「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

前作『グルグル』とは違ってギャグは少なめで、ジャンル的にも青春物に分けられると思う。
ポップなセンスの絵柄やアイテムの下地の上に、痛痒甘恥ずかしい青春ストーリーを淡々と描写していく感じ。
細かいストーリーテリングではなくて雰囲気やセンスを読む作品かなあ。
「考えるな、感じるんだ」といった風。
作品の端々からブッ飛んでる「ナニか」もちょいちょい顔を出してきて、笑ってしまったり少しジーンとしたりで油断できない。

「グルグル」の初期ノリが好きだった人達の期待には応えられないだろうけれど、この作品単体で見れば個人的にはなかなかのスマッシュヒット。
「衛藤ヒロユキここにあり」を確かに感じました。

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[投稿:2007-06-23 23:25:51] [修正:2007-06-23 23:25:51] [このレビューのURL]

年を取るとほとんどの読者が卒業していく、読者の出入りが激しいコロコロにおいて20年弱もの間、連載し続けていることは素直に驚嘆に値する。
おそらく沢田先生が描けなくなるまで続くのでしょう。
いや、もしかしたら沢田先生本人が描けなくなってもアシスタントさんが引き継いでさらに続くのかも。

ネタの傾向は小学生の共通理解に基づいた時事ネタを取り込みつつ分かりやすく作られているので、万人ウケする内容になっていると思います。
キャラクターの味付けも嫌味染みたものではなく、徹底してコミカルに仕上げられており、決してブラックに落とし込まない姿勢は児童ギャグ漫画のお手本のような出来ですね。

とは言っても、自分はリアルタイムで読んでいた頃から長期連載での弊害、「マンネリ気味」&「若干のセンスの古さ」を子供ながらに感じていたような。
今現在、リアルタイムで読んでいる子たちはどう思っているのだろう。

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[投稿:2007-06-23 23:24:32] [修正:2007-06-23 23:24:32] [このレビューのURL]

5点 舞-HiME

当たり前だけれど、同一作者で後に連載された『舞−乙HiME』に比べると荒削りで一段落ちる。
熱い演出は効いているものの、そこまでのもって行き方がスムーズではなく、キャラクターも上手く描けていないためかキャラマンガにもなりきれていない。
その辺りのバランスが崩れているとせっかくのサービスシーンも煙たく感じてしまうから人間って不思議だ(笑)

よく書き込まれた作画もともすれば見難くなってしまいがち。
総じて惜しい作品だけれど、『舞−乙HiME』は本当に良く描けていると思うので、この作品で見放さずにチェックして欲しい。

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[投稿:2007-06-12 23:59:45] [修正:2007-06-12 23:59:45] [このレビューのURL]

花屋で働く主人公が人々の悩みを花で解決する一話完結人情物。

・・・ふ、普通すぎる。
味も素っ気も無い。
基本的にちょっと良い話系の作品なので素直に感動できれば良いのだけれど、演出や見せ方が硬く、キャラクターも薄味で感情移入も出来なかったせいか、さらりと読めてしまいました。

揉め事を花で解決という題材は他に無いものだと思うし、自分はこの手の人情物が大好物なので期待はしていましたが、もっとケレン味たっぷりに笑わせるところは笑わせる、泣かせるところは泣かせるとメリハリを利かせて、濃い味付けで仕上げて欲しかった。

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[投稿:2007-06-10 22:01:02] [修正:2007-06-10 22:01:02] [このレビューのURL]

『半熟忍法帖』の新山先生の短編集。
読んだ印象・感想はほとんど『半熟忍法帖』と同じで、古さを感じさせるオーソドックスなちょいエロギャグ。
どの短編もベタベタなラブコメ。

教科書的な安定感は抜群で、どこを切り取ってもそれなりに読めます。
一番古い作品と一番新しい作品とでは7年のギャップがありますが、それでも作風は一貫されていますね。
バラバラにして年代順に並べろと言われたらちょっと分からないくらい。

