「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

8点 水域

信心深い方ではないのだが、
「この作品は"ノン"フィクションです」と、
但し書きでもあれば、思わず信じてしまったかもしれない。

夢の中に存在する、今はもう無き在りし日の田舎…、
滝壺の龍神が見せるノスタルジックで切ない神秘の物語に、
現実にもこんな奇跡があったらいいなと祈りたくなってしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-06 20:57:52] [修正:2018-03-06 20:57:52] [このレビューのURL]

8点 GANTZ

[ネタバレあり]

メインキャラをあっさりと使い捨てたり、ヒロインに地味っ娘を据えたり、
急に視点を変えて超能力者や吸血鬼を出したり、
はたまた、途中主人公をドロップアウトさせたりと、
普通だったら、人気低下を危惧して編集からストップがかかりそうな展開が
すんなりと話の中に組み込まれ、予測できない物語を生み出していた。

読み手の裏をかけばいい、という訳では無いが、
これだけいくつもの定石を外しながら、ストーリーを完結までこぎつけた点は
もっと評価されていいと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-10 16:01:33] [修正:2017-11-22 09:17:47] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

読者を引き込むアプローチの上手さは、前作のGANTZ同様健在。
超常の力を得た2人の人間の対極の行動が目を引き、
グイグイと物語に引き込んでくれます。

一方、結末は割りとベタに締めくくるこの作者、
ベタベタなエンドも嫌いではないけれど、
この作品では終盤の隕石の落下があまりに唐突過ぎた為、
打ち切りを喰らった少年漫画のようなラストになっていました。

終盤の展開こそ肩透かしでしたが、ダラダラと長引かせずに、
全10巻という適当なところで終わらせたのは良かったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-22 09:11:15] [修正:2017-11-22 09:11:15] [このレビューのURL]

実力差度外視で、接戦、接戦を繰り広げる予定調和な展開はご愛嬌。
固いことは言わずに、ロードレースを通して描かれる、
熱くて濃いキャラクター達の白熱のデッドヒートを楽しむ作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-27 19:38:13] [修正:2017-10-24 21:36:37] [このレビューのURL]

居場所を求める思春期の苦悩、暴力と悪意の連鎖、
青年誌らしいネガティブな感情をはらみつつも
面白さの根本にあるのはバトル系少年漫画のそれ。
みるみる強くなっていく主人公と次々現れる強敵達、
そのシンプルな構図が素直に面白く、最終巻まで一気に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-08 13:12:32] [修正:2016-12-08 13:12:32] [このレビューのURL]

この作者の描く日常の描写は個人的にちょっと合わないところがある。
遊び心のある風変わりな技法を随所に取り入れてるんだけど
効果的な演出として作用しているものもあれば、
逆に分かり辛いと感じる場面も多々あって、一長一短といった感じ。
加えて、一話ごとのオチもピンと来ないことが多く
読み進めてる過程では、前半の日常描写にいまひとつ面白味を見出せませんでした。

とはいえ、穏やかで温かな雰囲気は充分伝わってきたし
それが布石となって、後半の崩れゆく日常は、身につまされる思いになりました。
悲劇的な部分を描きながらも、終わり方が温かいのは
この作者の感性の為せる業なんでしょうね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-19 22:55:56] [修正:2016-11-22 18:44:36] [このレビューのURL]

7点 蟲師

異形のものを既存の「妖怪」ではなく
「蟲」という独自の概念に置き換えたところが秀逸。

怪異をもたらす点に於いて、妖怪と共通した存在であるにも関わらず
本作の「蟲」には、妖怪の持っているおどろおどろしさは無く、
むしろ神秘性に満ち溢れた存在として、世界を彩っている。

そして、そこから紡ぎだされる物語は幻想的で叙情的。
妖怪の跋扈する世界に行きたいかと問われれば後ずさりしてしまうが
蟲の存在する世界なら、一度くらいは覗いてみたいと思えてしまう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-22 13:54:50] [修正:2016-11-18 23:55:10] [このレビューのURL]

主人公は潔いくらいの天才型キャラクター。
その為、音楽に関して挫折や苦悩といったものが殆ど描かれておらず
共感こそし辛いものの、
足枷となる生まれ育った境遇、強力なライバルの面々、思惑絡みの審査など
趣向を凝らし、何だかんだで読ませてしまう手腕がお見事。

そして何より良かったのはエピローグの濃密さ
全てに決着を付けてくれた、まさにベストエンドと言うべき終幕、
読んで良かったと思える素晴らしいフィナーレに拍手。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-11-10 09:31:11] [修正:2016-11-18 20:57:29] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この漫画が優れているのは、主人公の棋力の向上だけでなく
主人公ヒカルの精神的な成長も丁寧に描かれている点だと思う。

当初は浅はかな考えで囲碁を初め、無神経な言動で塔矢を怒らせたヒカル。
しかし、徐々に囲碁の世界に傾倒していき、ライバル達と切磋琢磨、
そしてある事象を契機に、傷心を経てさらに囲碁への姿勢に真摯になっていく…。
設定こそ平安時代の幽霊が出てくるファンタジーだが、
この一連の流れによる主人公の成長過程は、とても自然で説得力があった。

だからこそ惜しいのは、あの終わり方
敗北は勝利への布石であってほしかった、
あそこで終わってしまった意味が未だに見出せないでいる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-11-10 18:45:23] [修正:2016-11-18 20:50:48] [このレビューのURL]

5点 銭ゲバ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-21 23:47:54] [修正:2016-05-21 23:47:54] [このレビューのURL]