「boo」さんのページ

総レビュー数: 258レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月29日

ひたすらシャーリーかわいいと思わせるための漫画。
黒髪、おかっぱ、メイド、13歳…負けました、かわいいです。
シャーリーの仕草や感情の揺れ動きに森先生のメイド愛を感じます。魅力的にするツボを分かってるというか玄人好みというか何というか。

他2編含めてさらっとしているので軽く読めます。
内容的には薄いので5点ですが、相変らずの巻末漫画のおもしろさで+1点。

シャーリーは完結となってますが、ビームかfellows!あたりで2話ほど新作が掲載されてます。いつか2巻が出るのか短編集にまとめられるのかは分かりませんが、森先生がメイドに飢えた時の息抜きとしてライフワークになってくれたらいいなと思います。

ジゼルも黒髪、おかっぱというポイントを抑えてますね。彼女らにとっては王道なのだろうかw? もちろんかわいいですけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-10 19:14:28] [修正:2011-08-10 19:14:28] [このレビューのURL]

孤高のSF漫画家弐瓶勉のちょっとラブコメ風味のロボットSF。

ブラム学園で開眼した?萌えを十八番のSFに取り入れるという恐らく他にない取り組みをしている作品です。
SF部分は相変わらずおもしろい。予想できないハードな展開、巨大ロボット「衛人」と奇居子の戦闘シーンは今までにない見応えがある。また主人公谷風の出生や奇居子の謎など伏線の散りばめ方も巧い。
ラブコメ部分は…うーん。

BLAMEの頃の硬派なSFが大分様変わりしてしまった。作品世界はきちんと説明される代わりにその広大さはなりを潜め、絵は洗練されたものの読者を圧倒する力は下がったように思う。若い頃の勢いはずっとは続かないということだろうか。
恐らく私は弐瓶勉の話や絵などの荒削りさに惹かれていた部分がすごくあって、そういう意味では全体的に洗練された感のある今作はあまり気に入ってはいません。そっちの方向性に行って欲しくなかったなというか。
また今作の特色である学園もの的な部分が全く楽しくない。三角関係的な恋愛要素は話の邪魔にしか感じないし、ちょいちょい挟まれる微エロはそもそも需要あるのかな?

今までの弐瓶ファンとするとちょっとなと思う部分もありつつも良SFではあります。次作以降もこの路線で行くならちょっと心配です。 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-08 16:23:26] [修正:2011-08-08 16:29:10] [このレビューのURL]

中世アルプス残酷物語。
舞台はハプスブルク家の圧政の中にあるスイス以前のアルプス地方。ヴォルフスムントとは関所の名前で、この関所によって民衆は内部に閉じ込められている。よって独立を目指すものたちなどはあの手この手を使って密行しようとするのだが…。
狼の口という名だけあってほとんどの密行者は代官ヴォルフラムに阻止され、残虐に殺される。とはいえ亀裂は広がり始めており、彼らは身を捧げて血路を開く。

歴史のうねりというか大きな流れが見えるようでおもしろい。狼の口はどのように決壊し、その時ヴォルフラムはどうなるのだろう。
ことごとく漫画のお約束というものを無視してくるし、暗い話なので読後感は悪い。絶望の中に少しだけ希望が残って、次につながりはするのでまだましなのかな。
あまり私は好きになれないのは好みの問題もあるでしょう。あまり趣味のよろしい話ではないです。
しかし一番気になったのは絵。独特の雰囲気はあるものの粗く、あまり魅力的に思えなかった。キャラがどんどん死んでいくからか一人一人の作りこみが甘いし、背景もいま一つに感じる。

最終回のカタルシス次第で点数は上げ下げしようと思います。これだけ溜め込んでるんだから相当なものじゃないと許せなかったり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-06 03:02:18] [修正:2011-08-07 18:07:09] [このレビューのURL]

ほのぼのしながら楽しく読めました。宇仁田先生の優しい絵とほんわかした温かい物語(途中までは)がとてもマッチしていて良かったですね。

1部は育児もの。育児ものにはパパトールドミーや赤僕など名作も多いものの、うさぎドロップ独特の切り口も多くておもしろかった。りんは可愛かったし、ダイキチはかっこよかった。
2部になってかなり色が変わったのには戸惑った人も多いはず。りんの思春期特有の面倒くさい人間関係やぐだぐだな恋愛についての悩みを描こうとしているのかな?、でも迷走してるよなーと思っていたら最終巻を読んでなるほどだったでござる。

