「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

笑えるし、ほのぼのするし、考えさせられるし
畜産業に対する造詣も深まる、と至れり尽くせりな漫画。

作品の性質上、生き物の生死も描かれ、重くシリアスな面も併せ持っているけど
小気味良いギャグとテンポの良さで、それを感じさせずサクサク読めてしまう。
とはいえ、生き物の生死が疎かに描写されている訳でもなく
その過程で発せられる、畜産に携わっている人のセリフは
思わず一考してしまう印象深さがあり記憶に残ります。

肉体的な面と、精神的な部分での畜産業の過酷さも描かれているけど
「答えは一つじゃなくてもいいんだ」という作中のセリフにもあるように
専門分野をテーマにした作品にありがちな
こうあるべきという説教臭さが無いのも良かった。

そして何より、エゾノーの生徒と先生達が個性的でいいキャラばかり
普通に学園物として見ても充分面白い。
この先何度も読み返すことになる漫画だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-08 16:37:35] [修正:2013-08-09 15:57:51] [このレビューのURL]

8点 ラフ

[ネタバレあり]

ヒロインとの関係が少し予定調和に進みすぎるきらいはあるけど
終盤の波乱の展開を皮きりに、
徐々にヒートアップしていく物語には引きつけられるものがあります。
そして競泳の結果では無く、ヒロインの告白で締めるラスト
これが何とも爽やかなんですよね。

あだち充の漫画は、スポーツ漫画では無く、
青春漫画だな、と改めて認識させられました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-14 17:45:12] [修正:2013-03-26 22:39:57] [このレビューのURL]

史実をベースにしているけど堅苦しさは微塵も無い。
強くなろうとする主人公と、その前に立ちはだかる強敵達、
志しを共にする仲間や、戦いに華を添える女性キャラの存在、など
青年漫画でありながら、少年漫画のツボを押さえまくってますw

話の魅せ方も幅広く、権力闘争や外交での謀略なども挟み
飽きさせない面白さ、このまま最後まで突っ走ってほしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-01-14 21:25:05] [修正:2013-03-26 03:46:25] [このレビューのURL]

クローンや惚れ薬、命を縮める代償を払う覚醒機と抗鬱機、
他人の体に意識を移すボディレンタルなど
禁断とされる科学と、それにすがろうとする者たちが描かれた全7編の短編集。

自分が今まで読んできた作品だと、こういう禁忌に魅入られる人間って
大概、惨めな末路を迎えるというのがセオリーだったんですが
この漫画は違いますね、科学を悪用しようとする人間は出てこないし
救いの無い結末が描かれることもありません。

「禁断の科学」が人生を悲観した者たちを立ち直らせる一助となっており
どの物語も心温まるヒューマンドラマとなっています。
読み終わると、少し目の前が開けるような心安らぐ感覚、
人生で壁にぶち当たった経験のある人に読んでもらいたい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-16 23:29:04] [修正:2013-01-11 23:42:12] [このレビューのURL]

ラストでの賛否はどうあれ
全体を通して見れば、単純に面白い漫画だと思う。

自然災害の脅威と、恐怖に押し潰された人間の狂気、
この2つの恐ろしさが身を震わせる迫力で描かれていて
恐怖という感情を呼び起こしてくれるパワーを感じます。

こういうパニックサスペンスって
「こういう状況になったら自分はどうするかな」って
読者に思わせたら勝ちなんじゃないでしょうか。
自分は想像しちゃいました、負けです、面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-17 17:27:30] [修正:2012-12-17 17:28:09] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-19 08:09:00] [修正:2012-11-19 08:09:00] [このレビューのURL]

どの話も、暗澹とした空気が漂っていて
短編集ながら異彩を放つ漫画。

1巻に収録されてる3編はどれも珠玉の出来栄えで
その中でも、「きっとかわいい女の子だから」は
些細なことで瓦解してしまう思春期の危うさを
見事に描き切った傑作だと思います。

一方、2巻の方は個人的にどれも佳作止まり
1巻は9点を付けたいくらいの衝撃だったけど
2巻の方は6点くらいかな、てことで総合点は8点にしときます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-31 14:24:57] [修正:2012-10-22 11:47:35] [このレビューのURL]

この漫画はアイディアの宝庫。

・強さを数値化する「スカウター」
・2人のキャラクターを合体させる「ポタラ」
・一時的に力を増幅させる「界王拳」
・他者の生命エネルギーを凝縮して放つ「元気玉」
などなど、魅力的な必殺技や設定がバンバン出てきます。

あとは言うまでも無いけど戦闘シーンが上手すぎる
超人バトルを描いてるのに「何がどうなっているのか分からない」
ということが一つとして無かった、流石。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-09 13:58:15] [修正:2012-09-21 10:59:06] [このレビューのURL]

8点 ブッダ

まず驚いたのが、タッタ、バンダカ、ナラダッタ、デーパ、アッサジなど
作中の大半のキャラクターが、手塚治虫の創作だということ。
そして創作のキャラクターを含め、様々な人物の視点から物語を紡いでいくことで
手塚治虫は、ブッダの物語を壮大でドラマティックな群像劇に仕立てあげてしまった。

悟りを開くまでのブッダの苦悩を描いてるだけなら、ここまで面白くはなかっただろう。
脇を彩るキャラクターの激情、嫉妬、憎悪、羨望、愛憎のドラマがあればこそだと思う。
だからこそ、ブッダの苦悩の日々も映えるし、何より多彩な登場人物が交錯し、巡り合い
次第にブッダの教えに惹かれていく様子にワクワクさせられてしまう。

宗教を題材にしメッセージ性も強いのに
少年漫画的な面白さを失うことなく、維持出来てるんだから、
やっぱり手塚治虫は凄い、と改めて感じさせられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-18 23:37:37] [修正:2012-06-19 10:45:58] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-24 17:26:05] [修正:2012-05-24 17:26:05] [このレビューのURL]