「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

まず絵が綺麗、緻密なタイプの絵ではないが
湿度を含んだ空気感や、草木の香りを伴う風の心地良さ、
暗がりを照らす淡い光源など、空気や匂い、光といった形無いものを
モノクロで表現出来る稀有な作家さんです。

ストーリーの方は取り留めの無い淡々とした日常を描いている為、
作中の登場人物、とりわけ主人公のアルファさんに
どれだけ感情移入出来るかが評価のポイントになりそう。

自分はこの作風に適合出来なかった為、アイドルの私生活を追った
プロモーションビデオでも観ているような気分になってしまいましたが、
フィーリングの合う読者ならアルファさんと同じ目線に立って
この世界に入り込み、黄昏れたり感傷的になったり出来るのだろうと思います。

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[投稿:2016-05-21 23:18:03] [修正:2016-05-21 23:18:03] [このレビューのURL]

明治に生きる人斬りの過去を背負った剣客、という設定にはとても心惹かれるのですが
いざ戦闘が始まると、クリーチャーのような外見の敵キャラに、
まるでカードゲームのような必殺技の応酬、といった
現実離れしすぎした世界観についていけませんでした。

ひねくれずに、バトルものの少年漫画に大人向けの設定を取り入れた作品、
くらいに捉えるべきなんでしょうが、
なまじ時代背景や人物設定が良すぎるだけに、戦闘面でのギャップが凄く
「大河ドラマを観てたら怪人が出てきて、合体ロボで撃退」
くらいのアンバランスさを感じてしまい、物語に入り込めなかったです。

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[投稿:2016-05-14 00:17:42] [修正:2016-05-14 01:04:24] [このレビューのURL]

銭湯の共同経営者でもある夫の突然の失踪、
その後、臨時の従業員として現れたのはどこか影のある男性、
というのが物語の導入部。
個人的には、それぞれの事象が一本の線に結びつく様な
ラストを期待してしまったので、結末は自分が求めていたものとは違いました。

しかし、登場人物の傷心した表情や仕草の描写が出色の出来で
感傷的な主人公への感情移入も自然と入っていけます。
フォークソングを聴いてるような、しんみりとセンチな気分に浸れる漫画ですね。

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[投稿:2015-07-06 12:24:45] [修正:2016-04-28 18:21:06] [このレビューのURL]

1巻で終わる鳥山明の短編は、どれももれなくこじんまりとしている、
例によってこれもその一つに加わった。
そりゃ短い話の中で大それた話なんてそうそう出来るもんじゃないけど
要するに、読んでも読まなくても一緒というのが正直な感想だ。
ストーリーにハラハラするわけでもなく、ギャグに大笑いするわけでもない
ドラゴンボールとの繋がりにしたって、ちょっとしたファンサービスの域に留まっている。

ただ、コミックスで一気読みしたから無味無臭に感じただけで
雑誌で読んでれば、合間の息抜きとしてちょうどいいユルさがあったのかもしれない。

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[投稿:2014-05-18 16:00:59] [修正:2016-04-28 09:18:37] [このレビューのURL]

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[投稿:2015-07-16 21:27:36] [修正:2015-07-16 21:27:36] [このレビューのURL]

こういう軟派な主人公も型に嵌ってないという点では有りかな、
(好きではないですけど)
でも、最後の2巻で駄目な部分が出すぎちゃいましたね、
波乱の展開は水上のレースだけで充分ですよっと…
気付けば、最後のレースは波多野じゃなく洞口を応援してました。

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[投稿:2015-07-11 23:46:57] [修正:2015-07-15 07:42:06] [このレビューのURL]

可愛らしいタイトルと表紙に期待通りのゆるい導入部。
なのに、あれあれ?アレレ!?という間に作風がシフトチェンジ
ムズムズモヤモヤ~の中、物語は終わりを迎える。
正直、「そりゃ、ないぜ」って言いたい気持ちも多分にあるのだが
人生振り返ると、こんな形で後味悪く有耶無耶に終わってしまったことなんてざらにある。

全てが丸く収まる訳ではなかったし、失敗から反省を学べなかったこともある、
問題から目を背け、逃げ出したことも一度や二度じゃない。
そんな過去を見つめ直すには、こんなムズムズモヤモヤ~な漫画があったっていいのかもしない、
読むと気分は沈んでしまうのだけれど…。

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[投稿:2015-07-10 15:32:42] [修正:2015-07-10 15:34:17] [このレビューのURL]

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[投稿:2012-01-18 21:49:23] [修正:2014-07-22 11:07:44] [このレビューのURL]

9点 タッチ

あだち充の描く主人公と言えば、達観しすぎてて覇気に欠けるけど
いざスイッチが入ると一転して真価を発揮する飄々としたところが魅力だ。
そしてタッチの場合、このスイッチが入るきっかけとなった出来事が
他の作品より劇的であり、達也が奮起するための原動力としてこれ以上無い説得力を与えている。

ヒロインの南ちゃんも達也の頑張りを支えていく必要不可欠なキャラクターだが
それ以上に、和也の存在がこの漫画を特別なものにしてくれたと思う。

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[投稿:2014-05-18 00:18:16] [修正:2014-07-22 11:03:06] [このレビューのURL]

同作者のG戦場が受け付けなかったから敬遠してたけど
意外にも、こちらはとても楽しんで読むことが出来た。

両作品とも、メインキャラのほとんどが過去を背負ってる、ってのは共通なんだけど
G戦の方は、大人も子供も独りよがりの不幸に自己陶酔してる感があって
メンヘラ染みた登場人物達に嫌悪感を抱いちゃったんですよね、
一方こちらは過去のトラウマや人間関係を、その都度仲間同士が支え合って解決していく、
という構成になっているので、キャラの一人ひとりに好感が持てました、
その中でも、とりわけ学のキャラクターの存在は大きかった、
このキャラがいるかいないかで、この漫画の印象は大分違ってたと思います。

ただ、他の方も言われてますが
全員に恋愛描写が出てきて、少女漫画成分が強くなってるのは気になるところ
今のところ面白さに支障はきたしてないけど
男女間のドロドロは、これ以上あまり掘り下げないでほしいですね。

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[投稿:2012-09-13 16:54:55] [修正:2014-07-22 10:28:04] [このレビューのURL]