「パンダマン」さんのページ

総レビュー数: 134レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年11月22日

8点 海皇紀

 主人公は、この作者の他の作品にもいそうな例のタイプだ
 不適な笑みを絶やさない、底が知れない憎いアンチクショウだ
 もうワンパターンなんだけど、やっぱりカッコイイな。この人の主人公は

 そんな主人公が、どんな明確な目的があるのか掴めないが、あっちにフラフラーこっちにフラフラーしながら各地で大活躍する
 いや、どんな目的があるかわかるが、そこは不敵なアンチクショウが主役なわけだ
 展開読むのはマナー違反だ
 それがこの読者の心意気だ
 無理難題を軽くこなしていく憎いアンチクショウの行動を生暖かく見守ろう

 注目するのは、帆船による海戦だ。
 作者は海軍学校かなんかの出で、帆船をよく知ってるらしい
 すごいリアルだ
 いや、まぁ専門用語多すぎて半分も言葉わかんないんだけどね
 でも、ものすごく帆船に乗っている気分になれる事は請け合い
 こんな専門的な帆船マンガってあったっけ?
 
 まぁ海だけじゃなく、陸で戦ったり戦争にも介入したりと、色々あります
 素直に冒険活劇としておもしれーです

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-30 02:34:29] [修正:2006-11-30 02:34:29] [このレビューのURL]

 もう狂ってる。出てくる奴出てくる奴、おっかないくらい狂ってる。
 死を賭けたやりとりはここまで人間を狂気に追い込むのかってくらいビリビリしたヤバさが伝わってくる。
 だからなのか、笑顔がすごい怖い
登場人物の誰かが笑っただけで、いやーな空気が漂う
血なまぐさい行いの前兆みたいな感じでドキドキしてくる

 後、よくわからないけど、表紙とかで腸が飛び出る。たぶんパッと開いたページにも飛び出してるはずだ。なに表してるのかわかんないけど狂ってる感はでてる

 ものすごい狂気の密度は、なぜか読むのを止まらなくなるさせる
 
 この作者どっかおかしいけど、すごいな
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-29 04:34:10] [修正:2006-11-29 04:34:10] [このレビューのURL]

 これ読んでると色々考えるね。それだけこれが良作だって事だろね。

 主人公が住んでる時代、場所なんかの体験記なんだけど、現在との文化や価値観の違いが面白い
 また主人公がミギーなみに客観的なんで、主人公の世界を浮き彫りにしてくれるんだよね。
 あとすごい作者が親切。一番最初に主人公が「差別的発言でしょ」とさりげなく差別に意識を向けさせる会話をしてたり、そういう場面が結構多い。この時代に差別的発言なんて考えがあったのか微妙だけど非常に効果的。わかりやすく読みやすい。
 時代やちょい役の人物なんかも掘り下げていて、深みがある。結構すんなり世界に入っていけた

 まだ本番のアレクサンドロス大王が出てきてないんだけど、この面白さ。期待しちゃうよなぁ
主人公は本の虫だし、あのアレクサンドリア図書館も出てくるかもしれないよなぁ。ってか作っちゃうのかなぁ
 まだまだ面白くなりそう。期待しちゃっていいんだよね、ってかしちゃうよ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-27 01:17:26] [修正:2006-11-27 01:17:26] [このレビューのURL]

8点 GANTZ

 もうひたすらに淡々としているのです
 普通の日常から始まって、突然の死。ありえない敵。なぜか戦闘。とありえない現状が続くんです。そこも淡々としてるんです

 淡々と進むからありえないバトルの連続がすごい現実として伝わってくるんです
 リアルな絵柄の戦いは、内臓でるは、潰されるはのグロいシーンの連続なんです。でも、そこも淡々としていてるんです。かえって現実なんだと思わせるんです

 それほどまでに淡々として見えるのはひたすらなまでに作者の主観を消しているからだと思います
 主観が入ってるのはタイトルのおっぱい姉ちゃん達だけだ…たぶん…

 スピードと迫力のある戦いが日常でひたすらに続けられる意欲作

 大分風呂敷を広げてきちゃったけど、うまくまとめてくれる事を期待

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-27 00:37:10] [修正:2006-11-27 00:37:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 高い次元の駆け引きという風に演出しているところがすごくうまい。
 おかげで、すっごく説明口調でテンポダウンしそうなところを、逆に話の巧みさでアップテンポに変えてしまい、やたらと緊張感がある場面が続くので、勘弁してってほど手に汗握ってしまった
 ゴンとキルアの関係も丁寧に作り込まれてて、ますます話に入ってしまう

 この話の練り込み具合とついでにアシスタントいないらしいので、週刊連載は無理なのは納得してしまう。とりあえず話のクオリティーを下げずに突き進んで欲しいです

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-26 06:51:35] [修正:2006-11-26 06:51:35] [このレビューのURL]

