「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

8点 DEATH NOTE

死神とデスノートといった非現実要素を交えて展開する心理戦が面白い。

一般的には、ニア編の評価はいまいちみたいだけど
個人的には好き、Lでも捕まえられなかったキラを
後継者のニアとメロで追い詰めるという展開が熱い。

終わってみれば1勝1敗、と
キラと捜査側、どちらにも花を持たせたシナリオ構成も良いです。

残念なのはL編のラスト
Lの名前を書いて殺すのが死神ってのは反則でしょ
そりゃLでも、手のうちようが無いですよ。

まあ、でも全体的に見て面白いです、巻数もほどほどで一気に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-09 17:33:15] [修正:2012-05-09 18:05:55] [このレビューのURL]

文化、宗教、風土に及ぶ、緻密な世界設定。
主人公カイに委ねられた究極の選択。
結末に明かされる、壮大な仕掛け。

これらによって構築された物語は、
上下巻という短さながら、とても重厚なものに仕上がっている。

読後には、長編ファンタジー小説を読み終えた時のような満足感があった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-03 15:18:47] [修正:2012-02-03 15:18:47] [このレビューのURL]

途中からバトルに移行した漫画だけあって、全体を通して見るとまとまりがない
他の作品の影響を受けたのか、作者の価値観が変わったのか分からないが
初期の作風はヒューマンストーリーなのに
その後は妖怪退治の漫画になり、終盤にはえぐい話も描くようになる
…と言った具合にどんどん作風が変わっていく。

しかし、この作風の変化が個人的には良い方向に働いてて
暗黒武術会辺りから、敵対相手の思想や、人間性にも焦点が当たるようになり
勧善懲悪のバトル物に留まらない作品へと昇華していったのが面白い。

また、作風同様、画風も相当変化しており
トーンを多用し丁寧に描かれていた初期に比べると
後期はバトル漫画になったこともあり荒々しい描写や、手抜きとも思えるような簡素な絵も目立つ。
だが一方で、キャラの表情は徐々に洗練されていき
特に仙水編は、冨樫義博の作品の中でも、一番絵に迫力がある。
・捨て石にされた天沼を倒し、静かな怒りを感じさせる蔵馬の表情
・魔封環を使う覚悟を決めたコエンマの表情
・裏男の中で、涙し次元刀を発現させる桑原の表情
など、どれもセリフ無しでキャラクターの感情がダイレクトに伝わってくる凄味のある画に感じた。

上に挙げたように、作風、画風共に変遷の激しい作品だが
中盤以降は、「レベルE」「ハンターハンター」を思わせる捻りと黒さが加わり
凡庸なバトル漫画で終わらない、独特の魅力が備わった漫画になったと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-30 21:04:06] [修正:2012-01-30 21:20:29] [このレビューのURL]

「よつばと」もそうだけど、この作者は喜怒哀楽のデフォルメ表現が凄く上手い。
驚いて目を丸くしてる顔や、怒って目を逆立ててるキャラの表情を見ているだけで笑えてくる。

一カ月ごとの内容が一話ずつ描かれており、変な引き延ばしもなく
登場人物が卒業する3年生の3月に、ちゃんと終わりを迎えたのも清々しい。

連載終了から10年が経ったが、キャラの掛け合いが生む笑いはまだまだ色褪せず
今読んでも充分面白いし笑える。4コマ形式では未だに一番好きな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-27 18:07:29] [修正:2012-01-27 18:49:47] [このレビューのURL]

読み進めるごとに徐々に謎が解き明かされ
それと同時にまた新しい謎、新しい伏線が出てきて
少しづつ、この世界の輪郭が明らかになっていくという構成が良い。

登場人物も単純な善悪に分かれておらず
様々な立場の人物や組織が、それぞれの思惑を持って行動しており
その時々で敵対したり共闘したりと
変化していく人間関係も面白かった。

漫画という媒体で、ここまでストーリーを膨らませ、謎を散りばめながら
伏線をキチンと回収し、だれることなく物語を収束させたのは凄いと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-12-01 20:12:03] [修正:2011-12-01 20:12:54] [このレビューのURL]

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