「とろっち」さんのページ

総レビュー数: 300レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年10月09日

何だか変ちくりんな話。どこまでシリアスなのか掴みづらいです。
「金髪少女+妖怪+ゴスロリ+チェーンソー」の設定を考えるのみで見切り発車してしまい、
ストーリーは後付けなのでは、なんて思えてしまう作品。

基本は1話完結のオムニバス形式。
すごく変なところから話が始まり、変なところで終わったりします。
急にそういう状況に陥ったことを表現しているのかもしれませんが、
画力不足なのか表現力不足なのか、いま一つ上手く伝わってこないのが正直な感想。
といっても言うほど悪い作品でもないですけどね。面白い話も結構ありますし。

あまりにも展開が遅すぎるのが難点。とりあえず本筋を早く進めましょう。

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[投稿:2010-06-30 20:50:57] [修正:2010-06-30 20:50:57] [このレビューのURL]

部屋の掃除をしていたら偶然にも発掘。いい機会なのでレビューしてみました。

当時小学生の間で巻き起こった空前のドッジボールブームを牽引した(ブームに便乗した?)作品。
小学生を主人公とした、トンデモスポ根漫画です。

今の自分の目で読むと取り立てて可もなく不可もなくな作品ですが、
児童漫画に大人の目なんてあまり求められていないんですよね。
どれだけ子供を楽しませることができるか、が結局は重要なポイントです。
児童漫画へレビューすることもあまりないのでこの場を借りると、
どうも青年漫画等と比べて、児童漫画は格下に見られている節があるような気がします。
職業に貴賎なし、ではないですが、どちらが上とか下とかではないんですよね。
よくオーケストラに比べて大衆音楽は格下だ、とか、小説に比べて漫画は、とか、
政治経済と比べればスポーツなんて、とか。
比較する必要なんてなく、それぞれの領分、それぞれの良さがあると思うのですが。

まあ話が逸れたので元に戻しますと、とにかく、極めて移り気で飽きっぽい子供を楽しませる作品を、
いい大人が作る。これって凄いことです。
いかにわかりやすく、それでいて面白く、人生経験の少ない子供でも作品に感情移入できるか。
この作品はトンデモ展開の連続ですが、子供だってそんなにアホじゃない。
漫画どおり実際にできるとか思っちゃいません。
それでも子供をいかに引き付けられるかが良作の証拠。
この作品がどれだけ当時の小学生に受け入れられたかは、
あの頃のドッジボールブームを思えば一目瞭然です。

と熱く語ってみましたが、点数は5点です。
なぜかって、自分はサッカー小僧だったので別にドッジボールに愛着ないんで。
思い出補正がなければこのぐらいかと。
ちなみに発掘したこの漫画も実は弟のものですし(さらには弟もサッカー小僧)。

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[投稿:2010-05-06 21:54:08] [修正:2010-05-06 21:55:46] [このレビューのURL]

「まんまんちゃん」とは「なんまいだ」、つまり「南無阿弥陀仏」のこと。
「あん」とは、幼児語で仏様に手を合わせて拝む意。
要するに、現代の寺を舞台にした珍しい題材のホームドラマです。

とは言え、この作品、とにかく痛い。
寺の利権争い、檀家向けの営業、そして後継者問題。
夢も希望も清廉さも高潔さもなく、日本仏教界の裏側や問題点を現実的に、痛烈に描いています。

寺は「法人」であり、住職はあくまで従業者。
自分の親縁が世襲できなければ、寺から追放される目に遭いかねない。
そのためにそれぞれの思惑が絡み合い、ドロドロの話が展開されていきます。

ヒロインのめぐりは元気いっぱいで無邪気。だが、貧乏な家庭に育ち、家に居場所のない彼女は、
「寺に居続けられるなら誰と結婚してもいい」と恐ろしいまでに現実的な選択をしようとします。
そして彼女を奪い合い、騙し合う坊主たち。

とにかく読んでいてどの登場人物に共感するのも難しいです。
でもそれも作者の狙い通りなのかもしれません。
仏教界という一見清貧で厳格に思える世界でも、人間が絡むとどうしても生まれてくる醜さやエゴ。
この作者はそういうのを描くのがやっぱり上手いなあと思います。
ただ、再読したくはないです。

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[投稿:2010-04-25 20:08:57] [修正:2010-04-27 01:04:16] [このレビューのURL]

5点 RANGEMAN

2巻ぐらいまでは本当にきついです。
主人公の暴走っぷりに何の魅力も感じられません。
読むのをよく止めなかったって自分で自分を褒めてあげたいくらい。

その後はヒロインもちゃんと話に絡んできて面白くなってきます。
でもそもそもの設定が良くなかったのかもしれません。

恋をして変身すると忘れるっていうのは、要するにキャラの使い捨ての繰り返し。
何も後に残らないです。

戦隊モノとしての前半より、ラブコメになった後半の方がずっと面白いです。
ただ、サブキャラに存在感がないし、戦隊モノもほぼなかったことになってるので、話が広がらず、
結果、打ち切り。

