「十歩神拳」さんのページ

総レビュー数: 76レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年11月30日

「地獄先生ぬ〜べ〜」から、ギャグと怖さと熱さと格好良さとぬ〜べ〜と玉藻とゆきめと鬼と学校と5年3組などを抜いたような漫画。
失ったものはあまりにも大きい。

正直面白くはないです。

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[投稿:2010-09-16 11:31:50] [修正:2010-09-16 11:35:07] [このレビューのURL]

普通、自分が面白いと思った漫画を語るときにはその作品の好きなところや凄いところを説明するものです。
例えば「絵やキャラが格好いい」とか、「あのシーンが心に残る」とか、「張り巡らされた複線が凄い」などのように。

ところが「幽☆遊☆白書」の場合には、いざ語るときに良い言葉が浮かびません。作画やキャラクター、台詞や展開はもちろん超一級なのですが、そんな言語化された評価では全然足りないのです。
あえて言うなら、それらの個々の要素が合わさることで生じる相乗的な何かがこの作品の魅力に思えますが、具体的に言葉では表せません。
つまり結局は、それらの要素を複合させて相乗効果を生むことのできる、富樫義博の天才的な「センス」という言葉に本作の魅力は集約されてしまうのではないでしょうか。

とにかく「幽☆遊☆白書」は天才富樫義博のセンスを実感する最適のテキストであり、人に本作の良さを分かってもらいたい場合は、最終的に「読めば分かる」になってしまいます。本作の魅力を理解するには、自分で感じるしかないのです。

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[投稿:2010-09-05 17:44:54] [修正:2010-09-07 14:19:22] [このレビューのURL]

5点 ACONY

遅筆は最早気にならない(むしろ早いと不安)のですが、飽きっぽさだけはどうにかしてほしいです。
せっかくかつてないほどフリーダムに冬目ワールドが展開されていたのに、あんな突然見切りをつけるなんてとても残念です。

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[投稿:2010-08-17 13:12:02] [修正:2010-08-17 13:14:05] [このレビューのURL]

3点 COPPELION

一年くらい前に書店で大量に平積みされているのを見て、当時の既刊4巻まで一気にジャケ(?)買いした作品。
正直失敗でした。

面白い面白くない以前に突っ込みどころが多すぎて全然楽しめませんでした。全巻購読しないでレビューするのも失礼かと思いますが、今後読む機会があった時に面白くなっていればレビューし直します。

でも、結構プッシュされてる作品だし、設定や題材が幅広い層に受けそうなので、今後実写映画化とかはあり得るかも。

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[投稿:2010-08-17 12:38:48] [修正:2010-08-17 12:44:53] [このレビューのURL]

おおむね評判の宜しくない本作ですが、要は読んだタイミングが評価に大きく影響すると思われます。

初見の時に10代後半以上であれば、既に多くの漫画を知り、感性も出来上がっているでしょうから、ストーリー的に特出した部分のない本作には面白みが感じられないかも知れません。

しかし連載当時に小・中学生であり、リアルタイムで読んでいた読者の中では結構な人気があったのではないでしょうか。
当時の少年漫画としては既に希少種であったシンプルでド派手な王道バトル漫画、しかもエログロの過激要素まで備えていたのだから。

少なくとも私の本棚では、「るろ剣」と「烈火」が、同級生への人気貸し出しタイトルの2トップでした。

また、パクリの点に関しては、裏武闘殺陣編なんて子供の目から見ても明らかに幽白のトレースでしたが、中途半端にコマの構図やキャラデザや台詞等をマイナー誌の作品から拝借するようなセコい作品と違い、まんま「幽白のような作品を描くんだ」というような目的が見えていたので、個人的にはあまり嫌悪感はありませんでした。

後半の画力の高さ、迫力は少年漫画として特出していると思うし、当時のイメージと現在の評価の均衡を考えれば、少し甘いけど6点くらいは付けたい作品です。

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[投稿:2010-07-25 10:30:09] [修正:2010-07-25 10:41:44] [このレビューのURL]

8点 HELLSING

この漫画に勝手にキャッチコピーを付けるなら「狂気とロマンの地獄紙芝居」。

言うまでもなく本作最大の魅力は、登場人物から世界観まで余すところなく満ち溢れている「狂気」ですが、同時に作品全体にある種の「ロマン」もあるはずです。
それは登場人物の生き様やマニアックな兵器の数々、戦場の情景や奇怪な特殊能力だったりしますが、大概は狂気を感じる場面と表裏一体で混在します。
そのため、本作において「ロマン」と「狂気」は甲乙つけがたい2大要素であると私は考えます。


