「十歩神拳」さんのページ
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凄惨な戦場の緊張感や人間の優しさが描かれている漫画が好きです。
また、画力や演出の上手さ等の、視覚的な面でも魅せてくれる作品も大好きです。
好きな漫画家は内藤泰弘、岩明均、三条陸(原作者)、藤田和日郎、荒川弘、夏目義徳など。

7点 クレヨンしんちゃん
良くも悪くもアニメ化による読者層の変化に影響を受けて徐々に丸くなっていった作品。
個人的にはアニメの影響を受けずフリーダムに展開していた、序盤の「不気味な5歳児」なしんちゃんや、やたら無表情なシロ、脇に徹するひろし、むやみなオカマ率の高さや書店の人のブロックサインが特に大好きですが、ひまわり誕生後の「兄としての自覚」が芽生え始めたあたりのしんちゃんの変化も見てて面白いです。
アニメ版が原作に及ぼした影響として、アニメの人気の上昇に伴い原作の下ネタやギャグの過激度をセーブさせてしまった気がする一方、アニメのスタッフ(特に初期のスタッフ)のこだわりとセンスで、原作に劣らない面白さを保ったまま超人気作にしてくれたのはまさに偉業としか言いようがないと思います。
というかアニメを放映してくてくれなければ私を含めてこの作品の面白さに触れることすらできなかった人もたくさんいたことでしょう。
そもそもアクション仮面やカンタムロボに対してのイメージって半分以上はアニメ版によって植えつけられたものだと思うし、ぶりぶりざえもんは真っ先にあの声と無駄な動きが思い浮かびますし・・・
そんな素晴らしいアニメだったからこそ、劇場版では臼井犠人自らが出演し熱唱するほど、原作とアニメが良い関係にあったのでしょう(映像化した自分の作品に不満を持つ原作者も結構多いみたいですし)。
そう考えるとクレヨンしんちゃんってアニメと漫画が二人三脚で作り上げた作品だと思いますし、あの時間帯で人気を獲得した以上、PTAの苦情やアニメの規制の影響で原作がパワーダウンするのも致し方ないのかななんて思います(これらが作品のパワーを奪うほどの影響量があるということ自体は腹立たしいですが)。
ただ、ここ数年のアニメ版スタッフからは原作を面白く映像化する気が感じられず、原作者や声優陣のやる気を根こそぎ奪い取っている気がするのは私だけでしょうか。
現在の漫画版の作者にはこの流れを断ち切ってほしいです。
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[投稿:2011-06-22 02:59:45] [修正:2011-06-22 03:14:34] [このレビューのURL]
7点 封神演義
少年漫画においての総力戦は、敵・味方ともに多数の戦力を持っていても、いざ衝突すると一人一倒のタイマン勝負になってしまうことが多かったり、主人公の独壇場になってしまうことが多いように思えます。
しかし、本作での基本的な流れは主人公勢力全体で敵勢力を打ち破った後に、敵のボス×味方勢力というスタイルが多かったのではないでしょうか。
そのため、ボス戦には味方サイドが全戦力を持って臨んでいる感がして、主人公以外も上手い具合に活躍するので、読んでいて面白かったです。
登場キャラクターも敵味方問わずキャラが立っており、それぞれの見せ場が丁寧に描かれているのもグッド。
そのため、いつだれが退場するかわからない緊張感が輪をかけて高まり、この作品の特徴の一つとなっているように思えます。
ただ、序盤は次々に新キャラクターを出す割にはそれぞれに対する掘り下げが浅いというか、個人的には登場人物のポジションやキャラ付けを把握出来ないまま次々にレギュラー化していったような感じがしたのが多少引っかかりました。
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[投稿:2011-06-10 03:11:43] [修正:2011-06-10 03:17:13] [このレビューのURL]
6点 かってに改蔵
特に中盤以降は漫画界のあるあるネタやパロディが基本的な構成要素なのですが、作者の毒も手伝って、この手のネタの漫画の中ではかなり面白いと思います。
ただ、個人的にはオチがあまり好きじゃありませんでした。
なんかあの最後を見たときは、それまでの面白さに水を差されてしまったような気がして、その後は本作を読み直すことはなくなりました。
本誌掲載時にはカラー等はほとんど与えられることはなかったのに、サンデーコミックスの缶バッジキャンペーンではケースのそこに地丹が描かれていたり、コナンや犬夜叉に続いてファンブックが発売されたりと、妙に愛されていた作品だったような気がします。
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[投稿:2011-04-13 11:11:46] [修正:2011-04-13 11:33:37] [このレビューのURL]
7点 羊のうた
冬目景の代名詞のような作品でしょうか。
世捨て人っぽい冬目イズムが全開で、絵柄も合わさりとても儚くて繊細な世界観や雰囲気を構築しています。
終盤には作者の心が若干柔らかくなったらしく、それが多少作品にも反映されていますが、それでも今の冬目先生にはこれほどまでに辛い物語を描くことはできないのではないでしょうか。
ただ、物語を核心に近づけるために必要だったのかもしれませんが、後半に登場したお父さんゆかりの女性は作品のテンポを少し乱したように感じました。