評価は分かれるであろう最終巻。倒錯的な恋愛自体は現実的にも少なくないし私も嫌いではないから置いといても、その過程の説得力が足りなさすぎた。これでは結局ダイキチが光源氏になっちゃっただけな気がする。
2部をまるまる使ってりんの気持ちはしっかり描写されていたのでどうしてそうなったかというのは十分理解できた。問題はダイキチの方だよね。どう考えても娘としか思っていなかったようなのに時間がいきなり飛んで受け入れて終了ってのはないよ。もしこの普通ならありえないであろう気持ちの変化の過程が説得力を持って描けてたら、私の中でうさぎドロップは名作(怪作か?)になっていたかもしれないと思うとかなり残念。

個人的には2部が惜しいなと思うものの最終巻が気に入れば楽しめるでしょう。1部は誰が読んでもOKです。
宇仁田先生他の作品に普通のホームドラマを描いた作品もあるようなのでそっちも読んでみようかな。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-07-30 15:07:06] [修正:2011-07-30 15:22:41] [このレビューのURL]

ちはやふるが良かったので評判のいいこちらも読んでみた。
まさに良作という感じで、切なくなる短編集。

短編のテーマとしては何の目新しさもない。こういってはなんだけど、普遍的ではあるものの陳腐で手垢がついたような話。でもこの人の読ませる力はすごい。テンポの良さと読者のつぼを分かってるな、というここぞという時の演出とセリフでぐいぐい読ませる。
着眼点や話のプロットは並みでもここまで盛り上げることができる所に作者の力量を感じる。少女漫画にしては心理描写が意外に単純で分かりやすいのも男女問わない好評価の一因かもしれない。

心温まる良作ではあるものの、あまり心に残らなかったのでこの点数になった。好みの問題だけど、もっと良くも悪くも心を抉る物語を書いて欲しいなあ。

余談ですが、メインの女性がどれも千早にしか見えません。シャイな千早、OLの千早、化粧の濃い千早、子どもの頃の千早という感じで。描き分けは下手ではないと思うのでうまくやって欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 23:21:02] [修正:2011-07-25 00:02:17] [このレビューのURL]

マテリアルパズルの第0章にあたる作品。

世界の滅亡に向かう話というのが最初から分かっているので、これまでのマテパとは異質のシリアスな話となっている。
多分それもあって作画を交代したのだろうか、見やすくはある。しかし代わってみて気づいたのが、やはり土塚先生の絵の方が良かったということ。正直他のガンガン漫画と見分けがつかない。

ストーリーも可もなく不可もなく、普通。そもそもこの0章に対するスタンスがよく分からない。これ単体でおもしろくしたいのか、それともマテパ本編ありきの補完的な漫画にしたいのか。
多分前者なのだろうけど微妙。キャラに魅力が感じられないし、クロイツのロボットバトルも大味すぎて今までの能力漫画的なおもしろさがなくなっている。ペルジが活躍しすぎてシュウガあたりが霞んじゃってるのもちょっとね。
要はこれまで長所だった所がほぼ消えちゃってるってこと。

これまでの伏線とかばんばん回収してくれたらおもしろいんだけどなあ。今の所何かを示唆させるくらいの描写はある程度ありつつもクロイツがどうマテパ本編につながってくるのかは謎のまま。
血胤編である程度色々分かるのかな?楽しみにはしてます。
正直さっさと終わらせて第4章を書いて欲しいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 01:14:50] [修正:2011-07-24 01:20:05] [このレビューのURL]

マテパは好きだけど、これはいただけない。
いや、衝撃的な結末を含めストーリー自体はおもしろいと思うのよ。ただ途中をすっ飛ばされて結末だけ見せられてもね…。逆ならまだ分かるけど。

ちなみに無印マテパは第1章と第2章にあたる。第3章はすっとばして、第4章を書く中で3章で起こったことを断片的に明かしていく構想だったらしい。それがゼロクロイツ連載のため、区切りをつけるためにこういう形になったと。
うん、そんな気遣い要らないと思う。どんなにおもしろい物語でも魅せ方や構成が悪いとこうまでおもしろくなくなるということが分かった。
作者も編集部もその場限りのことではなくて作品の質にもっと気を配り、当初の構想通りにした方が絶対良くなったはず。残念としか言いようが無い。

