「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

108巻という長期連載をコメディとシリアスの両輪で見事に走破、
序盤はギャグ寄りで終盤はシリアスな展開が続いたが、
どちらに振り切っても面白くする作者の力量に感服。

完結以降も、電子版などで新たなファンを獲得し、
相当な売上を叩き出してるとのこと、
かく言う自分も電子版で読み始めたら、止まらなくなってしまい
そのまま完結まで読み続けてしまいました。

概ね最後まで楽しく読めたけど
終盤に主人公と、あるキャラとの間にわだかまりが出来、
それが最後までいまいち解消されなったのが唯一の心残りですかね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-22 19:00:43] [修正:2021-09-22 19:00:43] [このレビューのURL]

漫画配信サイトのピッコマにて連載している韓国人作家によるフルカラー漫画。
三流ライトノベルみたいなタイトルを見て「絶対面白くないやつだコレ…」
と思いきや意外や意外にこれが面白い。

自分はドラクエを初めとしたRPGが好きなのですが、強力な装備を入手した時や
強力なスキルを修得した時のあの高揚感をこの漫画でもそのまま味わえました、
RPGのキャラビルド的な面白さをここまで漫画に落とし込めるのは凄いなと感心します。
ストーリーの組み立ても上手く、すぐに次の話が読みたくなる引きの強さがあり
一話一話確実に楽しませてくれる秀作です。

ピッコマの「待てば0円」で読めば、100話以上を無料で読むことが出来ます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-14 19:57:12] [修正:2021-01-15 21:16:39] [このレビューのURL]

全6巻というのが信じられないくらい密度の濃い物語。
主人公が追体験する前世の記憶はどれも1巻に満たないボリュームながら、
内容自体はそれ以上に濃密で、それぞれが小説一本分に感じるくらいの余韻をもたらしてくれる。

幾つもの前世の記憶を辿り、
徐々に主人公とヒロインの因縁が露わになっていく構造もまた秀逸で、
これが読み手の興味を途切れさせることなく、最後まで夢中になって読める要因となっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-10 23:38:22] [修正:2021-01-10 23:38:40] [このレビューのURL]

本格テニス漫画。
主人公のエーちゃんはとにかく考えに考える思考型のテニススタイルが特徴、
格上との試合も、相手と自分の双方の技量、プレイスタイル、コンディション等々、
ひたすら分析を重ね突破口を切り拓いていく。
思考によって試合の流れがぶつ切りになりそうな不安があったが、むしろ情報が整理されることで読者と主人公の思考の同一化が図られ、よりその試合に没入していく感覚があった。

残念ながら47巻まで続いたのに最後は逢えなく打ち切り終了。
視点がブレずに、常に主人公にスポットを当て続けていたのが好印象だった反面、
連載の長期化によりブレないということが逆にマンネリに繋がってしまったような気もする。
しかし講談社漫画賞を受賞しアニメ化もされたのに打ち切りとは、
連載を続けていくことの難しさを改めて思い知らされました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-24 05:24:37] [修正:2020-08-24 08:50:33] [このレビューのURL]

8点 ヒミズ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-24 00:31:13] [修正:2020-08-24 00:31:13] [このレビューのURL]

この漫画の最大の強みは個性的で多彩なキャラクター達、
出足こそ打ち切りを危惧されるほどスロースタートだった本作ですが、
キャラが増える度に加速度的に面白さが増していきました。
登場人物こそ多いものの、それぞれがパッと見で誰か分かる出で立ちをしており、
一人一人にスポットの当たる見せ場も用意されていて、全員がキャラ立ちしています。

正直言うと、主人公の炭治郎と妹の禰豆子(ねずこ)を除き大半のキャラは
第一印象が良くなかったのですが、その後の活躍で漏れなく印象が好転し、
さらに死闘に次ぐ死闘が、より一層キャラクターを引き立て
途中退場するキャラクターさえも、一瞬の閃光のように鮮烈な印象を残し散っていきます。

作品自体もアニメ化後に社会現象的な人気を得ましたが、安易な引き延ばしも無く
駆け抜けるように終焉を迎えました。
人気が出るとなかなか終わりが見ない少年漫画が多い中、20巻そこそこで綺麗に終わり、
面白さのピークを終盤に持ってこれる作品は貴重だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2019-06-17 23:48:44] [修正:2020-08-02 06:02:38] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

短編連作形式の物語が好きだ。
それぞれが独立した話でありながら
その実、全ての話が僅かな接点で地続きに繋がっている、
そんな交錯していく登場人物たちの人生にロマンを感じるからだ。

さて、この漫画だが全4編からなる短編連作である、
タイトルにもなっている最初の話「星守る犬」はとても物哀しく心をえぐるが、
2巻の最後まで読み終えた時、ほんの少し、本当にほんの少しだが
最初の話でえぐられた痛みが和らいだ。

すでにあの世へ旅立った彼、その彼と同じ姿をした犬が、
彼と同じ名前を持った犬と生きて邂逅する、それだけでなんだか少し救われた気がした。
ただただ悲しいだけの話で終わらず、因果を感じさせてくれるのも
短編連作の魅力の一つだ、この漫画はそれを十二分に活用している秀作だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-03-12 20:38:12] [修正:2020-03-12 20:41:08] [このレビューのURL]

チンチロ編の濃密な面白さが素晴らしい、個人的にはカイジで一番面白いのがこのエピソードだと思う、
前作の限定ジャンケンも良かったが、相手をやり込める痛快さでこのチンチロ編に軍配が上がる。
続く沼編が長すぎるのは玉にキズだが、全てが結実するラストで全部吹っ飛ばしてくれた、
これ以上無いくらいのエンディングだけに、ここで終わっておけばなあという思いは拭えない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-03-07 19:59:33] [修正:2020-03-08 16:26:10] [このレビューのURL]

限定ジャンケンを初めとする独自且つ命がけのゲーム、
悪党共の妙に説得力のある弁舌、「ざわざわ」という描き文字、
そして刺さりそうなアゴ。
他の漫画とは一線を画す、オリジナリティに溢れたセンスの塊のような漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-03-07 18:54:33] [修正:2020-03-07 18:54:33] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

大抵の場合、哲学なんて語られても堅苦しくて説教臭く感じてしまい
「ご高説ありがとうございました」と言いつつ、半分以上は右から左に垂れ流しだ。
堅苦しいで終わればまだいいが、下手に手を出せば
作品全体を安っぽく見せてしまうことだってある。
そんな扱いの難しい哲学要素がこの漫画にもガッツリと盛り込まれているが、
話の流れを遮ることなく自然と物語の中に溶け込んでいるので堅苦しさは感じない、
それ以前にストーリー自体が「生命とは何か」を考えるプロセスのようになっており、
一貫したテーマとメッセージ性はむしろ心地よくすらあった。

とはいえ、そういったメッセージが映えるのはアクションサスペンスとしての
面白さが土台としてあったからだろう、
常にスリリングな展開を維持し日常が脅かされていく物語は哲学要素など無くても充分に面白い。
そしてそこに軸となる生命のテーマを置くことで、多重構造的な面白さをも実現している、
サラッと読んでもジックリ読んでも楽しめる懐の深い作品だ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-12-20 11:13:31] [修正:2019-12-20 11:48:27] [このレビューのURL]

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