また、この作品のアクションシーンはあえて躍動感に重点を置かず、重厚でインパクトのある地獄絵図のような1枚絵を紙芝居のように積み上げることで構成されていることが特徴だと思います。
キャラクターの表情やポーズが強烈に記憶に焼きつくのはそのためでしょう。
この、他のアクション漫画とは一線を画する特異な作風を表すために「地獄紙芝居」と称しました。


しかし終盤は狂気もインパクトも若干控え目になり、ロマンだけが突き抜けてしまった印象があります。
切なさや儚さ等の黄昏感を出そうと、意図的にそう仕向けたのかもしれませんが、正直若干物足りなかったかもしれません。
最終話はヘルシングらしい素敵な終わり方だったと思います。

〈2010年6月修正〉

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[投稿:2009-11-28 15:16:09] [修正:2010-06-30 15:55:10] [このレビューのURL]

ジャンプスクエア系列の雑誌にて読み切りや短期集中連載で神出鬼没に掲載され、妙なポジションを確立した作品。

うろ覚えですが内藤先生が自身のブログで「箱庭的な舞台を造り、そこに自分の好きなものをつっこみまくった」という旨の発言をしていたように、作風も世界観も内藤先生の趣味をストレートに反映したような、非常にカオスなものとなっております。

ただ、雑誌の購読層を考慮したのか、前作「トライガンマキシマム」と比べると戦闘シーンが良くも悪くもずいぶん見やすくなっているように感じました。

大層なネーミングの必殺技や特殊能力など近年希に見る良い意味での厨二成分濃厚な作品なので、るろ剣やジョジョが好きな方にはおすすめです。

ノリとしてはトライガンよりはむしろ、内藤先生が原案、キャラデザを手掛けたゲーム、「ガングレイヴOD」に近い感じだと思います。

コミックス1巻ではなぜか最初に掲載されたエピソードが未収録のためクラウスのキャラがいまいち掴みづらいかもしれないので、スクエア公式ページで一読すると良いかもしれません。
〈2010年6月修正〉

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-08 11:25:27] [修正:2010-06-30 15:54:21] [このレビューのURL]

キャラもストーリーも設定もなんか見たことのあるものばかりで既読感を感じます。逆に言うと安心して読める作品とも言えますが。
2巻の後からは盛り上がるだろうと期待したらそうでもなく未だにあまり盛り上がっていません。

決してつまらなくはないのですが、良くも悪くも毒が足りず、おそらく中綴じ時代のアワーズだったら看板漫画にはなれなかっただろうと思います。

絵が綺麗なのは魅力です。
〈2010年6月修正〉

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-04 14:24:20] [修正:2010-06-30 15:51:12] [このレビューのURL]

SF漫画の名作。
専門用語が多く、脚注がやたら多いのがいかにもSFっぽくて格好良いです。スケールも大きく読み応えがあり、完成度も高いと思います。

ただ、作者の小難しい哲学的な思想を作品の随所で主張しまくっているのが少し鬱陶しいです。読んでいる間、終始作者に見下されている感じがして不快でした。

〈2010年6月修正〉
先述の不快感から評価を低めにしてしまいましたが、このクオリティで7点は私の評価基準から考えると過小評価な気がするので+1点したいと思います。

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[投稿:2009-12-01 12:37:36] [修正:2010-06-30 15:05:27] [このレビューのURL]

漫画家、雷句誠の原点にして、この人の個性が凝縮されたタイトル。

表現は稚拙だし、絵もお世辞にも上手とは言えません。キャラクターの表情には柔軟さが無く、極端に喜怒哀楽を表しただけの数パターンしかありません(ババーンに至っては全部同じ顔です)。

しかし熱さはジュビロ先生に匹敵します。
魂がこもっています。
ギャグセンスも飛びぬけています(主にババーン)。

これらの面はこの頃から一級品だったし、それだけで本作には一読(特にババーンは必読)の価値があるでしょう。


例のガッシュ事件で雷句先生のこれらの持ち味まで消されてしまったことが残念でなりません。

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[投稿:2010-05-11 13:27:17] [修正:2010-05-12 14:29:26] [このレビューのURL]