「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

漫画としてはかなりレアな本格政治物。
作者の思想がガッツリ入っているので少し鼻につく部分もあるかな。
まあ、この手の作品で作者の思想信条を一切入れずに描くなんてことは不可能に近いと思うけれど。

基本的には主人公の加治隆介の永田町での立ち回りをエンターテインメントとして楽しめれば十分な作品で、あまり深く考えず読んだ上で政治に興味を持つキッカケくらいにはなります。
世界情勢なんかは連載当時のものなので若干古いですが、知識として知っておいて無駄な物でもないし読んで損は無いと思う。

ジャンル的に最初はとっつきにくい作品ですが一度読み始めれば予想以上に楽しめる作品だと思いますよ。

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[投稿:2007-09-30 17:23:39] [修正:2007-09-30 17:23:39] [このレビューのURL]

ご多分にもれずアニメ版をキッカケに読み始めたのでそのシリアスなストーリーに少々面食らった。
完全に別物。

主人公にもアニメには登場しない少年があてられていてどうにも異物感が拭えず。
そのキャラクター性に異物感を吹き飛ばすくらいのパワーがあれば良かったのだけれど・・・。

うーん、こちらが勝手に別の方向性を期待していたのが悪いのですが、それを抜きにしても平凡な作品かな。
展開が分かりづらい所もちらほら。
まあ、アニメ未視聴の状態で読めばそれなりに楽しめたのかなーと思いつつも、アニメが無ければそもそも手にとっていなかった気もする。

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[投稿:2007-09-22 11:15:28] [修正:2007-09-22 11:15:28] [このレビューのURL]

現在、最も期待している作品のひとつ。

要するにこの作品のキモは、『GIANT KILLING』のタイトル通り弱者が強者を駆逐するカタルシスにあると思う。
それは弱小チームが強豪チームを破るといったチーム間の争いだけでなく、レギュラー外の選手がレギュラーを脅かすというチーム内での争いでもテーマが徹底されている。

この二つを交互に使い分けているからストレスを溜める展開が長引かず、ほどよいところで解放してくれるので読んでいて非常に気持ちが良い。

原作はあの『U−31』の綱本さん。
サッカー方面のディティールにまず破綻は無いでしょう。
作画も重すぎず軽すぎずで個人的には好み。
続きが楽しみだなあ。

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[投稿:2007-09-22 11:14:07] [修正:2007-09-22 11:14:07] [このレビューのURL]

日常密着型怪人ギャグマンガ。
地球を侵略しようとしている非日常な怪人連中が、スーパーでの買い物の仕方を説いていたり、テレビCMに対して必要以上に真剣に議論していたりで、とにかくバカバカしい。
あまりのバカバカしさに大笑いさせられてしまいました。
こういうの大好物なんですよ。

落ち着いて読み込むと、なんてことはない日常生活での「あるあるネタ」なんだけれど、その精度が恐ろしく高い。
日本で普通に生活していたら多くの人が体験しているであろうしょーもない事柄をピンポイントで突いてくる。
いやー面白い。

笑いの方向性としては野中英次先生なんかが近いかも。

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[投稿:2007-09-17 01:18:19] [修正:2007-09-17 01:18:19] [このレビューのURL]

第一志望の美大に落ちてしまった主人公が同人誌の世界に足を踏み出す。

テーマは主人公の復活だったり逆境からの脱出なので意外と入りやすいとは思うのだけれど、エロゲー原作の上に題材が題材なので万人にはお勧めできないかな。
キャラクターもテンプレ通りでキャッチーな美少女陣が並んでいるので、良くも悪くも人を選びがち。

作画は基本的には標準的なレベルだと思うけれど、横顔になるととたんに崩れるのが少し気になった。

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[投稿:2007-09-17 01:16:11] [修正:2007-09-17 01:16:11] [このレビューのURL]

映画化もされた人気小説のコミック版。
疾走感と爽快感を兼ね備えた良質なコンゲーム物。

正直な話、絵柄は女性向けで自分には合わなかったのですけれど、小説一冊・映画一本の内容を漫画単行本一冊できっちり読ませる、情報の取捨選択の上手さに驚嘆。
作者さんを調べたら大ベテランだった上に榎本俊二の奥さんだと知りさらに驚嘆。

この作品は小説も映画もコミックもそれぞれに違う味わいがあって面白い。
メディアミックスの成功例だと思います。

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[投稿:2007-09-12 06:24:34] [修正:2007-09-12 06:24:34] [このレビューのURL]

5点 GO ANd GO

読み始めてまず第一に思ったのが『スラムダンク』の野球版かなということ。
ステレオタイプな不良っぽくてイキの良い主人公が持ち前の身体能力を活かして大活躍という設定や、何より作画や表現方法が「井上雄彦」とそこに少し「森田まさのり」を足して2で割った感じ。

もちろん30巻にもわたる長期連載の上、基本的には王道の高校野球物なので読んでいけばそれなりに読ませてくれるし、グッと来るシーンもちらほらある。
しかし、前述の印象を吹っ飛ばすほどのパワーは無く、良くも悪くもまとまった作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-08 07:03:43] [修正:2007-09-08 07:03:43] [このレビューのURL]

超王道少年バトル漫画。
というかジャンプ作品のようだった。
無鉄砲な少年が旅の途中で出会った友人たちとともにある目標のためにバトル。
色々なジャンプ漫画が頭に浮かんでは消え、ものすごい既視感を覚えつつあまりの王道ぶりに笑ってしまった。

う〜ん、作画も含めて悪くは無いのだけれど、どうしてもオリジナリティという部分で引っ掛かる。
別にこの作品でなくても、同じような展開でもっと面白い作品はゴロゴロ転がっている気がして・・・。
この作品と言えばコレといった「武器」の無さは感じた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-04 22:32:54] [修正:2007-09-04 22:32:54] [このレビューのURL]

5点 GO AHEAD

南国でアイスホッケー。
アイスホッケーが大好きなのに環境のせいで挫折しかかっている少年と、過去のある出来事のせいでアイスホッケーを辞めた先生。
ありふれた初期設定でありふれた展開を順々に踏んでいっているのでそれなりに面白いし、週刊でヒット作を産み出しているだけあって作画も大安定と大ハズレはしない陣容。

その代わり冒険心が感じられないかな。
読書中「この先どうなるんだ?」というようなワクワク感が一切無い。
収まるべくして平凡の枠内に収まってしまっている。

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[投稿:2007-09-04 22:30:49] [修正:2007-09-04 22:30:49] [このレビューのURL]

『エム×ゼロ』の叶先生の短編集第2弾。
もともと読みきりに定評のある作家さんですし、この後、本誌初連載する人とは思えないほどに全体的に達者。

特にこの本の中では最新作であり表題作でもある『TOKYO ANTS』は作画の古さも無いので、新規の読者でも入りやすいと思います。
前の短編集の頃だとトーンが多すぎて画面が重く、いかにも「アニメ畑の人が描く漫画」っぽかったのですけれど、その辺りのバランスも随分整理されて非常に見やすくなった印象。
ラストに収録されている『蝶−swallow tail−』では画風もガラリと変えた上、暗く重い作風でこれまでとは違った一面も。

良質作品集。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-02 00:38:13] [修正:2007-09-02 00:38:13] [このレビューのURL]