「十歩神拳」さんのページ

総レビュー数: 76レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年11月30日

キュラソ星人とかが出てきて喜ぶ子供がいたのだろうか。
ネタが「爆弾」って・・・(笑)

最後の方でグレートが出てきたのが嬉しかったような覚えがあります。

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[投稿:2010-05-11 14:02:21] [修正:2010-05-11 14:03:04] [このレビューのURL]

(激しくネタバレしていますので、未読の方は読まれない方が良いと思います。)


主人公のロゼットが前向きで逞しいので、同じ作者の「ワールドエンブリオ」と比べると楽しんで読めました。


新装版の作者コメントで「蛇足」扱いされていたエピローグですが、個人的には有ってよかったのだろうと思います。

今までどんな辛いことがあっても決して足を止めず走り続けていたロゼットが、最終決戦のあと年月を経て心身が弱っていき、それでも気丈に振舞っていたのに最後の最後で孤独な「死」に直面した時の姿は見ていて辛かったです。
絶望と孤独のあまり、今までのロゼット像からかけ離れた弱々しい姿をあらわにした時は本当に切なくなりました。
そして、ほんの少しの救いでロゼットが笑顔になるシーンでは感動もしてしまいました。

苦難ばかりである、最終決戦後のロゼットの決末をうやむやにせずこのエピローグをわざわざ描き足した作者の思い切りは、讃えるべきだと私は思います。

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[投稿:2010-04-26 12:03:16] [修正:2010-04-26 12:03:16] [このレビューのURL]

残念なことに、私は歴史には非常に疎くて、あまり関心もありません。

この作品も、歴史物であるというだけで読み始めるまでにためらってしまいましたし、読了後も「続きが気になって仕方ない」というような禁断症状は今のところはありません。

しかし読み始めたらズルズルと読み進めてしまうし、すごい集中して読めてしまいました。

その理由はやはり岩明先生の「人間」の描き方が上手で、心奪われてしまうからなのでしょう。


「寄生獣」でもパッと見の印象とは裏腹にその神髄がアクションや戦闘ではなく「人間(あるいは化物)」であったように、本作も私のような半端な読者は歴史物という形式で描かれた「人間の物語」として楽しめられればいいかなと個人的には思います。
それでもとても面白く読めました。


歴史物としての特性や魅力を十分に味わえないのは、おそらく相当勿体ないことなのでしょうが。

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[投稿:2010-04-07 15:16:40] [修正:2010-04-07 15:35:45] [このレビューのURL]

笑って泣ける名作だと思います。個人的にはソドム兄弟のエピソードが好きです。
原作では各ストーリー終了後のエピローグが1ページくらいで終わるため、アニメ版と比較して余韻がないのが若干残念なところ。


ドラゴンボール以降のバトル漫画では気功波や衝撃波の類の技が氾濫している中、この作品では基本的には梁師範以外は気を使わないことにより、梁師範の活躍するシーンそのものを作品全体のアクセントとして上手く機能しているように思いました。

また、素手でも梁師範をさらに上回る強さを持つことで、ターちゃんの規格外っぷりを見事に表現しています。


キャラクターによって戦闘態勢の構えやモーションが異なることや、きっちりと役割分担されたキャラ付けからも、キャラクターそれぞれの個性を出すための細やかな配慮が感じられるため見ていて楽しいです。

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[投稿:2009-11-30 11:34:47] [修正:2010-04-07 14:54:06] [このレビューのURL]

とにかく読みづらいです。
絵が非常にゴチャゴチャしています。

それも、マキシマムと違い単純な動作のアクションシーンですら一読しただけではわかりません。
おそらく、無理をしてまで格好いいポージングで描こうとしたためだと思います。

しかしその姿勢があったからこそ、「マキシマム」の革命的なアクションシーンが誕生したのではないでしょうか。

また、このころから既に登場人物や武器のデザイン、世界観、演出、画風等のさまざまな面で独創的なセンスと可能性が輝きを放っています。


そして、黒田洋介氏を筆頭とした想像力豊かでなお且つ優れた感性を持つクリエーターの方々が、格好良くてわかりやすいアニメ版「トライガン」を創り出したことで、多くの人にトライガンの魅力が伝わり、トライガンシリーズは名作としての地位を築くことが出来たのでしょう。

それに、トライガンシリーズは様々な面において多数の漫画やアニメ作品に大きな影響も与えています。


トライガンシリーズや内藤先生の漫画家としての礎なったこと、業界に与えた影響等を考慮すれば、この作品の存在意義は点数以上に大きなものがあると私は思います。

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[投稿:2010-04-07 14:33:00] [修正:2010-04-07 14:35:32] [このレビューのURL]