特別尖った部分は無いけれど新山先生のファンなら読んでおくべき。
というか短編集ってそういうものか。

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[投稿:2007-06-09 01:40:24] [修正:2007-06-09 01:40:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

藤野先生は物語を始めるのが上手い作家さんだと思う。
読みきり短編や連載のスタート時の世界観構築や設定の出し方が匠で非常に食いつかせてくれる。
この作品も始まった当初の期待感はなかなかでした。

しかし、そのテンションが最後まで持たなかった印象。
特に主人公。
ストーリーが進むにつれてこの主人公の生い立ちやその秘密が明かされていくわけですが、それが明かされれば明かされるほど感情移入が困難になってしまう。
主義主張や局面での選択がいちいち子供じみていて、とにかく自分の肌に合いませんでした(バレになりますが「お前何歳なんだよ!」と)。

作品としては非常に大事に描かれているのが伝わってきて好感が持てるし、実際最初の数巻は引き込まれていましたが、総合的には少し残念だったかな。

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[投稿:2007-06-06 23:59:16] [修正:2007-06-06 23:59:16] [このレビューのURL]

3点 GALLOP

あとがきで伊藤先生は「中学生が考えたようなストーリー」とこの作品のことを自ら堕としていますが、それ以前にストーリー自体が非常に分かりにくかったです。

よく分からない場所で、よく分からない人達が、よく分からない理由で銃撃戦を展開、よく分からないがHシーンもたまに出てくるといった感じ。

掲載誌が無くなってしまったため、非常に中途半端なところで終わってしまうし…。

伊藤先生のよほどのファンで無い限り手を出さないほうが無難。

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[投稿:2006-04-02 14:14:36] [修正:2007-06-06 21:47:32] [このレビューのURL]

ほとんどが前作『星界の紋章』と同じ感想なのだけど、続いたということはそれなりに前作に人気があったのかなあ。

スタートの時点から説明無く当たり前のように重要そうなキャラクターが増えている開き直りっぷりに笑ってしまいました。
相変わらずストーリー展開速すぎ、説明台詞多すぎで、長尺の作品をなんとかまとめようとする苦労は買いますが、やはり無理がありますよ。

作画はしっかりしているし本格的なスペオペっぽくて、ゆっくり描けば本当に面白そうなんだけどなあ。
こういう形で原作を消費してしまうのはもったいない。

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[投稿:2007-06-04 01:38:14] [修正:2007-06-04 01:38:14] [このレビューのURL]

原作・アニメ版ともに未見の自分からすればこれはちょっと厳しかった。
ゆっくり描けばそれなりに面白そうな要素はちらほらしているのだけど、猛スピードでストーリーが進んでいくのでタメも余韻も無いまま読了。

まず何巻にもわたる小説を漫画一冊で修めようとするコンセプトが理解できない。
これを読んで原作やアニメに興味を持つ人よりも、それらの他媒体から流れてくる人の方が圧倒的に多いのではないかなあ。
そういう読者からしたら「物足りない」の一言だろうし。

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[投稿:2007-06-04 01:37:15] [修正:2007-06-04 01:37:15] [このレビューのURL]

これは緩すぎ。

癒し系といえば聞こえは良いですが、あまりにも退屈だったので前衛的なまでにシュールなコントを観ているよう。
全編通して地に脚がつかずフワフワしている感じ。
吹けば消えてしまいそうな淡さ。
桜野先生の持ち味が存分に出たということなんでしょうが、自分にはちょっとついていけませんでした。

当時、人気絶頂だった『守護月天』の連載を一時中断してまでこの作品をスタートしたことや、その後の動向などから、色々あったのであろうことは容易に想像できますが・・・それと作品の評価は別問題ということで。

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[投稿:2007-06-03 17:57:54] [修正:2007-06-03 17:57:54] [このレビューのURL]

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