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[投稿:2011-04-13 11:25:29] [修正:2011-04-13 11:25:29] [このレビューのURL]
9点 からくりサーカス
全体で見たら全く必要のない話やグダグダな展開も結構多いのですが、面白い時は10点でも足りないくらい面白いし、爆発力が桁違いです。
また、42巻にも及ぶ長いストーリーを通してこれほど重厚で壮大なドラマを練り上げたことは驚異的だと思います。
サハラ砂漠での熾烈極めるしろがねたちの死闘や壮絶な展開の連続には、それまで私がリアルタイムで読んでいたどの漫画より凄まじい興奮や衝撃を覚えて、毎週鳥肌が立ちっぱなしでした。
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[投稿:2009-11-30 11:49:19] [修正:2011-04-13 10:50:52] [このレビューのURL]
5点 南国少年パプワくん
前半のシュールなギャグや登場キャラクターのインパクトが絶大な作品。
アニメ版の最終話に相当するエピソードまではその魅力が強烈でとても楽しめますが、後半は秘石の謎について中途半端に触れてバトル漫画にしてしまった挙句、方向性を見失ってしまったと思います。
それでも支持する人が多くいて、続編まで連載されたのは、先述の魅力を最大限に活かしたアニメ版の存在あってこそだと思います。
特に主題歌の「んばばラブソング」はパプワ島らしさ全開の名曲です。
gotouさんの仰ることは客観的に見ればもっともなのかと思いますが、アニメ版を含めた前半の魅力が、読者や視聴者が抱く「南国少年パプワくん」に対するイメージを明確に創り上げてしまったことが、本作の人気の理由なのではないでしょうか。
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[投稿:2011-04-12 10:43:41] [修正:2011-04-12 10:48:20] [このレビューのURL]
少年漫画として充分すぎるほどの完成度です。
登場キャラクターも個性的だし、話のテンポも良いし、絵に迫力もある。そして何より読みやすい(少年漫画においてこのアドバンテージは大きい)。
多くの登場人物の過去や背景、必殺技の論理的な説明(かなりトンデモ理屈だけど)もうまく話に盛り込んであるし、作者コラムやファンブック等を読めばその他の様々な設定もとても作りこんであることが伺えます。
また、歴史物はヒットしづらいというジンクスをも破り、時代背景上、どうしても付きまとう様々な制約と非現実的な表現の兼ね合いも中盤までは絶妙なバランスで併せ持っているのも特筆すべき点でしょう。
割とよく言われるように人誅編は少しやりすぎな気もしますが、それでも剣心が導き出した「答」はこの作品を見事にまとめきっていますし、剣心というキャラクターを揺るぎない存在に完成させていると思いますので、個人的には嫌いじゃないです。
名作だと思います。
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[投稿:2011-01-27 11:31:36] [修正:2011-01-27 11:50:21] [このレビューのURL]
4点 一番湯のカナタ
テルマエ・ロマエを読んでいて、過去に風呂をネタとした漫画ということでふと思い出したのでレビュー。
当時のサンデーで読んだきりなのでうろ覚えですが、最後のほう少し面白くなってきたと思ったときに終わってしまいました。
全体を通したら「微妙」の一言に尽きます。
前作「MISTERジパング」と言い、どこか当時の椎名先生は迷走していたように思えます。
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[投稿:2010-11-22 14:41:42] [修正:2010-11-22 14:41:42] [このレビューのURL]
5点 カムナガラ
ジャンルは「大河伝奇アクション」でしょうか。
高校生が謎の化け物と闘うという有りがちなシチュエーションで、系統的には「武装連金」とかに近い感じです。
スケールは大きかったものの、これと言って目を見張るものもなく、極めて凡作だったという印象。
比較的に近い系統の漫画では、本作と同じ掲載誌で後に始まった「ワールドエンブリオ」の方が、ほとんどの面で上回っていますが、アワーズらしい血生臭さは中々良かった感じです。
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[投稿:2010-09-16 12:11:11] [修正:2010-09-16 12:11:11] [このレビューのURL]
5点 銀魂
ギャグパート7点、シリアスパート3点、平均して5点くらいでしょうか。
ギャグとシリアスを上手く両立することの難しさを再認識させられる漫画。
ほかの漫画家を引き合いに出すのは悪いことなのでしょうが、真面目な話の最中でも自然にギャグをはさめる作者(徳弘正也先生とか)は凄いことやってるんだなと思いました。
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[投稿:2010-09-16 11:48:30] [修正:2010-09-16 11:48:30] [このレビューのURL]