8点 エマ

 この作者の口癖が「そこがいいんです!」っていうことらしいんですが、その良さがわかっているから、他の人にも伝えられるんだなぁというのを改めて感じました
 正直あまりメイドさんに思い入れはないんですが、これを読むとその良さが伝わります。よっぽどメイドとか英国が好きなんだなぁ。これはかなりのレベルだ

 この作者の独特の間や演出方法がゆったりした空気を醸し出していて読んでいてとても心地いいです
 話の展開も定番ですが非常によく、各キャラクターの外伝的な話もどれも素晴らしいものでした

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-22 22:37:32] [修正:2006-11-22 22:37:32] [このレビューのURL]

 この作者の作品は、ある時思い出したようにふと読みたくなる。
 なんでだろうと考えてみたら、「かっこいい」からだという結論になった。
 ポイントとなる場面のキャラクターに凄みがあるのだ。そこが「かっこいい」と感じ、それが「気持ちいい」、「迫力がある」に繋がり結果として「面白い」と感じるのだと思う
 め組の大吾は、この作者の他の作品よりも、そういうカッコイイと思わせるシーンがよくでており、みていてゾクゾクした感じが味わえる
 シャカリキの時のような新人らしい剥き出しの魂みたいのは感じないが、それでも色々こめられたものが感じとれる熱い作品だと思う

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-22 21:59:33] [修正:2006-11-22 21:59:33] [このレビューのURL]

残念な人達が集まったドタバタ学園ラブコメ。
友達が少ない(というよりいない)のが残念じゃなく友達ができない残念な性格こそが見所。そんな残念な人達を生暖かく見守る話です

 必見なのは、メインヒロイン夜空を中心とした顔芸。元ネタのチョイス、キレ、イキオイに作者のセンスが光っている。これは原作の小説版では不可能な強み。思い出しては、読み返して爆笑してました

 話のテンポ、笑いのキレ、上手いのに書き殴ったような絵、所々に光るセンス。こんな新人漫画家いるわけない。というか、ここまでできる漫画家自体そんなにいない。書いてるのは間違いなく「ヒャッコ」のカトウハルアキ。最近「ヒャッコ」の休載が続いていると思ったら・・・。「バイトしてないでヒャッコ早く描けよ!!」って声が今にも聞こえてきそうだけど、こっちはこっちで笑えたので自分は文句なしです。

 まぁそれはさておき原作以上のノリと原作では見られない顔芸などもあり原作者は嬉しい反面、追い込まれてるんじゃないかなぁって勝手に想像してしまうほど予想外に良い出来でした

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-08 13:41:01] [修正:2011-10-08 13:41:01] [このレビューのURL]

読んでると天体観測したくなります。
これだけ星を楽しそうに観る漫画はしばらく現れそうもないから、すごい貴重なんじゃないでしょうか
石猛者なんてなおさら貴重なので、そっちの魅力も伝えて欲しいです

自分も自作望遠鏡で星を見てみたい!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-28 01:06:16] [修正:2010-03-28 01:06:16] [このレビューのURL]

 職場の人に面白い漫画ないと聞いたら薦められたがこれ。おじさんに純情恋愛物薦めるか?と思ったが面白かった。開始4ページで主役の爽子が気に入ってしまったら後はもうどっぷり。おじさん、号泣しそうなシーンもありましたよ
 この作品の魅力は一重に爽子の存在。漫画の中では気味悪がられてますが、中身は昔からだれにでも好かれる定番キャラクターなのでだれでも楽しめる内容になっていること。
 だれでも好かれる定番キャラクターってどんなのかというと簡単にいうと天使キャラクター。例を上げると、小説でいえば「赤毛のアン」、アニメで言えば「アルプスの少女ハイジ」、漫画だと「フルーツバスケット」、「家裁の人」などの主人公。もっと言っちゃえばキリストや仏陀なんかの昔から好かれてきた定番のキャラクターです。まぁここまで言えばわかると思いますが、こういう天使キャラクターはその存在感で周りの人を幸せにしていく性質をもっています。
 ただ爽子も似ているんですが違うのはまとっているのが神様オーラではなく陰気オーラ。天使キャラというより見放された神社のお地蔵様キャラ。でもそこがいままでにないキャラとしてついつい引き込まれました。
 ただそれが弱点でもあって、普通の天使キャラと違って爽子は話の中心にいないと前に出てこないこと。世界観を膨らませる為に他の人の話になると、爽子が前に出てこないので爽子がみたい読者はテンションが下がってしまいます
 まぁ、その弱点も話が進んで爽子が成長していけばなくなるのかな。けどそこまで来たら話終わっちゃうか
 個人的には「君」に思いが届いても爽子の成長がみたいのでしばらく続いて欲しいなぁ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-21 01:21:26] [修正:2010-02-21 01:21:26] [このレビューのURL]