「Scrooge」さんのページ

少年、呪われた少女、殺人鬼の遺品、超能力、変な名前、怪しい組織、怪しい男。

底が浅く陳腐すぎて、漫画として誉めるところがない。
ただし、絵の力強さとリズムの良いネーミングは素晴らしい。
今後の成長に期待したい。

*30代男性読者の視点で酷く書いたが、
 掲載誌の想定読者は中学生ぐらいであろうから、
 これで良いのかもしれないとは思う。

完結後の追記

連載当初から著しく成長し、とても良い漫画として終わった。
冒頭を過ぎて一通りの設定説明が終わったあたりから、主人公を含めキャラクターたちの行動が力強くなってくる。
読み進めるにつれて作品のメッセージが明確になり、確かな終わりへ進む感覚が頼もしかった。

作品のメッセージとは成長への意志。
未熟な若者たちが、選択し自己決定し、協力して抗って、弱い自分と決別していくこと。
作中このモチーフが繰り返しあらわれる。というよりそれしか出てこない。
仲間の小さな勇気に励まされて、より困難な決断へ立ち向かう。
その連鎖が大きな物事を動かしていくのだ、というド真ん中のド真ん中。

正しいメッセージを説得力のある形で提示している。
よくぞ描ききってくれたと作者にお礼を言いたい。

ただし、漫画表現はあまり進化しておらず、慣れていないと読みづらい。
次回作に期待。






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[投稿:2011-12-11 13:02:07] [修正:2015-10-25 19:25:47]