ちゃんと話をまとめて、はっきりとした方向性を打ち出していれば、
結構良い作品になったような気がします。

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[投稿:2010-04-25 00:34:23] [修正:2010-04-25 00:34:23] [このレビューのURL]

本編(3巻まで)とオムニバス(4巻)から成る大災害パニックもの。
常にその可能性が取りざたされている、東京で大地震が起こったら、という設定。
災害の恐ろしさ、パニックになった人々の醜さ、そういう状態でのちょっとした親切のありがたみなどが
リアリティをもって描かれています。
トイレの確保や配給物のもらい方等、災害時のトラブル対処法として役に立つかも。

政府や自衛隊、地質学者などを絡めたマクロな視点もあるにはありますが、
主に描かれているのは、災害のなか道端で右往左往する人々の動向といったミクロな話。
東京壊滅といった大きなテーマを扱っているだけに、話の展開としては物足りなさを大いに感じます。
見せ方にしても、「災害時はこんな大変なことが起こりますよ」というのを見せつけるのが
目的であるかのように感じられてしまい、話にそれほどのめり込めなかったのが正直な感想です。

4巻のオムニバスはあまり存在意義を見出せませんでしたが、台詞なしの話はとても良かったです。

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[投稿:2010-04-11 20:12:26] [修正:2010-04-11 20:15:01] [このレビューのURL]

5点 菫画報

つっこみどころのないギャグ漫画。

読者にウケるための展開というよりは、反応を気にせず、とにかく投げっぱなしな感じ。
それが妙なテンポと雰囲気を作り出し、独特の魅力を醸し出しているのかも。
読んでいると不思議とそのまったりした雰囲気が居心地よくなってきます。

が、やはりこの絵は好きになれません。これはもう個人的な好みの問題。

先人の偉大な作品に対するオマージュが所々にちりばめられていて面白いです。
主人公の名前なんかもそうなんでしょうかね。

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[投稿:2010-04-11 20:02:46] [修正:2010-04-11 20:05:56] [このレビューのURL]

旧作とまとめてこっちで。

妖怪がたくさん出てきて、バトルがあって、ハーレム要素まで兼ね備えた学園ラブコメ。
いろいろな良いとこ取りの作品ですが、
広く浅くという印象で、何だか全体的に薄っぺらい感じです。
ヒロインの二重人格っぷりラブコメなんかは、3×3EYESを意識しているのでしょうか。

ジャンプ系の作品ではバトルものに移行して成功しているものも多いですが、
ここまでバトルが蛇足だと思える作品は逆に珍しいのでは。
妖怪たちのドタバタでベタベタなラブコメはそれなりに面白いんですけどね。

世界観や雰囲気は良いだけに、考えようによってはもっと面白くなるかもしれない作品です。

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[投稿:2010-03-04 22:12:38] [修正:2010-03-04 22:14:09] [このレビューのURL]

ドラゴンボールど真ん中世代の自分にとって、当時Vジャンプなどをむさぼり読んでいた頃の
懐かしい作品が詰まっています。
いま読むとかなり時代を感じますね。

「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」の影響力が、読者にも、そしておそらく作者にとっても大きすぎて、
その呪縛から抜け出せていないのかもしれません。
もうどの短編もDr.スランプかドラゴンボールの二番煎じに見えてしまうんです。

とは言え、他者の追随を許さないほどの素晴らしい画力とセンス。
これぞ鳥山ワールド。
おそらく2巻あたりが、溢れるような才能を存分に駆使し、
描きたいものが描けていた頃ではないでしょうか。

紛れもなく、圧倒的な天才だったと思います。

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[投稿:2010-03-04 21:52:10] [修正:2010-03-04 21:54:46] [このレビューのURL]

基本的に一話完結で繰り広げられる、テンション高めのドタバタラブコメ。
タイトルはこんな感じですが、本編にあまりメイドは関係なく、あくまでも学校生活が中心です。
メイドは主人公のキャラを引き立たせるアクセントといったところです。

どんなことでも全力で頑張るツンデレ主人公と、全てにおいて完璧すぎるモテ男。
ありがちな設定ではありますが、話のテンポが良く、読みやすいです。

心に残る宝物のような作品にはなりづらいかもしれないですが、軽ーく読めて楽しめる作品です。
言葉を替えれば、「この作品じゃなきゃダメ!」という押しの強さ、強烈な個性が
あまり感じられないです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-02 21:18:04] [修正:2010-02-02 21:20:54] [このレビューのURL]

文明が崩壊した島での少年たちのサバイバルを描いた作品です。

最初の頃は良質のパニックサスペンスだったのですが。
赤く溶けた太陽、欲望を引き出された大人たち、そして亡者と化した人間といった
非現実的なものが作品の中核を占めてくるにつれ、
リアリティや緊迫感がどんどん失われていったのが残念です。

すっきりとした終わり方をしていて読後感は悪くないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-28 21:13:04] [修正:2010-01-28 21:13:04] [このレビューのURL]