「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

片思いが連なるラブコメに兄貴肌なドラえもんというパロディを加えた作品。

一つ一つの要素は至極オーソドックスで新しい展開への開拓性には欠けますが、まとまりは良く読みやすい。
スタートからしばらくはキャラの位置づけや性格が伝わらず、いまいち落ち着かなかったが、キャラが出そろった最近の展開は文化系部活物として楽しめる。
掲載誌のゲッサンでは一話毎のページ数を抑えて、あえて?一月に二話掲載
にしているためテンポも良い。

作画的にも完成されていて、何より色々なタイプの女の子が可愛く描けているのが一番の売りかなと。
中堅作として安心して読める出来。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-05 23:53:51] [修正:2011-07-20 23:43:58] [このレビューのURL]

とりあえずここから読んでも伝わらない。
必ず前作を読んでおく必要がある。

前作から読んでいる自分でも(理解力が低い所為も多分にあるが)、新刊出るたびに頭から読み直してはじめて気がつく点が多い。
何しろ伏線が多いし、その回収も丁寧にやっているので本来なら一気読みするのに適した作品なんだと思う。

あとは内容も掲載誌がスピリッツに変わった影響かもしれないが、妙に話が小難しくなった。
少年誌のバトル漫画のような拳で解決!・・・なんてことは一切なく主人公バーディーがその鉄腕をふるうたびに状況が悪化していくようなもどかしささえ感じる。
基本的に問題の解決方法が政治だったり権力だったり、要するに大人の都合なんだよね。
漫画、それもSFを舞台にそれをやっちゃうのが新しい。
それを面白いと感じられるかどうかで評価は分かれると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-06 00:08:26] [修正:2011-07-20 23:42:56] [このレビューのURL]

「大正野球娘」の小説版挿絵担当の小池先生の初コミックス。

魔法少女という冠だが、一般的な魔法少女ものではない。
設定こそ落ちモノ系であり居候ものだが内容はコメディに終始しない。
ハートフルコメディというのが一番しっくりくる。

基本は一話8ページ完結でほのぼのしたストーリーに少しの笑いが挿入される。
たまのしんみりした話も8ページなのに非常にきれいに表現されている。
全ての話で6、7ページ目で盛り上げて、8ページ目まとめる・落とすというのが徹底されていて、1話毎の満足度が高く、8ページの使い方が抜群に上手い。

作画もシンプルな描線ながら安定してきれいで見やすく、内容の多さの割に詰め込み感がないのには実力を感じる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-20 23:40:48] [修正:2011-07-20 23:40:48] [このレビューのURL]

対象年齢が低めの能力バトル漫画。
近年、サンデーが立ち上げては次々と短期連載に終始しているこのジャンルの漫画の一つという感じ。
ポケットモンスターのコミカライズ作品としては多くの人の期待に応えられているとは思えない。

ポケモンの扱い方が「ポケモン」でなくても成立するのは致命的。
それこそ単なる属性と技の種類の決定のためだけの存在のような気さえする。
この世界に本当にポケモンは生きているのか?

ポケモンの漫画がサンデーではじまると聞いて、多くの読者が求めていたのは『ポケットモンスターSPECIAL』の路線だったんじゃないかな。
サンデー復権の起爆剤になりうるポテンシャルを持った題材だけにいささか残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-20 00:40:35] [修正:2011-07-20 00:40:35] [このレビューのURL]