと花田少年史が好きだった人に薦めたい一色まことの傑作短編集。この値段でこのページ数と質は買いです。ある程度古い作品もあるので時代がかった作品もあるものの、描かれていることは普遍的な人間の心情なので、誰が読んでも楽しめるでしょう。
一色まことの作品の中では日が当たってないように思えて悔しいですが、他の作品の影に埋もれてしまうのはもったいなさすぎる短編集です。
心温まる良作が読みたい人はぜひ読んでみてください。おすすめです

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[投稿:2011-07-24 22:44:15] [修正:2011-10-27 17:53:07] [このレビューのURL]

fellows!掲載の読みきり作品はもちろん、作者の同人時代の作品まで収録された8篇からなる短編集。
内容は優しいほのぼののとした作品から、絵や雰囲気を楽しむ作品、笑える作品、考えさせられる作品まで多岐にわたる。テーマが明確ですっきり読める話が揃っているので短編集としてはかなりいい出来だと思う。デビュー作や同人で描いてたものとは思えないほど精密で美麗な絵なのでそれだけでも見る価値はあるはず。
以下気に入った短編について少し…結局ファンティエッタ以外全部にw

花の森の魔女さん…デビュー作。魔女と噂されるしゃべらないお婆さんと2人の兄妹の交流を描いた優しい雰囲気の作品。この作品では線のタッチが細くて五十嵐さんみたい。

月夜のとらつぐみ…表題作。これと水面の翡翠はそれぞれ鳥を可愛く擬人化したアートとも言える作品に仕上がっている。笠井スイの世界観全開の雰囲気が楽しめた。

仏頂面のバニー…笑ったことを誰も見たことがないと言われるバニーちゃんを親父達があの手この手で笑わそうとするお話。コメディ色が強くてかなり笑わせてもらった。この雰囲気は少しジゼルに受け継がれてる気がする。

Story Teller Story…01と02の二作で、まさかの同人時代の作品。このクオリティで同人とは驚き。
01では優しい嘘をついた男、02では嘘をつかざるをえなかった女性が自身の嘘に耐えられなくなり、嘘をつく相談をしてくれるという「ストーリーテラー」の所へ向かうという内容。他の短編と異なって、ページ数も多くシリアスな話となっている。02の最後には驚いた。まさかそんな話だったとはね。

猫とパンケーキ…妻に先立たれたじいさんとみなしごの女の子の話。誰かより先に死なない人なんていない。「そうこんな温度があった…」再びパンケーキより熱い大切な人を見つけたじいさんが泣かせます。私が一番好きな話で、これが最終話のおかげでいい読後感が残る。

ジゼルから入っても楽しめるし、幻想的な世界観が好きな人にもおすすめ。
今まで読んだ短編集の中でもかなり好みの作品だった。

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[投稿:2011-07-13 22:53:23] [修正:2011-10-27 17:52:24] [このレビューのURL]