「鹿太郎」さんのページ

『名探偵コナン』の青山剛昌先生のその名の通りの短編集。

収録作品の中でも自分が気になったのは天才高校生発明家とその年上の恋人のタイムマシンものである『ちょっとまってて』。
青山先生のデビュー作であり新人賞受賞作で、プロットがよく練られたSFです。

『コナン』の遅々たる展開に辟易してる人も多いと思いますがこの作品にはそんな面影は微塵も無く、新人作家らしい瑞々しさがあふれています。
線自体はまだまだ危いですが、それを補って余りあるアイデアと勢いがこの頃の青山先生にはありますよ。

ラストもポンとひざを打ちたくなるほど綺麗に収められています。

この短編集があるから、自分はまだ青山先生を諦められません…

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[投稿:2006-06-09 18:22:37] [修正:2006-06-09 18:22:37]