別に楽しめなかったわけじゃないんだけど、絶対もっとおもしろくできたはずなのにという残念さの入り混じった怒りが攻撃的な文章を書かせているようでごめんなさい。
マテパが好きだからこその怒りです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 00:52:56] [修正:2011-07-24 01:16:45] [このレビューのURL]

なるたるやぼくらのなど凄惨なストーリー展開で有名な鬼頭莫宏の心温まる短編集。こんな話も書けるとは意外ですよね。
デビュー当初からの鬼頭さんの絵柄の変遷を知ることが出来る。1から3話目までは絵が現在と比べると荒いので正直辛い。

各話の主人公はある印象的なできごとや事件を忘れられない。そう、まるで残暑のようになかなか無くなってくれないのだ。鬼頭先生の絵はこのようなノスタルジックな作品によく合っているが、中身は可もなく不可もなくという作品が多かった。
作中に漂う少し昔懐かしい雰囲気は心地がいいし、読後感も悪くない。でも短編には着眼点の斬新さ、すっきりまとめられたテーマ性など長編では難しいようなものを求める私にはあまり評価は出来なかった。期待が高すぎたってのもあるかもしれないが。

しかし「パパの歌」は白眉。飛びぬけて良かった。
退屈なお父さんのいる実家に帰省する妊娠した娘とその夫。ギャンブル好きで柄の悪い夫は会社人間だったお父さんとは正反対の全く違う人間のように思える。しかし…
素敵な話。話の構成や忌野清志郎の歌の使い方も巧い。

初鬼頭莫宏で残暑はすすめにくいですが、なるたるなどに興味を持った人はぜひこちらも読んでみてください。新たな鬼頭先生の一面も知れて、一読の価値はあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-17 00:10:25] [修正:2011-07-17 22:15:41] [このレビューのURL]

今見ると恥ずかしいレビューだったので修正。

15巻くらいまではおもしろかったのだが、最近ちょっと勢いがなくなってきた気がする。
スラムダンクを尊敬しているのは分かるけど、違う土俵で勝負しようとしすぎて色んなものを見失ってきた感じ。
・主人公のチームに勝たせない
・恋愛も少しは描く
・日常描写もあり
・敵チームの描写もする
・教師から見た部活動もある
・弱いチーム目線というかそっちの方も
スラダンを無視できなかいの分からなくもないけど、これらがこの作品からテンポや純度を奪ってしまったように思う。
特にライバルチームを丁寧に描写したにもかかわらず、結局本番で主人公チームとあたらずに負けてしまった時は唖然とした。
知られないところにもドラマはあるってことも言いたいんだろうが、何かこの作品ではそこらへんがくどいというかすっきりしない。
もっと一直線に熱い漫画を描いて欲しい。 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-22 19:33:28] [修正:2011-07-10 23:38:50] [このレビューのURL]

ここのレビューを見て興味を持ったのでWEBサイトで読んでみた。
後半少し要らない話もあったけど基本的には一貫した話で気軽に読めたので暇つぶしには最高だった。

漫画家漫画ということだけど、作者の実話を基にしているのでリアリティがバクマンとは桁違い。
実際に漫画を書くシーンや他の連載作家のアシスタントに入るシーン、編集と話しあうシーンなどかなり興味深かったのでリアルな漫画家漫画を読みたい人にはおすすめです。
どちらかというと私が楽しんだのは作者のへたれっぷりと編集白井さんのキャラクターの方。
負け犬だけど何とかなるんじゃね?っ的な現実逃避してる感じやそれを後で後悔するもやもやっぷりはかなりつぼにはまったし共感した人も多いはず。
私の未来を見ているようで少し切なくなったくらい…
白井さんは大好きなキャラだったけど、表紙だけは詐欺だと思うw
ジャケ買いした人がかわいそうになるレベルだろあれは。
近いうちに少年誌で新連載が見れることを期待してます。

以下もやもやした所
・描いてたという携帯エロ漫画が気になる
・新人賞はどこの少年誌でとったんだ?
・Mさん、Yさんあたりは結局誰?
・Kさんドリルがどこに向かってるのか分からない

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-10 20:27:49] [修正:2011-07-10 21:27:59] [このレビューのURL]