確かに100巻を越したあたり(個人的には120巻前後)からはそれ以前の勢いもなく衰えを感じ、かなり微妙なエピソードが多くなったように思えます。


しかし考えてみてください。100巻までは多くの人が「面白い」と認める作品を、それもギャグ漫画で1回も休載せず創り続けたのです。これはもはや奇跡的な神業と呼べるのではないでしょうか。そんなことができる漫画家はこの人以外あり得ないと思います。その偉業は揺るぎようのない事実なのです。

そして作品初期のクオリティが尋常じゃありません。当時のギャグ漫画であのセンス。今読んでも爆笑できる過激なギャグ。毎週のように乗り物や武器などの数々のメカが登場し、それを見事に描き上げる知識と画力。もはや一介のギャグ漫画のレベルとは思えません。

そして何より「両津勘吉」というモンスターポリスを生み出した功績。


思い入れ補正と言われればそれまでですが、全盛期のこち亀に並ぶ衝撃を与えてくれるギャグ漫画に未だ出会っていない以上、この作品にこれ以上低い評価をつけることは私にはできません。

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[投稿:2010-03-12 11:22:25] [修正:2010-04-07 14:34:59] [このレビューのURL]

カバーのイラストや装丁、帯の文から感じた雰囲気がそのまんま読後に本作に対して抱く印象と言っても間違いはないでしょう。ポカポカした癒し系作品です。

10年前の冬目先生の作品群を構成していた世捨て人チックな冬目イズムはもはや見る影もなく、すっかり角が取れてしまいましたが、当時の冬目先生ならおそらく描けなかったであろう新たな魅力が詰まった一作です。

「羊のうた」や「黒鉄」等の初期作品の切なさややり切れなさと、本作の温かさを自由自在に使い分けられる能力があるとしたら、冬目先生は雰囲気漫画の漫画家としてはもはや鬼才の領域に入る人なんだろうなぁ。

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[投稿:2010-03-12 10:55:21] [修正:2010-03-12 10:55:21] [このレビューのURL]

私がガンアクションが好きだということも理由の一つかと思いますが、現時点ではとても楽しめています。

近年のガンアクション漫画は、(良い意味で)インチキ銃と超人的体技を駆使して超絶バトルが繰り広げられたり、とにかくバカスカ撃ちまくって大量の薬莢描かれる作品が多いように感じます。
もちろんそれはそれで面白いし大好きなのですが、本作はそれらのパターンとは異なります。

基本は静かで硬派な西部劇風の雰囲気で、漫画にしては若干華がないように思えますが、キメるところはビシッとキメる。魅せるべき所はきちんと漫画的な表現を使ってしっかり盛り上げてくれます。
このバランスが絶妙で、皆川先生ならではのセンスがあってこそ成せる業だと思います。

これほどまでに“動”と“静”のシチュエーションを書き分けられる漫画家はそうはいないことでしょう。

また、この作風はリアルさと漫画っぽさを兼ね備える皆川先生の絵で描かれているからこそ成り立ものだと思います。


つまり本作は他のガンアクションと比較するとぱっと見は地味で面白みに欠けるように思えますが、実は皆川先生以外の漫画家ではそうそう描けない高クオリティな作品であると私は考えます。

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[投稿:2010-02-23 11:16:43] [修正:2010-02-23 11:49:52] [このレビューのURL]

ベタベタの王道的な展開で新鮮味には欠けますが、漫画としてのバランスは非常に良く、安定感があります。

斬新で奇抜な作品を創り出せることはもちろん漫画家として最も重要な能力の一つだとは思いますが、ある程度定番化した当たり前のストーリーや展開を上手くまとめ上げることも高度な技術だと思います。

他のレビュアーの方々が仰る通り、「ダイの大冒険」と比較するとキャラクターの魅力などの多くの点で劣っていることは否めませんが、先に述べた点においては本作の完成度は高い位置にあると思います。

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[投稿:2010-02-23 11:36:58] [修正:2010-02-23 11:36:58] [このレビューのURL]

台詞回しや登場人物、ストーリーの全てがクセが強いため、読者の好みによって評価は大きく分かれると思いますが、単純にガンアクション漫画として見れば普通に良作だと思います。

私の中では近年のガンアクションは主に「内藤泰弘型」(デタラメ人間がインチキ銃で繰り広げるトンデモアクション)と「伊藤明弘型」(超絶運動神経人間が現実的な銃で繰り広げるスーパーアクション)の二つに分けているのですが、本作は後者に該当するでしょう。

この手のノリの洋画の経験値が高く、作者と同系統の嗜好を持つ読者ならさらに数段楽しめるかと思います。

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[投稿:2010-02-23 10:34:41] [修正:2010-02-23 10:34:41] [このレビューのURL]