「とろっち」さんのページ

総レビュー数: 300レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年10月09日

綺麗で丁寧な絵柄と、綺麗でまっすぐな内容の物語です。
でもあまりに綺麗すぎるので、もう一ひねりぐらい欲しかったところです。
素材はすごくいいのに、うまく使いこなせていない感じがしました。

とは言え、決して悪い作品ではないです。巻数も少なく、読みやすいです。
むしろベタな話が好きな方なら、気に入ってもらえるかもしれません。
実は自分もベタなのは嫌いではないですし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 21:41:05] [修正:2009-11-04 21:41:05] [このレビューのURL]

ミステリー系将棋漫画と言うよりは、将棋系ミステリー漫画と言うべきでしょうか。
メインはミステリーであり、心理サスペンスです。
作中に解説が頻繁に登場するので、将棋を知らなくても楽しめるようになっています。

健気で芯の強い子役・紫音ちゃんの周りを、豪華で個性的な脇役陣が固める、という
ドラマ仕立てのような構成になっており、安定感があって読みやすいです。
何より、作品から終始伝わってくる圧倒的な緊張感、雰囲気が素晴らしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-03 15:47:50] [修正:2009-11-03 15:47:50] [このレビューのURL]

表現しづらい作品です。
ホラーなのか、ギャグなのか。まずその判断に苦しみます。
例えるなら、「すごく真面目そうな人が、真面目な顔をして、おかしなことを言う」感覚でしょうか。
そうするとやっぱりギャグに近いということかも。
読む人によって捉え方が違ってくると思います。
少なくとも巻末のおまけは完全なギャグ漫画ですね。

グロテスクで気味の悪い絵が頻繁に出てきますので、苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません。
そういう絵柄が作者の真骨頂でもありますが。
作者の持つ独特の世界観、雰囲気、画力、それらがふんだんに味わえる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-03 14:47:52] [修正:2009-11-03 14:47:52] [このレビューのURL]

10点 ARIA

作中で起こっているのは、ほんの些細なエピソードばかりかもしれません。
それらの出来事にも主人公の灯里は楽しみを見出し、日々を満喫しています。
雰囲気を楽しむ漫画と評されているようですが、一つ一つのエピソードがよく練られており、面白いです。
作品の雰囲気も堪能しつつ、灯里と一緒に何気ない日常を楽しむ、そんな作品です。

その雰囲気ですが、陽の光や影、水などが巧みに描写されていて、作品の世界に素晴らしい演出を与えています。
特に風の描写は見事としか言いようがありません。
美しい風景。幻想的な世界。作品に流れるゆったりとした時間。とても心地良いです。

少し優等生すぎる作品なので合わない方もいると思いますが、とにかく人に薦めたくなる作品です。
この作品を読んで気に入った方は、きっと他の人に薦めたくなると思いますよ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2009-11-03 00:10:35] [修正:2009-11-03 00:10:35] [このレビューのURL]

6点 童夢

読んでいて何か違和感があると思ったんですが、
登場人物の感情がわからないようになっているんですね。
作者の表現力がものすごいので、不気味さが引き立ちます。

はっきり言って、話の意味はわかりません。
しかし、意味を追い求める類の作品ではないと思います。

ただ単に団地を崩壊させたかっただけなのでは。
そう思えるほど圧倒的なシーンです。それだけでこの点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-25 22:14:00] [修正:2009-10-25 22:14:00] [このレビューのURL]

一言一言が重いです。
生と死をとても大切に扱った、素晴らしい物語です。

だから、全体の話がすごく難解なのが悔やまれます。
もっとストレートに2人に対象を絞っても良かったのでは。
人類の滅亡を2人の物語の間に絡めて描いていますが、話が難解すぎて、
感情移入するのが難しいです。もったいない感じです。

いつかまた読んでみたい時がくるかもしれません。
最後の笑顔がとても心に残っています。
余命いくばくもない状況で、自分はあんなに素敵な笑顔で笑えるでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-25 21:52:42] [修正:2009-10-25 21:52:42] [このレビューのURL]

スピード感がものすごいです。

が、それは読者が考える間もなく、主人公がすべて解決してくれるからであり、
推理モノというよりはアクションの部類に入るように思われます。
心理戦もありますが、タイムリミットを設けたやり取りが矢継ぎ早に続くので、
特に中盤以降は落ち着く間もなく次の話に進まされてしまいます。

ファルコンが頼りになりすぎて、見ていて安心感を覚えてしまうのが残念なところです。

とは言え、良質なエンタテインメント作品であることは確かです。
先の読めない展開や伏線の張り方は見事ですし、
どこで誰が裏切るかわからない緊張感はかなりのものです。

まとめて一気に読むことをお薦めします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-25 17:13:46] [修正:2009-10-25 17:13:46] [このレビューのURL]

秀逸な世界観、魅力的な登場人物、目が離せなくなるストーリー展開。
中でもキャラクターの造詣は素晴らしいです。
作者が登場人物の一人ひとりに深い愛着を持って描いているのが伝わってきます。

物語は前半が海賊漫画、後半が冒険バトル漫画といった感じでしょうか。
個人的には化獣が最後までこの世界観に馴染まず、読んでいて違和感を感じました。
好みの問題でしょうが、絵柄も苦手です。

でもやはり面白い作品です。最終回いいですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-24 21:10:29] [修正:2009-10-24 21:10:29] [このレビューのURL]

3点 KaNa

人と妖とのラブストーリー。

のはずですが、恋愛部分はそんなに描かれていません。
むしろ、妖怪を介してのバトルが中心となっていきます。

そんな中で、哀しいかな、非常に中途半端なところで終わってしまっています。打ち切りでしょうか。
伏線の回収が全くできていないのが残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-24 19:20:34] [修正:2009-10-24 19:20:34] [このレビューのURL]

大作です。作品のスケールはそこらの青年漫画を凌駕しています。

世界観の構築は素晴らしく、かなりのリアリティを感じさせる作品です。
「世界のどこかでこんなようなことが起こっているんだろうな」などと考えてしまったりもします。
登場人物の区別がつきにくいのが難点といえば難点です。

この作者の作品に共通していることですが、ドライでダークな雰囲気が漂っているので、
生理的に苦手な方もいるかもしれません。

実は読んでいて思ったのですが、個人的にBLは受け付けないようなので、
そんな中での高評価のつもりです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-20 02:23:37] [修正:2009-10-20 02:23:37] [このレビューのURL]