「鹿太郎」さんのページ

『エム×ゼロ』の叶先生の短編集第2弾。
もともと読みきりに定評のある作家さんですし、この後、本誌初連載する人とは思えないほどに全体的に達者。

特にこの本の中では最新作であり表題作でもある『TOKYO ANTS』は作画の古さも無いので、新規の読者でも入りやすいと思います。
前の短編集の頃だとトーンが多すぎて画面が重く、いかにも「アニメ畑の人が描く漫画」っぽかったのですけれど、その辺りのバランスも随分整理されて非常に見やすくなった印象。
ラストに収録されている『蝶−swallow tail−』では画風もガラリと変えた上、暗く重い作風でこれまでとは違った一面も。

良質作品集。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-02 00:38:13] [修正:2007-09-02 00:38:13]