「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

どの話も、暗澹とした空気が漂っていて
短編集ながら異彩を放つ漫画。

1巻に収録されてる3編はどれも珠玉の出来栄えで
その中でも、「きっとかわいい女の子だから」は
些細なことで瓦解してしまう思春期の危うさを
見事に描き切った傑作だと思います。

一方、2巻の方は個人的にどれも佳作止まり
1巻は9点を付けたいくらいの衝撃だったけど
2巻の方は6点くらいかな、てことで総合点は8点にしときます。

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[投稿:2012-08-31 14:24:57] [修正:2012-10-22 11:47:35] [このレビューのURL]

ストーリーは凄く面白いんだけど
この物語は、漫画よりも文章で読みたかったなというのが本音。
と言うのもこの漫画の性描写が、生々しすぎて苦手だから。
ガッツとキャスカのセックスシーンは毎回飛ばして読んでるし
蝕の場面も、「怖い」「恐ろしい」よりも「エロい」という感想の方が先に来る。

最近はそんな描写も鳴りを潜めているが、今度は物語の進行が遅い、遅い
ストーリーの先が気になるのは確かだけど、待ち遠しいと言うほどではないかな
完結してから一気読みしたいタイプの作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-21 09:39:28] [修正:2012-10-21 09:47:22] [このレビューのURL]

7点 神童

前半の野球部分がちょっと冗長。
うたの能力を間接的に描いていて、これはこれでつまらなくは無いんだけど
話の本筋からは少し外れるし、物語全体の3分の1くらいを占めてしまっているので
ストーリーの導入としては、ちょっと長いかな、と。

しかし、後半に差し掛かかり和音が音大に入学してからは、とても面白い。
2人をとりまく環境が徐々に変わっていき
流れる様にストーリーが進展していく。
思わぬ逆境もあり、クライマックスに至るまでの終盤の展開はとてもドラマチックだった。
ただ進展が早すぎるせいか、トントン拍子に物事が進み過ぎているようにも感じてしまう。
前半の野球シーンを削って、後半の和音の学園生活や、うたの心境の変化に
話の配分を割いてくれれば、もっと評価は上がっていたかな、と思う。

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[投稿:2012-06-29 17:16:32] [修正:2012-10-20 21:27:37] [このレビューのURL]

すでに他のレビューでも言われていますが
漫画ではなく、絵に文章がついた絵本と言った形式の作品です。
そのため物語の展開は簡潔でテンポよく進展していくのですが
反面、漫画の強みであるキャラクター性には欠けています。
チベット民話が元になった話というだけに、
童話を読んでいる感覚に近いですね。

ナウシカが公開される前に描かれたこの作品は
映画監督、宮崎駿を形成するルーツの一つでしょう。
ジブリ映画が好きなら、読んでおいて損は無いと思います。

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[投稿:2012-09-15 10:52:16] [修正:2012-09-15 10:52:16] [このレビューのURL]

絶えず何かしらの騒動やイベント(レース)があり、26巻という長編ながら飽きさせない作りになっています。

ただ物語の締めくくりは「そう来たか」という感じで、期待を裏切られた思いです。
なんというか、駿平の成長の証のようなものを作中で見せてほしかったな、と。
ぶっちゃけ駿平って、結構色々いい加減で、けじめのつけ方が後手後手なところもあり
「行動力がある」というところ以外、最後まであまり良いところが無いんですよね。
その中で唯一、仕事に真摯に取り組むようにはなる、というところが成長として見てとれるんですが
それも、結果としてついてこなかったのが歯がゆい。

あの終わり方も有りだと思うけど、やはり「長期連載の割りにこのラストか」という感じです。
自分は、この漫画を青春ドラマとして捉えていたので
最後はもうちょっと爽やかな感動がほしかったんです。
でも、全体としてはとても完成度の高い漫画だと思いますよ。

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[投稿:2012-08-27 18:10:25] [修正:2012-08-27 18:22:14] [このレビューのURL]

乱暴な言い方をすれば、
色んなキャラを登場させてバトルロイヤルさせました、っていう漫画。

大ゴマの多さや印象的なセリフ回しによって、
勢いのある漫画に仕上がってるけど
どのキャラも、闘いに身を投じてる動機付けが薄く
闘いの中に、因縁や信念といったものがほとんど無いので、
個人的にはそこまで熱さは感じなかったかな。

まあ、やっぱキャラ漫画ですね
実力の劣ったキャラにも色々見せ場が用意されてるので
登場人物一人一人の活躍が存分に味わえます。

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[投稿:2012-08-09 12:51:05] [修正:2012-08-11 15:34:32] [このレビューのURL]

個人的に、喋らないキャラクター(関くん)ってのが苦手
人間性を感じにくく、どうしても動物的に見えてしまう。
登場人物が多彩で個性的なら無口キャラもありだけど
ほぼ2人のやり取りに終始するこの漫画では
横井さんの関くんに対する反応が
動物の生態観察のように見えてしまう。
せめて、授業中以外ではまともに喋れるキャラにしてほしかった。

遊びの内容はというと、面白いけど当たり外れも大きいという感じ
でも絵柄は可愛らしくて読み易いので
幅広い層が抵抗なく読める安定した漫画だと思います。

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[投稿:2012-06-19 16:15:39] [修正:2012-07-30 21:55:01] [このレビューのURL]

独特な言葉遊び、ヘンテコな妄想、癖の強いサブキャラなど
全編に渡りシュールな内容で、
人を選ぶ傾向がありそうな4コマ漫画。

自分の笑いのツボにはハマらなかったけど
このシンプルで顔文字チックなキャラの絵は、
ほのぼのしていて凄い好みです。
特に主人公のサナギさんがいいですね、
驚いてる顔とか、笑ってる顔とかが、いちいち可愛いです。

4コマのネタは合いませんでしたが、
キャラの可愛さを加味しての5点献上です。

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[投稿:2012-07-30 18:31:35] [修正:2012-07-30 18:33:38] [このレビューのURL]

コロコロと変わるよつばの多彩な表情、
細部に至るまで丁寧に描写された背景、
絵を眺めているだけで、こんなに楽しくなる漫画も他に無いかも。

内容の方も、日常漫画として非常に洗練されており
何気ない日常を面白おかしく描いてしまうセンスや
緩やかに経過していく一日一日の継続性が心地良く
読み続けていくうちに、よつばの毎日に浸っているような気分にさせてくれます。

絵、構成力、リアリティ、全てが高いレベルでまとまった
日常漫画のお手本、または決定版と言える作品ではないかと。

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[投稿:2012-07-26 16:34:11] [修正:2012-07-27 00:22:13] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

主人公の桜木同様
試合を重ねるたびに漫画自体もみるみる上達していった。
平面的で動きの乏しさがあった試合描写も
段々と多角的なアングルと躍動感が加わっていき
役者の揃った中盤以降はストーリーの盛り上がりと相まって
目が離せない面白さがある。

その中でも25巻から始まる山王戦は圧巻で
ページを開いたが最後、試合の面白さに夢中になり
毎回決着まで止まらず読みふけってしまう。
試合終了間際の攻防も凄まじく
セリフも擬音も一切排除して
絵だけで魅せるスピード感と迫力は、まさに脱帽の一言。
一つの試合に長い巻数を割いているけど
山王戦は、それに見合うだけの爽快感と充足感があります。

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[投稿:2012-07-18 18:08:54] [修正:2012-07-24 15:58:34] [このレビューのURL]